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ゆるっと読書

気ままな読書感想文

【なぜか好かれる人の「わからせる」技術】かっこいい人は、敵意を、好意で返す

2016-12-09 07:31:50 | Weblog




『なぜか好かれる人の「わからせる」技術』という本の中で、

身に着けるとよい習慣として、『敵意には、好意で返す』が挙げられていました。

実例として示されていたのは、サッカー選手のカズ、三浦和良選手です。

現役続行にこだわっているカズさんですが、

解説者の張本勲さんが「もう、おやめなさい」と発言したことが話題となりました。

張本さんのコメントを耳にしたカズさんは、『「もっと活躍しろ」って言われているんだな、と思う。「これなら引退しなくていい、と

俺に言わせてみろ」ってことだと思う』と返したそうです。

また、大リーガーのイチロー選手は、日米通算安打数が、ピート・ローズ氏の持つメジャー歴代最多安打記録を超えました。

その時、ピート・ローズ氏は、イチローの記録は日本での記録を含んでいるから、メジャーでの安打数で記録を捉えるべきだ(記録として認めるべきではない)と主張。記録をめぐる議論がおこりました。

イチロー選手は、ピート・ローズ氏の発言を聞いて、「正直、ちょっと嬉しかった」と明かしたそうです。ピート・ローズ氏が自分の記録を守ろうと主張した姿を見て、イチロー自身は「僕を認めてくれたと思った」と言ったそうです。

イチロー選手は、「自分と同等か、格下とみている時は、誉めたり、好意的なことを言ったりする。でも、自分と同レベルだったり、越されたと思った瞬間、攻撃的なことを言ったりするようになる」という経験があり、その過去の経験を踏まえて、ピート・ローズ氏の発言について、「自分を認めてもらえた」と解釈したのです。

かっこいい人は、余裕がありますね。

嫌味をチクリと言われたり、
敵意を向けられたりした時に、
敵意を返すのでは、相手と同じレベルに立つことになってしまう。

「嫌な相手とは、同じ土俵で戦わない」ことを選ぶのも、戦略の一つです。

かっこいい人が、
なぜ、かっこいいかというと、
敵意で返さないだけでなく、好意で返せること。

大人って、ことですね。

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【職業としての小説家】 自分らしさ、ってなんですか?

2016-12-06 07:03:03 | Weblog




「他人に気を使ってしまい、他人に合わせてばかりで、
自分らしくないところがある気がする」

友達と雑談していたら、そんな話が出てきました。

自分が思っていることや感じていることを素直に言えばいいはずなのに、

相手が気に入りそうなこと、相手の好みにあいそうなことを、つい、話してしまう。

それは、自分が本当に思ったり、感じていることとは違うので、

どこか居心地が悪いのだそうです。

彼女自身は、

自分が思っていること、感じていることを話すことができないのは、

自分の意見や感じ方に「自信がないから」だと、分析していました。

「自分らしく」いられない。

同じような悩みを抱えている人、少なくない気がします。

でも、「自分らしさ」とは、一体、何でしょうか。

村上春樹さんのエッセイ「職業としての小説家」には、
「オリジナリティーについて」という章があります。

村上さんは、作家としてのオリジナリティーについて、
次のように書かれていました。

『自分のオリジナルな文体なり、話法なりを見つけ出すには、
まず、出発点として「自分に何かを加算していく」よりはむしろ、
「自分から何かをマイナスしてく」という作業が必要とされているみたいです。
僕らは生きていく過程であまりにも多くのものごとを
抱え込んでしまっているようです。

情報過多というか、荷物が多すぎるというか、
与えられた細かい選択肢があまりに多すぎて、
自己表現みたいなことをしようと試みるとき、
それらのコンテンツがしばしばクラッシュを起こし、
時としてエンジン・ストールみたいな状態に陥ってしまいます。
身動きがとれなくなってしまう』

『何がどうしても必要で、何がそれほど必要でないか、
あるいは不要であるかを、どのようにして見極めていけばいいのか?
すごく単純な話ですが、
「それをしているとき、あなたは楽しい気持ちになれますか?」
というのが一つの基準になると思います』

私の友達の例で考えるとしたら、
相手と話をするとき、
彼女は、たくさんのことを考えすぎてしまっているのかもしれません。

そもそも、自分が感じていること、考えていることを話したい相手なのか?
本音を伝えたい、その必要性があるのか、どうか?
「自分らしく」話をできないことで楽しくなれないとしたら、
どうしたら楽しくなれるのか?

少し掘り下げて考えてみると、

それほど本音を話さなくてもいい相手なのかもしれないし、

自分らしく本音を話せる人を、他に探せばいいだけなのかもしれません。

そもそも、考えていること、感じていることを話す必要性は、どのくらいあるのだろう?

足し算ではなく、引き算をして考えると

答えが見つかるものかもしれません。


読みたい方は

職業としての小説家 (新潮文庫)