東京は雨です。
なんだか真冬なのにヌルい日々で、これも温暖化の影響なのかとなんとなく思ったりします。
こないだ「アバター」を観ました。
もちろん3D。
「3Dが映画の歴史を変える!」と監督であるジェームス・キャメロン氏は相当な入れ込みよう。SFXのうまい使いどころを熟知している人だけに、「アバター(化身)」に乗り移って異世界に乗り込んでいくというこの作品のテーマそのものが、3D技術によって映画世界に入り込んでいく、という観客の映画体験そのものとリンクしていて、この「アバター」をもって3D映画の鏑矢としたいんだなぁという戦略をひしひしと感じました。
しかしながら見終わって「果たして映画に3Dは必要か?」と思ったのも事実。とりあえず、何はともあれ「メガネ式」に依存しない純粋3Dで視聴できるようなブレイクスルーが必要なんじゃないかと思ったり。
僕が見た映画館では「XpanD」という方式のメガネを手渡されるのだけれど、かけた瞬間画面が明らかに暗くなるのがまず気になった。そして単純なメガネではなく内部におそらく偏光シャッター的なものが仕込まれていると思われ、3時間ずっとかけっぱなしはやや辛い重さ。耳が痛くなること必至。
3D映像の圧倒的な没入感、臨場感は素晴らしいのだけれども、やはり慣れないうちは動きの激しいシーンなんかで目がついていけず、混乱。そのうち3Dにも目が慣れてきて、後半の戦闘シーンなんかではかなり動きの激しいシーンでも普通の映画を見るように鑑賞できる。しかしそうなってくるとそもそも普通の2Dでいいんじゃないか?という本末転倒な感想を抱くハメに。
それから非常に気になったのが、画面上でフォーカスアウトしている物体の描かれ方について。
奥行きを表現するためにメインの被写体にピントを合わせ、近景、背景のピントをボカすなんていうのは、撮影技術の根幹をなすものだと思うのだけれど、それが3Dになると「ケムリのようなボヤけた物体が手前に(奥に)浮遊している」ような見え方になって違和感がある。
3Dで見せるのであれば、パンフォーカス的にすべての情景にピントを合わせて、そのどこを見るかを観客にある程度委ねるような見せ方をしないといけないのではなかろうか。
とはいえ、映画の大々的な3D化なんてまだ始まったばかりだし(カールじいさんも気になるけど…)これからそういった表現方法については研究が進むのでしょう。
ストーリーと映像はもうド迫力で文句なしなので、ぜひ一度は見るべきと思います。
もう年の瀬なわけですが、これでも今年度中にもう少し働きそうです。
なんだか真冬なのにヌルい日々で、これも温暖化の影響なのかとなんとなく思ったりします。
こないだ「アバター」を観ました。
もちろん3D。
「3Dが映画の歴史を変える!」と監督であるジェームス・キャメロン氏は相当な入れ込みよう。SFXのうまい使いどころを熟知している人だけに、「アバター(化身)」に乗り移って異世界に乗り込んでいくというこの作品のテーマそのものが、3D技術によって映画世界に入り込んでいく、という観客の映画体験そのものとリンクしていて、この「アバター」をもって3D映画の鏑矢としたいんだなぁという戦略をひしひしと感じました。
しかしながら見終わって「果たして映画に3Dは必要か?」と思ったのも事実。とりあえず、何はともあれ「メガネ式」に依存しない純粋3Dで視聴できるようなブレイクスルーが必要なんじゃないかと思ったり。
僕が見た映画館では「XpanD」という方式のメガネを手渡されるのだけれど、かけた瞬間画面が明らかに暗くなるのがまず気になった。そして単純なメガネではなく内部におそらく偏光シャッター的なものが仕込まれていると思われ、3時間ずっとかけっぱなしはやや辛い重さ。耳が痛くなること必至。
3D映像の圧倒的な没入感、臨場感は素晴らしいのだけれども、やはり慣れないうちは動きの激しいシーンなんかで目がついていけず、混乱。そのうち3Dにも目が慣れてきて、後半の戦闘シーンなんかではかなり動きの激しいシーンでも普通の映画を見るように鑑賞できる。しかしそうなってくるとそもそも普通の2Dでいいんじゃないか?という本末転倒な感想を抱くハメに。
それから非常に気になったのが、画面上でフォーカスアウトしている物体の描かれ方について。
奥行きを表現するためにメインの被写体にピントを合わせ、近景、背景のピントをボカすなんていうのは、撮影技術の根幹をなすものだと思うのだけれど、それが3Dになると「ケムリのようなボヤけた物体が手前に(奥に)浮遊している」ような見え方になって違和感がある。
3Dで見せるのであれば、パンフォーカス的にすべての情景にピントを合わせて、そのどこを見るかを観客にある程度委ねるような見せ方をしないといけないのではなかろうか。
とはいえ、映画の大々的な3D化なんてまだ始まったばかりだし(カールじいさんも気になるけど…)これからそういった表現方法については研究が進むのでしょう。
ストーリーと映像はもうド迫力で文句なしなので、ぜひ一度は見るべきと思います。
もう年の瀬なわけですが、これでも今年度中にもう少し働きそうです。