“「こえ」と「からだ」基礎のキソ” ガイド 氏田 敦(俳優)
10月19日(土) 午後6時30分ー8時30分
24日(木) 午後3時30分ー5時30分
俳 優 : 氏田 敦
劇団冬芽舎〈休止中〉代表・俳優 。劇団京都小劇場を振り出しに、劇団カオス(京都)から冬芽舎へ。冬芽舎俳優教室1~16期まで指導し、放送芸術学院・大阪アニメーションスクール専門学校(1995〜2016)などで後進の育成にも尽力。YOU-PROJECTではシェイクスピア・チェーホフ・座付作家クスキユウの作品に出演。
さて、最後はこの方、『ぐるぐるーcountless tracesー』主演俳優の氏田さんです。
氏田さんとの出会いは、2006年4月上演の「ジュリエットーJuliet Capuletー」に遡ります。当時、シェイクスピアのミニ講座を学芸コーナーとしてやるためにお願いした先生に紹介されたのですが、実は私が事務局員を勤めていましたCTT事務局企画の「オセロー」に出ていただいていました。
京都芸術センターの前田珈琲で、最初にお会いした印象は静かな人だな、と。
本当にいい人なんです。決して怒らず、諦めず、辛抱強く演出の言葉に耳を傾け、相手役の演技を受け止める。
6人のジュリエットを一人で引き受けるキャピュレット役を堂々と、またしっかりと演じてくださいました。
その後、京都府立文化芸術会館事業企画としてチェーホフ「三人姉妹」のときに演出のごまのはえさんからお名前が出た時は、嬉しくもあり、若干ベテラン俳優さんなのに秘蔵っ子というか隠しておきたい気も少しあり、結局、別の方を起用することになり、残念だったりホッとしたり。
その後、ギイ・フォワシイ「橋の上の男」で再度タッグを組み、2011年の震災の時は、稽古場に一緒にいたのを懐かしく思い出します。
演出に専念してからの2010年代の作品にはほぼ全て関わってくださっています。2016年の平田オリザ「思い出せない夢のいくつか」でも裏方としてさせていただきました。実は私は舞台美術というものを学んだこともないし、サークルでやったこともなく、高校2年の文化祭で2年2組「美女と野獣」をやった時に舞台監督として“舞台美術賞”を貰ったのは栄誉としていまだに飾ってありますが、なんとか今、演出として舞台美術を作れているのは氏田さんのおかげです。
そんな氏田さん、本職は当たり前ですが俳優です。つい先日、朗読劇を拝見しましたが、確かな演技力で空間を創っておられました。そして何より私も教鞭を取らせていただいていた、大阪アニメーションスクール専門学校をはじめ後進の指導にこれまでずっと携わってこられた経験があります。
今回、どれほど基礎訓練を面白く気軽に、キソにしていただけるのか、本当に楽しみです。
松浦メソードに組み込もうかな。