以前、名詞形は扱いましたが、今回は動詞です。
「気にする」と言う意味です。Do you mind my smoking? と言うような形で使われます。
まあ、この質問への答えは当然「気にする」ですが。
最近は受動喫煙の危険性も指摘されていますし、実家の下の階の方はパチンコに行っていて本人は吸っていないのに喉頭がんになってしま
ったそうです。
さて、今回は演劇の「気にする」「気にしない」です。
今、専門学校では3月初頭の発表会に向けて、3クラスの指導をしています。
ちょっとチラシを持ち帰り忘れてしまったので、宣伝はまた来週に行いますが、大阪でやります。3月2日だったか、3日だったかです。
多分、一般の人も見に来られると思いますので、告知しますね。
さて、その3クラスを見ていて、気になることが2つ。
一つは、稽古中に何人かの生徒たちと眼が合う、ということ。
確かに本番と違って、客である僕の顔が見えてしまうのは仕方ないですけれど、見られている人の眼を見てしまうってことはそれだけ芝居
に集中できていないのですから、やめてほしいなあ、と。
また、これもいつか書きましたが、通し稽古をしているのに、勝手に止めてしまう人。
台詞を思い出せないのは仕方ないけれど、だからといって通し稽古を自分の都合で止めていいはずもなく、本番だったらどうするねん!と
言いたい。
なんとか通して、なんとか「Show must go on!」と続けなければなりません。
そのほかの気になることは、「台詞がでてこない」と言う事態は絶好のシーン作りのポイントであるということです。
台詞、つまり言葉は日常は私たちの心が動き、頭が作動して、言葉が出てきます。
つまり何らかの原因があり、身体的な、物理的なプロセスを通って出てくるものです。
ある程度の努力をしている役者の台詞が出てこないのは、チームとしてそのシーンを作れていないからです。
きちんと台詞の出所を押さえていれば、あとはジェットコースターに乗るかのように、舞台に出ればその場で起こることに反応していけば
自然と言葉があふれ出てくるはずなのです。
逆に言えば、それを稽古でつくれていないと、台詞がとんだ!!という事態になるわけです。
さらに、これは僕の感覚として顕著なんですが、論理性がない時に気になる、ということです。
因果関係を見出したがる、という傾向があります。
先ほどの台詞の出所、と言う話もそうですが、「これがあるからこうなる」という原因と結果の法則=因果律がしっかりしていない芝居は
気になりますし、そこって物凄くぼくは気にしてしまうところです。
矛盾とか辻褄があわないことはとってもいやです・・・。
そういうときに僕はA型に間違われるのですが、O型です、僕は。
血液型判断なんて一番気にしていないですけど。
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