マーケティングとは?ブランドとは?

とはいえ、まじめな話ばかりだと続かないので、なんでもあり。

3つのTと寛容性

2006-05-12 13:29:44 | Weblog
リクルートに戻ってきた3つ目の“T”に創造的な会社に必要なことが書かれていた。

クリエイティブクラスを提唱している米ジョージ・メイソン大学のリチャード・フロリダ教授によると、「創造的な人材がたくさん育つ組織や会社、ないしは都市や国は実際に存在していて、それらの場所には共通して3つの“T”がそろっている」とのこと。

3つのTとは、

「Talent」の“T” ” 才能を持つ人材
「Technology」の“T” 技術やノウハウ
「Tolerance」の“T” 寛容性

とのこと。

TalentとTechnologyは、基本的な経営資源としても普通だが、Toleranceは社風や価値観的なものなので、他の2つは異質で興味深いと思った。(個人的にはTeam workかなと思ったのですが、むしろ逆でした)異常な行動や人材を寛容に受け入れ、受容するということだった。もちろんなんらかの結果は出さなければいけないが、結果に行き着くプロセスや態度は自由であるということ。

さらに面白かったのは...

 ・創造性に寛容かどうかは都市によって大きな違いがある
 ・例えば、「同性同士の結婚に寛容かどうか」「外国人がたくさん住んでいるかどうか」といった指標で評価

なるほど。この話は会社の風土にも適用できると思う。体育会的風土の強い会社、官僚的なヒエラルキー組織の会社で、創造性を発揮するのは大変だということか。
広告やデザイン系はもちろんそうですが、技術主導系のIT企業もそうだと思うし、コンサル会社も結構多い気がする。

しかし、寛容性というのはどういう意味なのか?
心を広く持って理解しあうことも寛容的であると思うし、他人に無関心であることも、寛容的だと思う。オタクの人たちも、自分の専門分野では一歩も引かないが、それ以外には無関心ということで、寛容的と見ることもできる。

どうやったら、企業の寛容性を高められるか?は、企業の理念や行動指針、ブランドを考えていく中で面白いテーマだと思うので、考えてみたいと思う。