コンサルティングにも色々ある。
色んな分類ができると思うが、私はこう思う。
・冒険家コンサル:だれも解けなかった難しい課題に挑戦するコンサルティング
・大先生コンサル:他でうまくやっていることを教えてあげるコンサルティング
・お手伝コンサル:自分でもできることを、安く早くやってくれるコンサルティング
冒険家コンサルは、社内の優秀な人材を要しても結論が見えず、本を読み漁ってみるものの、どれも適当なやり方が見つからない状況で、曖昧模糊な難題に一緒に取り組むコンサル。未知の旅に出るにあたり、荒削りで無謀さはあるが、好奇心が旺盛で、諦めが悪く、精神的にもタフな人。
大先生コンサルは、いわゆる「ベストプラクティス」をカスタマイズしながら転写するタイプのコンサル。実際に事業者側にいて体験的に知っているか、もしくは、研究者的に学んでいて一般化された理論と具体的な方法論に通じている人。
お手伝コンサルは、「アウトソーシング」であり本来コンサルティングと呼べるかどうかは微妙。クライアント企業にとって中核的な業務ではなく、付帯的な業務を「並」レベルで素早く片付けて欲しいニーズに答えるもの。考え込まずに、目の前の仕事に没頭する人。
一般的に「コンサルタント」と聞いた場合は、大先生コンサルをイメージするのだと思う。大先生コンサル型は、やればやるほど、先生の中にもプラクティスが溜まっていくし、やり方もこなれて来るので、生み出す付加価値が上がってくる。難しいクライアントでも場数が多ければ、柔軟に対処できるかもしれない。最初は苦しいが、ある一線を越えれば、楽に儲けることができると思う。
その一方で、お手伝コンサルはやってもやっても付加価値をあげることが難しい。ブロイラーのように新人に近い人を雇って一心不乱に働いてもらうことで、収益は上げていくことは可能だが、基本的にマネがしやすく価格競争に持ち込まれやすい。「コンサルタント」という美しい名前で、右も左もわからないナイーブな若者を吸い上げていく、ある意味で宗教団体的なモデルであり、一握りの教祖と、大勢の信者により構成される。
そして冒険コンサルだが、これはコンサルタントの方も不安。ゴールにたどり着けないリスクをかけて、見切り発車で旅に出なければならない。クライアントにとっても、コンサルタントの潜在能力と信頼感にお金を張るという感覚なのでとてもリスクが高い。お互いリスクを背負って捨て身?の旅をするのである、決して長くは続けられない。でも、一度成功してしまうと、病み付きになってしまって、永遠に旅をし続けてしまうかもしれない。精神的にも体力的にも若くないとやっていけない。
どれが良い悪いという問題ではなく、クライアントから見れば、使い分ければ良いわけだし、働くコンサルタントからすれば、自分がなりたい方向(学者?宗教家?冒険家?)に合っていれば良いと思う。
問題があるのは、クライアントの期待とコンサルタントの自己認識が違った場合です。
例えば、こんな状況...
「大先生だと思って頼んだのに、実際はお手伝だったので、クライアントの言う通りにしかやってくれず、何も学べない!」
「お手伝として頼んだのに、実際は冒険家だったので、作業を押し付けてばかりで、やって欲しいことを素直にやってくれない!」
「冒険家として頼んだのに、実際は大先生だったので、薀蓄や過去の事例ばかりで、新しい問題解決に具体的な答えに近づかない」
「コンサルティング」は、便利な言葉なのでしょうね。
色んな分類ができると思うが、私はこう思う。
・冒険家コンサル:だれも解けなかった難しい課題に挑戦するコンサルティング
・大先生コンサル:他でうまくやっていることを教えてあげるコンサルティング
・お手伝コンサル:自分でもできることを、安く早くやってくれるコンサルティング
冒険家コンサルは、社内の優秀な人材を要しても結論が見えず、本を読み漁ってみるものの、どれも適当なやり方が見つからない状況で、曖昧模糊な難題に一緒に取り組むコンサル。未知の旅に出るにあたり、荒削りで無謀さはあるが、好奇心が旺盛で、諦めが悪く、精神的にもタフな人。
大先生コンサルは、いわゆる「ベストプラクティス」をカスタマイズしながら転写するタイプのコンサル。実際に事業者側にいて体験的に知っているか、もしくは、研究者的に学んでいて一般化された理論と具体的な方法論に通じている人。
お手伝コンサルは、「アウトソーシング」であり本来コンサルティングと呼べるかどうかは微妙。クライアント企業にとって中核的な業務ではなく、付帯的な業務を「並」レベルで素早く片付けて欲しいニーズに答えるもの。考え込まずに、目の前の仕事に没頭する人。
一般的に「コンサルタント」と聞いた場合は、大先生コンサルをイメージするのだと思う。大先生コンサル型は、やればやるほど、先生の中にもプラクティスが溜まっていくし、やり方もこなれて来るので、生み出す付加価値が上がってくる。難しいクライアントでも場数が多ければ、柔軟に対処できるかもしれない。最初は苦しいが、ある一線を越えれば、楽に儲けることができると思う。
その一方で、お手伝コンサルはやってもやっても付加価値をあげることが難しい。ブロイラーのように新人に近い人を雇って一心不乱に働いてもらうことで、収益は上げていくことは可能だが、基本的にマネがしやすく価格競争に持ち込まれやすい。「コンサルタント」という美しい名前で、右も左もわからないナイーブな若者を吸い上げていく、ある意味で宗教団体的なモデルであり、一握りの教祖と、大勢の信者により構成される。
そして冒険コンサルだが、これはコンサルタントの方も不安。ゴールにたどり着けないリスクをかけて、見切り発車で旅に出なければならない。クライアントにとっても、コンサルタントの潜在能力と信頼感にお金を張るという感覚なのでとてもリスクが高い。お互いリスクを背負って捨て身?の旅をするのである、決して長くは続けられない。でも、一度成功してしまうと、病み付きになってしまって、永遠に旅をし続けてしまうかもしれない。精神的にも体力的にも若くないとやっていけない。
どれが良い悪いという問題ではなく、クライアントから見れば、使い分ければ良いわけだし、働くコンサルタントからすれば、自分がなりたい方向(学者?宗教家?冒険家?)に合っていれば良いと思う。
問題があるのは、クライアントの期待とコンサルタントの自己認識が違った場合です。
例えば、こんな状況...
「大先生だと思って頼んだのに、実際はお手伝だったので、クライアントの言う通りにしかやってくれず、何も学べない!」
「お手伝として頼んだのに、実際は冒険家だったので、作業を押し付けてばかりで、やって欲しいことを素直にやってくれない!」
「冒険家として頼んだのに、実際は大先生だったので、薀蓄や過去の事例ばかりで、新しい問題解決に具体的な答えに近づかない」
「コンサルティング」は、便利な言葉なのでしょうね。
クライアントさんの期待も、コンサルタントさんの振る舞いも双方変動的なものだと思います。