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3色4匹ラブラドール日記

Yellow/Chocolate/Black 4匹ラブの騒々しく、めまぐるしい毎日をお送りします。

ラブラドールの毛色遺伝学

2005-04-13 18:54:20 | ラブラドールについて。
気を取り直して、今日は以前投稿したラブラドールの毛色の遺伝について
書いてみます。
前に書いたときは一般的に知られている、B遺伝子とE遺伝子の組み合わせによる
毛色の発生について書きましたが、以前から私の中では大きな疑問がふくらんで
いました。それは、イエローラブが顕著なのですが、イエローと言っても
殆ど白に近い色から、クリーム、イエロー、濃いイエロー、赤ぎつね色と
イエローのカラーヴァリエーションはもの凄く広くあります。
それに加え、単色のイエローでも、背中の色とおなかの近くでは色が違うし、
耳や足も違います。それに、犬によっていろいろな模様
(単色なのですが、色の強弱がある)が入ります。
チョコレートでも、濃いチョコ~ミルクチョコ、それに濃い黄褐色のチョコなど
様々。ブラックでも漆黒~青みがかった黒、黒褐色などがあり、光によって
部分的にチョコレートが出たりする事もあります。

そこで、私はアメリカのラブのあるサイトを探し出し、毛色について
新発見しました。
今まで、BとEのみで表されていた毛色が、
A/B/C/D/E/F/G/Gr/H/K/M/P/R/S/Se/T/W
といった遺伝子で構成されているそうです。諸説あり遺伝子数は10~12、
13と、研究者により遺伝子座の表現が若干違います。
それで、私の疑問は解けました。なるほど、こういうことだったのかぁ!
目から鱗です。
現時点で日本のラブラドールのホムペを持っている方はこの情報について
持ち合わせていないようです。そのため、詳しくはココには書きませんが、
そのうちに時間が空いたときにでもホームページ上で発表したいと思います。

クラフト展

2005-03-13 22:31:49 | ラブラドールについて。

今日は昼頃に晴れているのに雪が舞うという非常に珍しい現象が起きました。

イギリスでは世界2大ドッグショーのクラフト展が開催されました。
ラブラドールは今年もベスト・オブ・グループには選ばれませんでした。
ブリードの結果は以下に記します。
B R E E D R E S U L T S
RETRIEVER (LABRADOR)
Judge(s): Mr A G Taylor (D) Mr R A Floyd (B)

BEST OF BREED:SH CH TULLOCHMOHR FINAL EDITION JW
Dog
Owner: MRS D DOWNEY-TULLOCH

BEST PUPPY :MARDAS SAHARA SILK
Bitch
Owner: MR D & MRS M HEPPER

DOG CHALLENGE CERTIFICATE:SH CH TULLOCHMOHR FINAL EDITION JW
Dog
Owner: MRS D DOWNEY-TULLOCH

BITCH CHALLENGE CERTIFICATE:REWARI EXECUTIVE OF CLANROSS
Bitch
Owner: MR R ROSS

RESERVE DOG CHALLENGE CERTIFICATE:SUDEO CHEVALIER OF RAMSAYVILLE
Dog
Owner: MR A & MRS M & MISS M BROWN

RESERVE BITCH CHALLENGE CERTIFICATE:NAIKEN RUSSIAN RHYTHM
Bitch
Owner: MR & MRS A R V HODGE

SH CH TULLOCHMOHR FINAL EDITION JWは去年に引き続き2年連続
クラスBOBです。さすが!と言ったところでしょう。

ラブラドールの繁殖について。

2005-02-28 22:50:22 | ラブラドールについて。

今日は、昨日とうって変わって暖かな一日でした。

愛犬家の方であれば、一度は自分の飼っているワンちゃんの子供が
欲しいと思う事があると思います。
その時は皆さんどうしますか?

ラブラドールなどの純粋犬は雑種のように無造作に繁殖に望んではいけません。
ラブラドールは数百年かかって、改良し固定されてきたすばらしい資質を
持った純粋犬です。
犬種の青写真となる、スタンダードにどれだけ近づけていけるか、
犬種としての向上を目的としていない繁殖は、種を保存していく上で
とても有害なものとなります。それが、自分のかわいい愛犬でも、犬種として
繁殖するに相応しい資質を持っているか、厳しく見極める目を持たなければ
いけません。

第一に、ラブラドールは遺伝疾患が非常に多い犬種です。
そのために、股関節、肘関節、目、その他諸々に異常がないか?
調べなければなりません。(両親共に)
第二に、ご自分の犬がスタンダードにどれだけ準じてるか?
性格、体格など・・特にラブラドールの性格は最重視されます。
第三に、どういったラブラドールを作出したいか?
血統などを熟知し、最良の組み合わせで繁殖させなければなりません。
第四に、繁殖させる環境が整っているか?
ラブラドールは多産傾向にあります。狭い家や、小さな子供がいる家では
繁殖させるには向いていません。また、譲渡先を早急に決めなければ
10匹くらい生まれた場合ご自分の家だけでは、飼いきる事は出来ません。
細かいことを言うと、もっと沢山の注意事項があります。
もし、これらの内の一つでも、当てはまらないのであれば、繁殖をしては
イケナイと思います。ご自分のかわいい愛犬の子供が欲しいという気持ちは
理解できますが、無造作な繁殖により、重大な遺伝疾患を背負い
一生苦痛と共に生きていかなければならない犬や行き先がなかったり、
身勝手な飼い主に引き取られた犬は、捨てられ、保健所に行き、ガス室の
中でもがきながら死んでいくのです。また、愛犬情報誌などに子犬を
引き取るといって、実験動物用に買い、殺されていく子犬も沢山いる
様です。
犬が好きであるのなら、どうか大切な命を無駄にしないように、
自分のエゴ(傲慢)で子犬を簡単に繁殖してしまわないように注意して
下さい。
現在の日本では、無責任な素人繁殖家やペットショップなどにより
沢山の不幸な、質の悪いラブラドールが発生しています。
もし、あなたがラブラドールを本当に愛しているのであれば、
しっかりとラブラドールについて学び適切な繁殖を心がけるか、
早期に去勢、避妊手術をして、不幸なラブラドールが生まれないように、
またラブラドールの質が、向上していくように協力していくことが
重要だと思います。

ラブラドールの毛色のお話

2005-02-22 07:58:36 | ラブラドールについて。

今日はラブラドールの毛色のお話をします。
ラブラドールの毛色は3種類、ブラック・チョコレート・イエローです。
全て単色で毛色の混ざった犬は存在しません。
日本では盲導犬のイメージから、ラブラドール=イエローと考える方が
多いと思いますが、ラブラドールの故郷イギリスでは、ラブと言えば
ブラックと言う方が多いと思います。
それは、初期のラブラドールがブラックしか存在しなかったからです。
それからしばらくして、ブラック同士からチョコレートが生まれることが
希にあり、もっと後になり、イエローが誕生したようです。
初期のイギリスではイエローのラブが生まれると、ラブとは認めてもらえず、
ショーなどではイエローラブはゴールデンとして、ショーイングされてきました。
かなりの時が流れ、イギリスでイエローラブの愛好者がクラブを発足し、
イエローもラブラドールとして認識されるようになりました。
それでは、なぜブラック同士から、チョコやイエローが生まれるのでしょうか?
これから、解説していきたいと思います。

ラブラドールの毛色は二つの優劣遺伝子によって決定されます。
一つは黒い色素を持つ遺伝子(B)と黒色を持たないチョコ色の遺伝子(b)です。
(B)が優勢、(b)が劣性、優劣でどちらが劣っているのではなく、
二つの遺伝子が重なるとどちらが優先されるかと言うことです。
もう一つは、色素を発色させる遺伝子(E)と発色させない遺伝子(e)です。
こちらも、大文字の(E)が優性、(e)が劣性です。

ラブの毛色は、色素を決定する遺伝子と発色を左右する遺伝子を
それぞれ一組ずつ両親から受け継ぎます。
その結果両親から貰った色素遺伝子二つと、発色の遺伝子二つ、
計四つの遺伝子により毛色が決定されます。

(ブラック)
(B)は優勢なので、一つでもこの遺伝子を持ち、尚かつ発色させる優勢遺伝子(E)を一つ持てば、ブラックになります。
BBEE<毛色は綺麗な漆黒色をしていて、混じりのない純粋なブラックです。>
BBEe<イエローを発生させる遺伝子を潜在的に持つブラック。やや明るめのブラックになったり、明るい瞳になる犬もでます。>
BbEE<チョコ遺伝子を持つブラック。光の加減により、部分的にチョコを見ることもあります。>
BbEe<チョコ遺伝子とイエローを発生させる遺伝子の両方を持つブラック。BYCラブとも言い、全ての毛色を生み出す可能性があります。光の加減により部分的にチョコを発色したり、明るめの瞳を持つ犬もでます。>
(チョコレート)
(B)の対立遺伝子(b)が二つ組合わさり、(E)を一つ以上持つとチョコレートになります。
bbEE<濃いチョコレートの毛色を持つ純粋なチョコです。チョコブリーダーはこの毛色を目指します。>
bbEe<イエローを発生させる遺伝子を潜在的に持つチョコです。明るめの毛色や瞳になる犬もいます。ミルクチョコレート色。>
(イエロー)
(B)を一つ以上持っていても、発色させる遺伝子がなく黒を発色する事が出来ないためイエローになります。発色の劣性遺伝子(e)が二つなければ、イエローにはなりません。イエローは幅が広く、白色~クリーム、黄色~赤ぎつね色までの色を含みます。
BBee<純粋なイエローです。目のまわりや、鼻の頭、口のまわりは、黒色をしています。加齢や季節により、色が抜ける事もあります。>
Bbee<チョコ遺伝子を持つイエローです。目、鼻、口の黒色が薄かったり、チョコがかったり、明るめの瞳になったりする犬もいます。>

bbee<黒の遺伝子を一つも持たず、チョコのみを持つイエローです。このタイプの犬は好ましくないので発生させないようにコントロールしなければなりません。繁殖には向きません。ダッドリー、最近では、ペパーミント・クリーム・イエローとも言われます。目、鼻、口に黒色が出ないため、ピンクになります。>

我が家のラブ達は、
らぶ(BBee)純系のイエロー。
さら(bbEE)純系のチョコ。
りんじー(BbEe)BYCブラック。
れいちぇる(bbEe)CYチョコ。
となっています。
(本文中のいかなる文章・表現を転記、コピー、編集などを行い、転用する事は認めておりません。ご了承下さい。)

ラブラドールの目の秘密

2005-02-21 21:47:16 | ラブラドールについて。

ご存じの方も多いと思いますが、今日はラブの目の色の話しをします。
ご自宅のラブちゃんの目の色を気にしてみたことがありますか?
だいたいが濃い茶褐色又は薄い茶褐色をしているでしょう!
しかし、子供の頃はどうでした?
うちは3色のラブを飼っているので、それぞれの違いがあり
とても面白いですよ!
イエローラブのパピーは、だいたいが大人のラブと同じような
瞳の色をしています。
ブラックラブのパピーは、サファイアの様なきれいなブルーを
しています。
そして、チョコラブは、最初ブラックと同じくブルーアイなのですが、
そのうちにエメラルドの様なグリーンに変化します。
(写真はチョコラブ・レイチェルが生後100日位の頃です。)

どの色のラブでも結局は、濃い茶褐色や薄い茶褐色に落ち着きます。

まれに、黄色い目をしたラブや真っ黒な瞳のラブを見かけますが、
好ましくない色なので、繁殖させないように気を付けなければなりません。
ラブラドールは目の遺伝疾患を持つ犬もいるので、専門医において
定期的に検査してもらうのも良いですね!