吉田ナゴヤ堂本舗・店主の日記

まぬけTシャツ一本勝負!「吉田ナゴヤ堂本舗」店主がTシャツを作る! 売る! 売れない!

遅すぎ! 紀州鉄道紀行 1

2010-08-24 20:20:09 | 日記
紀州鉄道には、ずっと行ってみたかったのです。

感じのいいローカル線を見つけては、その線路脇をひたすら歩くというのが好きなのですが、紀州鉄道は実にそれ向きの電車っぽいのです。

何せ全線たったの2.7km、千葉県の芝山鉄道に次いで日本で2番目に走行距離が短い私鉄!

それに、和歌山県の御坊という小都市にあるものですので、沿線の風景もきっと味わい深いはず!

いいなぁ、歩きたいなぁ、とずっと思っていたのですが、いかんせん和歌山県は遠い。

ワタクシは奈良県の出身ですが、奈良県にいた時分でも「和歌山」と聞くと「遠い!」と反射的に思ってしまうレベル。

あんまり踏み入れたことのない県なのであります。

ところが、今回帰省の際に思いつきまして、東京から和歌山行きの夜行バスを予約してみたのです。

朝一に和歌山に着いておけば、幾分楽に御坊まで行けるだろう、と思ったのですね。

東京を22:40に出発したのに、翌朝の9時過ぎにようやく和歌山着。

ね? 遠いというのが少しはお解りいただけるでしょう?

もっともワタクシにとっては、その分たくさん眠ることができて、かえってラッキーぐらいでしたけどね!(やや強がり)



和歌山から御坊までは、JRで1時間ほど。

途中、ボーイスカウトか何かの小学生団体がぞろぞろと乗り込んできまして、実に夏休みらしい風情なのですが、朝からテンションの高い子供達、早速大騒ぎを始めました。

チクショー、バスか何かで行かんかい。

御坊駅に到着する時に、向かいの線路に紀州鉄道の車両も入ってきまして、1両だけのそいつを見た小学生達は一斉に


「何あれ!?」

「トロリーバスや!」

「な? 先生! トロリーバスやんな!」


などと口々に騒ぎ立てます。

へっへーんだ、違うね、と内心でつぶやいて、御坊駅に下車。

001gobou-0bansen.jpg

御坊駅0番線が紀州鉄道のナワバリ。

初めて見る「キテツ1系」を、ワタクシ、実に複雑な気分で眺めました。

このバスっぽい電車も、モチロンかわいらしいのです。

他のところで見ていたなら、ワタクシは大喜びできたでしょう。

しかしね。

これは個人的な趣味で恐縮ですが、ワタクシに言わせれば、紀州鉄道と言えば「キハ600系」なのです!

後で姿をお見せしますが、実にレトロで魅力的。

こんな電車が現在も走っているなんて! ぜひ見たい!

・・・と思っていたのですが、前日調べていて「キハ600系」の最後の電車「キハ603」が、去年の11月に引退していたことを知ってしまったのです。

さあ、明日は、このステキな電車を見るぞ、と思っていたのに!

出発前日になって、なんという仕打ち!

くそう、去年の夏に行っておけばよかった・・・。

今年はハワイでも、去年はあった「カラカウア・プレートランチ」が今年はツブれていた、という事件があっただけに、情けない気分になってしまうのです。

ワタクシの、この間の悪さってのは、一体何なのでしょうか?

003gobou2.jpg

気を取り直して、御坊駅から早速歩き始めます。

今日も、すでに暑い!

最初の区間、御坊駅から学門駅までは、最も駅間が長い区間です。

そして、イキナリいい感じの田舎の風景。

004gobou-gakumon1.jpg

線路。

たった今、これの上を電車が走っていったのを見たのですが、それでも現役の線路とは思いづらい風情ですね。

カーブの先で消えちゃってるように見えますもんね。

006gobou-gakumon2.jpg

まっすぐな線路の図・・・なのですが、結構歪んでますね。

電車も何だかゆれながら走行してるのです。

007senrozoi.jpg

線路沿いはこんな感じです。

うーん、夏休みだなあ! 夏休みっぽいなあ!

008chinju1.jpg

お、鎮守の森だ。

ワタクシ、こういうのを見ますと、何となく「ナウシカ」と思ってしまいます。

田舎には、時々突然こういう森がありますよね。

009chinju2.jpg

正面から見ると、こう。

石仏やお供え物などが小さく見えています。

地元の神様なのでしょうね。

これ以上近づこうとしたら、あぜ道を通らなくちゃいけませんし、神様に失礼があってもいけませんので、これくらいにしておきます。

しかし、この2枚の写真は、とてもキレイだと思うのです。

013x-point.jpg

モチロン踏切も遮断機とかちゃんとあるのですが、時にはこういうのも。

とにかく柵などの仕切りが全くないのも印象的。

014gakumon.jpg

ちょっと歩くと、もう学門駅に到着。

電車は、1台がひたすら往復を繰り返しているだけですが、その割にはよく見かけます。

学門駅の入場券は、受験生のゲン担ぎに人気。

ホームの隅っこには、学問地蔵も祀られています。

016nt0003-nb0003gakumon.jpg

真夏の一日、学門駅で紀州鉄道を待つワタクシの図。

いやぁ、あっちぃなぁ・・・。

この日は「佐藤じゃない」TシャツのXL。

トートは「あやしいトート」の色違い「あや黒トート」です。


<つづく>
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