金・隗よりはじめよ  

金を中心とした金融マーケットの動向を、毎日の市況から、筆者の個人的な相場観をもとに解説していきます。

◎ 東京ゴム、今週の展開予想。

2015-02-16 15:33:59 | お金


東京ゴムが騰勢を強めている。

先月後半は200円を挟んだもち合いとなっていたが、2月に入り原油相場の下げ止まりや上海ゴムの堅調な動きを眺めてもち合いを上に抜けると、9日には心理的な節目と見られた210円を回復。

12日には、1/6に付けた戻り高値の215.5円を突破した事で上昇に弾みが付き、一気に220円台に乗せ堅調な動きが続いている。
 
今回の上昇は、タイ政府による現物買い介入が下値をサポートしている事に加え、原油の反発など外部環境の改善や、18日から始まる中国の春節前の手当てが本格化した事が買い材料となっていたようだ。

また、テクニカル的に重要な節目を突破した事で、売り方の踏みが誘われ一段高になったと推測される。
 
現在、産地タイ、マレーシアが減産期を迎えている事もあり、短期的には230円前後、外部環境次第では240円を目指す展開を想定しているが、今週の東京ゴムは、一段高の後の上昇一服となる可能性が高いと見る。
 
現在、中国の春節前の現物需要増で買い支えられているが、連休入りと共に現物の手当ては一巡しそうだ。

また、原油は下げ止まりを見せているが、高水準の米原油在庫やギリシャ問題の不透明感が依然圧迫要因となっており、国際商品の上昇を先導する程の力強さは感じられない。

また、テクニカル面でも、現在14日RSIが約69.87まで上昇しており、短期的な過熱感を示唆。

また、取組高は、2/3の29,035枚をピークに13日は26,514枚に減少しており、今回の上昇は人気回復に伴う新規買いの増加よりも、売り方の損切りの買戻しが大勢を占めていると見られ、独自材料の乏しさから考えても本格的な上昇局面入りとは言い難い所だ。

いずれにせよ、上昇ピッチの速さに対する警戒感や中国の連休入りにより、今週の東京ゴムは上昇が一服し、調整局面入り迎える可能性が高いと予想する。

ただ、外部要因に極端な変化がなければ、強基調は継続と見る。

25日に中国が春節明けとなる他、26日にはタイなど生産3カ国協議の動向を眺めながら、調整一巡後は、再度一段上値を試す展開を予想する。(了)

※このレポートは将来の見通しの適確性、あるいは収益性を保証するものではありません。各トレーダー及びレポートの
読者は自己責任で お取引してください。




◎ 東京商品市況、午前中の動きと午後の展望。

2015-02-16 12:43:33 | お金


東京市場、午後の展望はこちら

【東京金】

夜間終了時点とほぼ同水準で取引を開始。

その後、時間外取引の堅調な動きを眺め、強含みで推移しているが、4,700円手前ではやや上値は重い。
 
本日は米国市場が休場となる為、やや動意に欠ける動きとなっているが、ユーロ圏財務相会合を控え、ギリシャ問題に対する不透明感から、午後も底堅く推移しそうだ。

ただ、上値は限定的で基本的に戻り売りの流れに変化はないと見る。

【東京白金】

夜間終了時点から、6円高の4,655円と堅調に始まった。

その後も時間外取引の上昇や円相場の落ち着きを眺め、買い優勢で上昇幅を拡大して推移。
 
週末の夜間取引で4,600円を割り込まなかった事から、戻りを試す展開になっており、午後も底堅く推移しそうだ。

ただ、一段の円安進行など、更なる材料が加わらなければ4,700円は重いと見る。

短期的なリバウンド局面と捉えており、戻り売りとの見方は継続。

【東京ガソリン】

時間外取引の上昇を受けて、夜間終了時点に比べ590円高の61,050円で取引を開始。

しかし、寄り付き直後が高値となり、その後は時間外取引の反落を受けて、上昇幅を縮小する展開になっている。
 
6万円の大台を突破した事で、売り方の買戻しなどを巻き込み一段高となっているが、高値では利益確定の売りに頭を抑えられている。

海外原油も戻り歩調を強めているが、依然需給緩和状態が解消されておらず、日替わりで基調が変わりやすい展開が今週も続くと予想。

短期的には強含みと見るが、噴き値は利食い優先としたい。

【為替 ドル円】

先週末の米経済指標の低調な内容から、ドル売り・円買い優勢となった流れが継続し118.60円近辺で開始。

その後は、本日米国市場が休場となる事や、ユーロ圏財務相会合を控え様子見ムードから、118.60円を中心に小動き。



◎ 市況ニュース ドル円は下落後持ち直す。

2015-02-13 16:15:30 | お金




13日の東京市場は、日経平均株価が前日比66円36銭安の1万7913円36銭小幅に反落して終了。

欧州情勢をめぐる不安の後退を受けて、前日の米国株は上昇したものの、円安進行が一服した事が嫌気され、輸出関連株を中心に利益確定などの売りが先行する展開となった。

その後、企業業績に対する期待感から下げ渋りを見せていたが、午後に入ると円高・ドル円が加速した事で、下げ幅は一時100円を越える場面もあった。

しかし、ウクライナの停戦合意など海外不安の後退から下値を追う向きも限定的となり、下げ幅をやや縮小して取引を終えた。

アジア株式市場では、主要株価指数が欧州情勢の過度な不安感の後退から、軒並み上伸して終了となった。

中国株は5日続伸。

上海総合指数は、前日比0.96%高で終了。

上海自由貿易試験区の企業を対象に、国外からの資金調達規制が緩和された事などが好感され、買いが広がったようだ。

ただ、来週18日から春節による休場を控えている事から模様眺めムードも強く、商いはやや手控えられた。

ドル円は下落後、切り返す展開。

前日の欧州時間帯に、日銀内部で追加金融緩和は逆効果とみる声があるとの一部メディアの報道を受け、日銀の追加緩和観測が後退し円買い圧力が強まった。

前日、120円台を回復し、急ピッチの上昇に対する警戒感が強まっていた中で、ドル売り・円買いが加速した。

その後、円高進行は一服となっていたが、米国市場で発表された小売売上高などの経済指標が低調な内容となった事や、米長期金利の低下を受けて、前日とは一転しドル売り・円買い優勢の地合いとなった。

本日の東京市場では、手掛かり材料難から午前中から昼にかけては、概ね118円台後半を中心としたもみ合いになっていたが、午後1時前に発表された5年債入札の結果が低調となり、発表後に金利が上昇した為、円買いが強まり一気に118.40円まで急落した。

ただ、ドル売り一巡後は、14日から米国市場が3連休を控えている事もあり、ポジション調整などのドル買戻しに反発する展開となっている。

ユーロドルは、前日の海外市場で米経済指標の悪化や、ECBがギリシャの銀行に対する緊急流動性支援を、650億ユーロに拡大するとの報道を手掛かりに上伸。

本日の東京時間帯入り後は上昇一服となり、1.1400ドル近辺でもみ合いになっていたが、午後に入ると主要通貨に対するドル売りが波及し、再びユーロ買い優勢の展開になっている。

ユーロ円は、午前中はもち合いになっていたが、午後に入るとドル円の下落に連れて下落したが、日経平均の下げ渋りを眺めたユーロの買戻しに反発する動きとなっている。

16:50現在、ドル円は118.84円近辺での出合い。

ユーロは、対円で135.73円近辺、対ドルで1.1421ドル近辺での出合いとなっている。

16:00に発表された、独10~12月期GDP・速報値は前期比0.7%と予市場予想の0.3%を上回る良好な内容となった。

この後の欧州時間帯では、19:00にユーロ圏10~12月期GDP・速報値の発表が予定されている。

米国市場では、24:00に2月ミシガン大学消費者態度指数・速報値の発表が予定されている。(了)


◎ 市況ニュース ドル円堅調。120円台前半で底堅く推移。

2015-02-12 15:33:32 | お金




12日の東京市場は、日経平均株価が前営業日比327円04銭高の1万7979円72銭と急反発して終了。

日本が休日の間の米国株高や円安進行を好感し、200円を越える大幅高で始まった後も、輸出関連株を中心に買いが広がり、午後には約2ヶ月ぶりに1万8千円を回復した。

その後は、達成感などから利益確定の売りが入りやや伸び悩んだが、大きく崩れる事はなく大幅反発して終了となった。

アジア株式市場では、主要株価指数が高安まちまちでの推移となった。

中国株は続伸。

上海総合指数は前日比0.5%高で終了。

前日までの3日続伸を受けて利益確定の売りが広がり、前場は小幅に反落していたが、春節の連休前の短期資金不足に対応する為、一部金融機関への信用供与を拡大と発表した事などが好感され、午後に入ってからは持ち直しプラス圏を回復して終了となった。

ドル円は120円台前半で堅調推移。

日本の休日中に、FRBによる早期利上げ観測の高まりや原油相場の下落による資源国通貨売り・ドル買いの流れが波及して上値を試す展開となり、1/5以来となる120円を回復。

本日の東京市場もその流れを引き継ぎ、120円台前半で取引を開始した。

開始後は、急ピッチの上昇に対する警戒感から、利益確定などの売りに押され120円を瞬間割り込む場面もあったが、米早期利上げ観測が高まっている事から下値を追う向きは限定的となり、120円台前半に切り返した。

午後は、本日発表される米1月小売売上高の発表を見極めたいとの思惑から、概ね120.25円を中心としたもみ合いになっている。

ユーロドルは、ユーロ圏財務相会合での発言等を受けて、ギリシャ情勢を巡る過度な懸念が後退し急伸する場面もあったが、不透明感も強く買い一巡後は急伸前の水準に押し戻された。

東京市場開始後は、本日開かれるEC首脳会談の結果待ちとのムードが強く、狭いレンジでのもち合いとなっている。

ユーロ円は、ユーロドルの急伸に連れ、1/22以来となる136.67円近辺まで急伸した後は上昇一服、売りに押される展開となっていた。

しかし、東京市場開始後は、日経平均の大幅高やドル円の堅調な動きに支えられ、確りとした動きになっている。

16:20現在、ドル円は120.32円近辺での出合い。

ユーロは、対円で136.11円近辺、対ドルで1.1315ドル近辺での出合いとなっている。

この後の欧州時間帯では、19:00にユーロ圏12月鉱工業生産の発表が予定されている。

その他、21:00にブリュッセルでEU首脳会議が開催される。

米国市場では、22:30に1月小売売上高、新規失業保険申請件数の発表が予定されている。

米早期利上げ観測が再燃する中、原油価格下落の影響が小売売上高にどの様に反映されているのか注目を集めている。(了)


◎ プレミアムオンライン取引より、「波動展望の部屋」掲載コンテンツの無料開放について。

2015-02-10 20:16:51 | お金


北辰物産プレミアムオンライン取引では、2/9~2/10の2日間、相場情報分析サイト「波動展望の部屋」のパスワードを無料開放しております。

この中には、商品相場の分析レポートは勿論、経済統計や需給統計などの情報が盛り沢山。

通常は、有料会員及びプレミアムオンライン取引に口座開設のお客様限定のコンテンツが、本日無料で閲覧する事が出来ます。

この機会にご興味のある方は、是非一度ご覧頂ければと思います。

「波動展望の部屋」はこちらから

 

総合ヘッドライン上のタイトルをクリックすると、レポートなどが閲覧出来ます。

筆者の分析レポートも掲載しております。

甲地レポート 東京コーンの展開予想は

コチラ ⇒ http://info.hd-station.net/focus/k/y148.pdf

波動展望の部屋からもご覧頂く事が出来ます。

以上、宜しくお願い致します。