♪記憶

元町高架下で　購入した古本の一冊を読破。
小川洋子さんの　博士の愛した数式。
久々に　じーーんと泣けた、心温まる　ちょっと哀しい物語だった。

「博士」は記憶が80分しか持たない。
事故に遭う前までの記憶に戻ってしまう。
家政婦の「私」は　毎朝　自己紹介から始まる。

ヨネは記憶力が　かなりいい。
忘れっぽい人って　辛い事も　簡単に忘れられそうで　羨ましかった。
でも、これを読んだら　記憶というものが　どれだけ大事か思い知った。
好きな人に　自分を覚えてもらえないなんて。
どれだけ楽しい時間を一緒に過ごしても　博士は80分後には　忘れてしまう。
思い出話どころか、自分のことすら　覚えられていない。
勿論　本人も辛くて、大好きな　阪神タイガースの江夏が　引退していたことを知ったショックや、（これは忘れられるが）
毎朝確認できるように　スーツの目立つところに　貼ってあるメモ、
「僕の記憶は80分しか　もたない」
という現実を、否応なしに　受け入れなくてはいけない辛さなんて
博士にしか　わからない。

義姉の言葉、
「義弟は　あなたを覚える事は　一生できません。
けれど　私の事は　一生忘れません。」
これは重い！！！
天と地ほどの差がある。


いい本を読んだよ。


そんな話をテツヲにした。
ハーブティを飲みながら　読んだって言うと、
「うわぁ～！ヨネちゃんの膝の上に　チョコがおったら完璧やのに！！」
「はぁ？？」
「ハーブティ飲みながら　本読んどったんやろ？ほんで　膝の上にチョコおいて
ヨネちゃんが　撫でてんねん！めっちゃいいやん～～」

・・・ハーブティ飲みながら　本読んで　チョコを撫でる？？
さてさて、ヨネの手は何本でしょう～～？？