『風を繍う』『花冷えて』『甘い罠』『呪いの言葉の解き方』 2021-06-19 15:04:04 | 日記 あつこ『風を繍う』 読了。通勤電車内で読むのに良い 武士の世界も大変なようで、庶民に転職。少し下を見るようにすると、もう少し楽に生きられるらしい。 あさのあつこ『花冷えて』 安定の楽しめる小説。 クォーターの女闇医者。おまけに二世という、徹底したマイノリティ。 江戸の都だから、生きていく術となり得たのかな。しかし、医者って凄いのね。呼吸や脈拍の少しの変化で、仮病を見抜いて事件のなぞを解いてしまう。 さくさく読めたので、次は8人の女流作家の短編集『甘い罠』 各作家の個性と共に、自分の好き加減がはっきりしてしまいますね 上西充子『呪いの言葉の解き方』 昨日から、読み始めて一気に読みました。 いやー、面白かったですよ 『灯火の言葉』『期待より肯定』成る程ね、と心にガンガン来ます。読みやすいので、後書き迄すっと読み進めます。
『銀花の蔵』『お金がない❗』『お文の影』 2021-06-19 14:54:11 | 日記 遠田潤子『銀花の蔵』 初めは、醤油蔵の一族物語かなって。 まあ、その通りなのですけれど。 殺人が行われてるんですよ。 ミステリーとかでなく、家族の歴史のなかで。愛人の憎たらしい子供を、正妻の子供が嵌めて、正妻が止めを刺して。おまけに、世間体から旦那が遺体を隠す。百年後に蔵のリフォームで露呈します。 名門一族は、殺人者達の集まりなんて恐ろしいわぁ 人は、いつ何時ひょんなことから〝人殺し〟となる可能性を、皆持っていることに気付く、 『お金がない』古今の作家29名が書いてます。 瀬戸内寂聴さん、群ようこさん、寺山修司さんから、太宰治さん、伊丹十三さん、新美南吉さん迄勢揃い。 お金がテーマですが、人生観の話と思いました。 「今、何が欲しい」と聞かれたら、日本人は大抵の人が「お金」と答えるそうです。フランス人は「愛」だそうです。流石、マクロン大統領のお国ですね。素敵 宮部みゆき『お文の影』 お江戸の怪談話。 宮部さんは、読ませるのが上手いわ 後は読んでのお楽しみ。
『空気を読んでも従わない』 2021-06-19 14:44:22 | 日記 鴻上尚史『空気を読んでも従わない』 NOと言えない日本人の貴方に、お薦めです。 今は、今野敏にはまり、立て続けに読んだ。と言うか、貸し出し期限が迫っているので頑張った 『自覚』は、7つの短編集。竜崎だけでなく.周辺人物を主人公にしたそれぞれの事件でした。 『疑惑』は、堅物署長の竜崎が、思いがけずに恋に落ちる話。禅と言うか心理学と言うか、心の持ち方に気付いて切り抜ける。危機管理の一つかも。 もう少し、彼の他の作品も読んでみたいと思わせます。
『生かさず 殺さず』『隠微捜査』 2021-06-19 14:24:01 | 日記 久坂部 羊『生かさず 殺さず』 認知病棟あるあるのネタ話ですが、主人公の三杉医師があかんのね 何せ優柔不断で、認知糖尿病患者が大福餅を死守すれば「まあ、今日くらいは。」と許してしまう。はぁー ついに、足首切断となると「夫が可哀想。切らずに治して!」とすがる大福餅差し入れ妻に同情して、手術の決断が出来ない。 看護師の「知りませんからね!」は、当然なのではないかしら。 でも、三杉妻が良いのですよ 手術後亡くなった患者に責任感じて、エリート外科医のキャリア捨ててパプアニューギニアに五年も単身赴任する変人夫を、ワンオペ育児して支えるの。彼の良さを理解していて、ここぞというときには腹を据えてアドバイス まだいるんですねえ、そんな絶滅種に近い女性が。 今野敏『隠蔽捜査』 そう言えば、今野敏『隠微捜査』の竜崎署長の妻も同じだわ。頑なな変人エリート官僚夫を理解して、家庭をバッチリ支えている。 「東大以外は、大学じゃない」 「エリートが国家を支えるのだ」 「どうせ移動するまでの関係だから、個人的な付き合いはしない」 警察庁のエリート竜崎は、頭の固い変人である。 しかし、組織の縄張り意識やパワーバランスの狭間で、原則を貫こうとする竜崎にだんだんと引き込まれていく。流石に、吉川英治文学新人賞を得ただけの手腕があると納得。シリーズ次回作が楽しみである。 人当たりと見目姿とおまけに要領も良い親友伊丹刑事部長は、家庭壊れてるのね。出世に響くので離婚はしないけど。インフルエンザで寝込んだ伊丹を、偶然着替えを取りに来た妻が看病するの。「あれ、まだいたの?」「病人放って帰ったら、寝覚めが悪いからね。」にカチンとする。ここが駄目なのだよ。妻も良さげな人だけど、何でか噛み合わない。噛み合わそうなんて、竜崎署長は考えてないよ。ただただ、流して受け入れるの。見習いなさい
『昨日の海は』『警視庁科学特捜班』『あとを継ぐひと』 2021-06-19 14:12:40 | 日記 近藤史恵『昨日の海は』 心中祖父母の謎解きは、芸術命の祖父から娘の未来を守った祖母、と言うところでしょうか 今野敏『警視庁科学特捜班』 特捜メンバー5人の能力が、凄い。 遠くの内緒話もクリアに聞こえて分析する人、どんな微量の成分も嗅ぎ分ける人、プロファイルの達人等。 犯人も鮮やかな手口だが、捕まっても依頼人は明かさないのね。 皆さん、プロですね 田中兆子『あとを継ぐひと』 まあ今どきは跡継ぎに頭を悩ます人も多いでしょうね。 そんな、短編6編を集めました。 トランスジェンダーの息子あり、老舗の30娘有りと、様々な事情が浮かんできます。