横山専務の闘う営業日誌

福島県の不動産屋です、42歳で大腸癌を患って健康と日常の「当たり前」に感謝。闘う不動産屋として情報発信していきます。

レオパレス21の法令違反と不動産業界の今後について

2018年07月04日 09時45分50秒 | 日記

【レオパレス21が行った法令違反の内容について】

ガイアの夜明けの放送内容によると岐阜県のアパート内部を確認したところ屋根裏に界壁(かいへき)が作られていないことがわかった。

※界壁とは⇒部屋と部屋を仕切る壁のことで、天井まで達していないと建築基準法違反になる。火災が広がる可能性や、防音性の低下が懸念され、界壁が天井まで達していないことで屋根裏を人が自由に歩くことができたことになる。

補修費用は、天井部のみでも1000万円、壁を入れると4000万円とも言われている。そこに入居者の転居費用もかかる。

違反の対象となった建物は全国で915棟あり、全費用をレオパレス側が負担すると発表。

『レオパレス21プレスリリース:界壁工事の不備について』

http://www.leopalace21.co.jp/news/2018/0529_2507.html

【レオパレス21の今後について】

レオパレスの物件については、「ネット上でも壁が薄い」「音が響く」などの書き込みが多く粗悪な建物というイメージがあったが、ここにきてそれが仕様というよりも手抜き工事の結果であることが明るみになった。

この事件はレオパレスというブランドイメージを失墜させてだけではおさまらず一括借り上げを実施している他の住宅メーカーにも疑惑の目が向けられることとなった。

地主や建て主の疑惑をぬぐいさることは向こう10年難しいだろう・・・

またレオパレス21は修繕費用の返還請求訴訟も起こされており、和解が成立したようだがイメージの悪化は免れない。

また同じガイアの夜明けの取材で30年一括借り上げ契約を10年も満たないうちに契約解除を半ば強制的に迫っていることが明るみになった。

地元の不動産業者の間でもレオパレスが全ての物件の修繕を行うだけの体力、いわば資金があるのか?について疑問の声があがっている。

ここまで悪い情報ばかりが先行すれば新築着工件数の減少は確実だろうし「倒産するのではないか?」という噂で持ち切りだ。

【不動産業界の今後について】

今回のレオパレスの事件で、住宅メーカー、不動産関係に関わる全ての業者へ疑念がもたれ不信感を持つ人が多くなったのは間違いないだろう・・・過去の出来事として過ちをプラスへ転換して業績をあげている企業もいる。

ただ少子高齢化や空き家問題が社会問題として取り上げられ深刻化している昨今の状況では、打開して前に進むことは無理と断言しても良いと思う。

あくまでも個人的な意見だが、膿を出すという意味でレオパレス21は倒産するかもしれない・・・ではなく倒産させるべきなのではないかと思う。

今回の法令違反で建築士の処分を検討されているようだが、それだけで済んでしまうのは間違っている。不動産業界全体へ与えた影響を考えれば経営者責任者そのものが処罰を受けるべきである。

われわれ不動産を扱うものにとっては不動産業が生活の糧でありお金を稼ぐ手段である。

だが、「家・住まい」は人が生きていく上での基盤と根幹であり、誠意と信念をもって携わるべき職種であると思う。

レオパレスはその大切な何かを忘れて利益のために法令違反やモラルに反した営業を行ったことは許されるべきではない。

一部の専門家が主張するように海外と同じように地域によって新築棟数を規制する必要があると思う、また今回の件で「一括借上げ」というシステムが少子高齢化の時代では破たんしている仕組みであることを明らかにしたように思う。

不動産業界が大きな転換期を迎えているのだと思う。

 

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