オーナー29人が建物の修繕が不十分だとしてレオパレスを提訴、計1億4743万円の支払いを求めて提訴した。
※以下内容は朝日新聞デジタルより配信されたニュースを抜粋して掲載しております。
アパートの修繕費を払っているのに、約束した頻度で屋根やクロスの塗り替えや交換をしていないとして、東海地方に住むオーナー29人が29日、サブリース大手の「レオパレス21」(東京都)を相手取り、計1億4743万円の支払いを求めて名古屋地裁に提訴する。関東や関西などのオーナー約70人も同様の訴訟を検討する。同社は「適切な修繕をしている」との立場だ。
原告側のオーナーは、いずれも自らが建てたアパートを同社が一括で借り上げ、空室に関係なく一定の家賃収入を得る「サブリース」契約を結ぶ。訴状などによると、オーナーは毎月、修繕費として家賃収入の平均7・2%を同社に払っている。同社は塗り替えや交換の目安として、屋根は10年、クロスは4~5年、カーペットは3~4年などと文書で示しているが、オーナーのアパートの大半は築10年を超えるものの、屋根を塗り替えた物件はゼロ。また、調べた限り、目安通りにクロスやカーペットが全面張り替えされた部屋はないという。
一部オーナーで作るLPオーナー会代表で、原告の前田和彦さんは「目安通りの修繕をほとんど行っておらず不当」と批判。現在の契約形態になった2011年以降の修繕費の返還を求める。
同社の原英俊執行役員は「(文書で示した期間は)あくまでも目安で実際の物件の状況を見て必要な修繕を行っている。オーナーの負担だけでは足りず、会社負担で行っている修繕もあり、批判は当たらない」と話している。
以前NHKの番組で大東建託㈱のサブリースについて叩いていたことがありました。その時は一方的な話で借上げ賃料を値下げした上でオーナーが応じなければサブリースを契約を解除してしまいオーナーの賃貸経営が危機に瀕してしまうといった内容でした。
今回は修繕費として一定の家賃を徴収しているにも関わらず実際には契約通りの修繕が行われていない・・・という内容のものです。
今回のニュース取り上げられたオーナー以外にも同様の訴訟を検討しているとのことなので、一部の地域で起きていることではなく全国的な問題となりそうですね。
当社のある福島県でも住宅メーカーとオーナーとの間でサブリース契約が解除されて地元の不動産業者へ管理が移るといったケースが多々見受けられます。
空き室の増加が大きな問題となっている中、一括借り上げという契約形態自体が成り立たない時代になってきたのかもしれません。