次回Lの顔見せですが、警察の中にキラがいたらどうしようとか、Lは考えなかったんでしょうか?
私だったら「キラは警察の情報を手に入れることが出来る」という情報を得たら、普通『キラは警察関係者』じゃなくて『キラは警察の中にいる』って思うんですが・・・。
まあ、Lは『キラ=学生』だという前提で捜査してるんで、警察を疑っていなかった、とも考えられますが、もしも夜神総一郎がキラだったら、次週辺りでLはかなり危うい立場になってるんじゃあ・・・。
まだ、『警察の中にキラはいない』って確定していないのに自分の正体を総一郎たちに明かしちゃうのは性急すぎる気がします('A`) 。
まあ、総一郎が捜査メンバーの一員にならないと父子対決が見れなくなるんで、話的にはこの方が面白いんですけどね。
さて、今回はとうとう地獄の蓋が動き出した、運命の第5話です。
この話で月はとうとう一線を越えてしまった(犯罪者ではない全くの善人を殺してしまった)訳ですが、これで月は前回の「キラは警察の情報を自由に入手できる」という情報に加えて、「キラはFBIに尾行されていた人間の可能性が高い」という新たな情報を与えてしまいました。
前から思っていたんですが、月は動きすぎですね。
「警察の情報を自由に入手することができる」という情報を明かさなかったらFBI捜査官に尾行されることもなかったし、善人を殺すこともなかったのに・・・。
そもそもLを殺そうとしなかったら月が関東圏の人間ってこともバレなかったよなー。
キラ=神に逆らう人間は殺そうと考えてしまった月は、Lが言うように幼稚な部分があるんでしょうね。
でも、あの程度の幼稚さは月くらいの歳の子なら大抵持っていると思うし、そういうところを見るとつくづく月って普通の子だよなー、と思います。
普通の子がデスノートを持ってしまって、しかも頭が良いので「自分は警察に対抗できる」と思ってしまったばかりに、結局自分の首を絞める行動をしてしまう、このあたりは見てて本当にもどかしいような気分になります。
それにしても、最初は犯罪者を殺して「僕に勝手に人をさばく権利があるのか」とか言ってた月が、デスノートを手に入れてあまりたたないうちにレイ・ペンバーを殺しても平然としていられるまでに変貌してしまったのは恐ろしいですね。
残酷さで知られるナチス幹部が実は平凡な小役人でしかなかったように、平凡な人間もあまりにも人を殺し続けると精神的にどこかおかしくなってしまうんじゃないでしょうか。
短期間のうちに月は精神的にかなり変容してしまったのですが、やはり家族はそれには気付きません。
月は家族には優等生な自分しか見せていなくて、家族もそれを不審と思わない。
このあたりのすれ違いっぷりは今週も変わらず。
でも、月の「父さんにもしものことがあったら、必ず僕がキラを死刑台に送る」って言葉は半分本気なんじゃないかと思います。
月は多分本気で父親のことを尊敬しているし、もしかしたら家族の中で月が一番好感を抱いているのがこの父親なんじゃないかとさえ思うのですが、この親子はあまりコミュニケーションを取らない。
この辺りの微妙な親子関係も、父親と敵対関係になろうとも月が我を曲げない一因なのかもしれません。