酔うて酔うて 腕を見る
肺炎予防の ワクチン痕
白き絆創膏 目に染むや
酔うて酔うて 自覚する
後期高齢者の 仲間入り
いつ肺炎に 罹りても
可笑しくない 可笑しくない
死への恐怖 今更に
無いに等しき わが身なり
酔うて酔うて 実感ぞ
後期高齢者 仲間入り
仲間に入るは 良いけれど
入りた途端に 変調が
あれやこれやと 実感ぞ
機内での失神 引き起こす
税関手荷物検査で 置き忘れ
酔うて酔うて 実感ぞ
後期高齢者の 仲間入り
酔うて酔うて 思い出す
亡き妻が言ってたことを 思い出す
引退した百恵ちゃんを・・・
二度と 戻ってこないことを 仕事に
酔うて酔うて 思い出す
今また その言葉
さだまさしが 感じたと言うのを
酔うて酔うて 思い出す
酔うて酔うて 思い出す
妻の鋭さ 人を見る
人には無い 感性に
酔うて酔うて 適わない
今も今も 畏敬の念持ちて
亡き妻を 思い出す
酔うて酔うて 愛しき妻を
偲びて痛む 今宵の我よ
酔うて酔うて 面影抱く
寒き冬の夜の 込みあぐ想いに
酔うて酔うて 過ぎてゆく
酔うて酔うて 嘆きおる
酔うて酔うて 緩みしを
己の身体 無意識に
思わず緩む 不甲斐なさ
酔うて酔うて 嘆きおる
思わず垂れる 涎にも
ハッと不覚を 覚えしや
身体の締まり 衰えか
酔うて酔うて 嘆かわし
酔うて酔うて 恥ずかしや
一事が万事 不安なり
酔うて酔うて この先を
酔うて酔うて 老いいくを
老いの終活 如何せん
酔うて酔うて 募りしや
不安ばかりが 過ぎるぞえ
酔うて酔うて 問うてみる
問うて問うて 夜が更ける
グラス傾け 夜が更ける
酔うて酔うて 胸痛む
かっての栄光 没落を
光り輝く 光栄が
色褪せ行くを 惜しむや
ましてや 日本企業没落を
酔うて酔うて 歯痒きぞ
電気に鉄鉱 船舶と
かっての雄姿 懐かしや
日本沈没 早や20年
酔うて酔うて 悔しきも
見えてきしや 一筋の
明るき光 東から
日いずる国 日本の
復活兆し 見えてきし
酔うて酔うて 望みしぞ
強き日本 再びと
酔うて酔うて 願いしや
今こそ日本 底力
見せてくれよと 願いしや
酔うて酔うて 傾けし
今宵もグラス 重ねては
酔うて酔うて 過ぎていく
酔うて酔うて 感ずるや
チャイナの 足音ひざ元に
アジアの足元 忍び寄る
チャイナの影が ひしひしと
酔うて酔うて 聞こえ来る
日本の優位 崩れゆく
あちらこちらで 崩れゆく
インフラ巡りて 劣勢や
チャイナの勢い 増している
酔うて酔うて 歯痒きぞ
技術高くも 価格負け
無い袖振れぬと 流れゆく
安き方へと 川の如
酔うて酔うて 無念なり
チャイナの影が のしかかる
重く重く 垂れこめる
日本の影を 消す如く
酔うて酔うて 悔しきぞ
酔うて酔うて 憂鬱に
夫婦喧嘩を 見てるよな
いつもいつも いがみ合い
顔を見るたび 喧嘩する
酔うて酔うて 憂鬱ぞ
夫婦喧嘩は 犬も食わぬ
聞く度見るたび 嫌になる
朝も夕べも 罵り合い
聞かぬ日は無し 沖縄を
米軍基地は 分かるけど
何とか丸く 収まるを
酔うて酔うて 願いしぞ
ガミガミいつも いがみ合う
端から見てても 絶えられぬ
沖縄 政府 米軍と
三竦み状態 如何にせん
三方一両損 ならぬかと
酔うて酔うて 願ってる
日本国内 スッキリと
いつか来る日を 願ってる
あな恐ろしや 恐ろしや
酔うて酔うて ぞっとする
飛行機墜落 いつ何処で
思うて思うて 恐ろしや
明日は我が身か 分からぬに
酔うて酔うて 不安ぞえ
旅のカタログ 繰りつつも
頭通りし 飛行機事故
運を天に 任せつつ
行く先決めるも 不安ぞえ
まあまあ良いかと 言い聞かす
酔うて酔うて 言い聞かす
物事全て 意のままに
成る訳ないと 言い聞かす
運が尽きれば それまでと
今更何で 惜しむかと
酔うて酔うて 言い聞かす
己の寿命 それまでと
運を天に 任せつつ
酔うて酔うて 探すぞえ
次なる行く先 旅の空
酔うて酔うて ガックリぞ
ただ茫然と 眺めてる
消えし画面 パソコンの
折角作りし 文言が
あっと言う間に 消えている
酔うて酔うて 呆然たり
しょぼつく目 見開いて
必死に打ちし パソコンの
消えている 消えている
酔うて酔うて 呆然ぞ
いちからキーを 打つ気なし
暫し茫然 目も虚ろ
ショックショックで 放心ぞ
酔うて酔うて 立ち上がる
気力も失せしや デスク前
訳なく立ちて ウロウロぞ
酔うて酔うて ショック有り
完成間際の 原稿が
あっと言う間に 消え去るや
ショックショックで 過ぎゆくや
