「地球温暖化」
この言葉をニュースや新聞で見聞きしない日はないですね。すっかり社会に浸透した「地球温暖化」問題。
この「地球温暖化」という現象は、とても沢山の問題を内包しています。
- 石油などの天然資源に依存する物質偏重社会が抱える問題、
- 世界の水需要が増し「水争奪戦が起きる」と危惧されている水資源問題、
- 先進ヵ国の木材需要や食料を支えるために熱帯雨林などで起きている木材の違法伐採問題、
- 木材の伐採による生物多様性の破壊問題、劣悪な環境での労働を強いられている労働者階級問題、
- 空を真っ暗に覆うほどの黄砂が日本にも多大な問題を引き起こしている砂漠化問題、
- 富める国とそれを支える貧しい国という2極化が進んでいる南北格差問題、、、、
上げ始めたら数珠繋がりにどんどん出てくるこれらの問題は、「地球温暖化」と密接に関係し合っています。
「地球温暖化をどう食い止めるか!」
地球温暖化問題は、現代社会に大きく突きつけられています。21世紀に入った現代、この人類に課せられた問題に対して、世界中で意識の高い人を中心におおきなうねりとなって動き始めているのを感じます。
温暖化を食い止めること、そしてもう一つとても大事な課題は、地球温暖化と結びついている上にあげたような「今まさに世界中で発生している種々の問題にどう対処するか!!」我々は、真剣に考えていかなければならないと思います。
「クライメート・ジャスティス」
これは、気候の公平性 という意味で、先進国に暮らす私たちが、化石燃料を大量消費してきたことで引き起こした地球温暖化への責任を果たし、世界中のすべての人々の暮らしと生態系の尊さを重視した取り組みによって、温暖化を解決しようとするコンセプトです。
- 「全ての事柄は、どこかで繋がっている。」ということ、
- 「地球のどこかで起きている現象には、その原因が必ず存在し、その原因は何か一つではなく複数の要因があり、また時間や場所を超越している(因果応報)」ということ、
- 「そして、全ての現象は、変化し続けている、無常である」ということ
これらをきちんと理解し、種々の問題をトータル的に考え、取り組んでいく必要があります。これには、世界中で起きている現象に目を向け、かなりの感性と想像力を持って取り組む必要があると感じています。