この悲惨な出来事を真正面から見つめることをどこかで恐れている自分がいる。
あまりに悲惨な現実に、どこかで避けている自分がいる。
その恐ろしさから、逃げている自分がいる。
「ヒロシマ ナガサキ」 というスティーヴン・オカザキ監督のドキュメンタリー映画を見た。
怖い、恐ろしい、その筆舌し難い出来事に背を向けていた自分がなんとも情けなく感じた。
鮮明に焼きついて消えることのない記憶を語ることの苦悩、それでも背を向けずにお話された方々のその勇気、そして平和を心から願う想いに心を打たれた。
日本人として生まれたことの意味、世界平和への願い、核兵器廃絶、平和憲法、被爆者への差別と偏見、炎の中で消えていった御霊、、、、がらがら、がらがら、いろいろな想いが錯綜して頭の中がおかしくなりそう、、、
被爆によって皮膚が焼きただれ、内臓が飛び出し、癌を併発し、、悲痛の中で「死ぬ勇気と生きる勇気を選択する。」
生きる勇気、、、、少しでもいい、希望を持つこと、、、
この映画、米国のケーブルテレビ、HBOで放送されるとのこと。核保有国の人に是非、見て欲しいと願う。
2007年8月6日 8時15分 一分間の黙祷。東京でも町内放送が流れた。
広島市長の挨拶、そして子供代表の演説をテレビで聞いて、胸が熱くなり涙が出た。
平和を祈る気持ち、世界から核兵器を廃絶し、文化や民族や宗教を超えて世界が平和になるために、私たち市民一人ひとりが働きかけることの大切さをひしひしと感じた。