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知足

自然と共に素敵に生きたい

心の虫眼鏡

2007年07月13日 | YOGA

先日ある女の子が、「私の顔、好きじゃないなぁ、、、コンプレックスかも、、、」とぼそり。。。

特に女の子が容姿を気にするのは、ある意味ではすごくいいことだと思う。
ヨガの先生もヨガで"内"に眼を向ける分、"外"とのバランスを取るのも大事だよって言っていた。

「私の顔、好きじゃない、、、。」
そうだね、誰でも一度は想うことなのかも知れない。

私の顔が嫌い、、、でも、、私が嫌いなのは顔であって私ではないはず。。。
私は私であって、顔が私ではない。

私達の身体は、ほぼ2年で全ての細胞が入れ替わるそうです。今日の身体は明日の身体と全く同じなんてことはないのですね。
ということは、「私の身体が私自身である」なんてことはないはず。

ここで言っている"私"とは、ヨガでは「プルシャ」と言って、決して変わることのないもの。プルシャは、心「チッタ」を通して顕現するもの。チッタという虫眼鏡を通して、私自身というものを決めているのですよ。

例えば、「黄色い大きなひまわり」を見て、ある人は「心が元気になる。」
でも同じ花を見て、昔の恋人からもらったひまわりを思い出して「泣きたい気持ちになる。」

ひまわりは"ひまわり"で何も変わらない。同じものを見ているのに、ひまわりが美しい花にも悲しい花にもなる。
それは、心の目を通して見ているから。

「心の目を通して全ての世界を見ているということ」
これを頭でなく、心で身体でしっかり認識すると、悲しい気持ち、嫌な気持ちになっても

「これは心の虫眼鏡が曇っているからかも、、本当は悲しいなんてことはないはず、、」

てな具合に気持ちを入れ替えることが出来ると思う。

「あれも欲しい、これも欲しい」という気持ちも同じだと思う。
欲しいものが手に入るとその瞬間は満足し心が満たされるが、次の瞬間には、「次はあれが欲しいなぁ、、」と折角満たされ、落ち着いた心はもう"ふらふら"落ち着かなくなっている。
それでは、いつまでたっても心「チッタ」が平安になることはないよね。

本当の自分「プルシャ」を少しでも意識できると「ああ、心の虫眼鏡を付け替えれば、どんな状態でも自分は幸せで満たされているのだなぁ、」ってことに気づくと思う。
それが、「知足」ということ。

「幸せは既に内にあるもの。」

呼吸に集中し、外に外に向いているチッタを内なるもの、内なる幸せにフォーカスすること、そして気づくこと。
ヨガが"心の科学"と言われる所以はそこにあると思う。

心が開け、満たされてくると、そのオーラが外に出てくる。
「あぁ、あの人、素敵だなぁ、」なんて感じる時は、このオーラを感じて思うのだよね。
それが、人の魅力だったり、恋に落ちるってことだと思う。

心の虫眼鏡をいつもきれいに磨いていれば、少しぐらい落ち込んだり、悩んだりするかも知れないけど、そんな悩みも"ばかばかしくなって"、澄んだ虫眼鏡に着替えて、幸せを感じ、満たされていることに気づくようになる。

心の虫眼鏡を変えると全てが変わる。