硯日記

書道の話、硯の話、字の話、いろんな話をします。

暦は時間の地図だ!【令和四年壬寅略歴】①

2021-09-27 12:44:00 | 日記

|д・) ソォーッ…



‬|д゜)チラッ



あたりの様子を警戒して、うかがっています。

なんせ、ブログを書くのが久しぶりすぎて。


覚えている人も覚えていない人も、みなさんこんにちは!(◍•ᴗ•◍)
硯コレクターのえみです。



さて去年書いた
みなさん覚えてくれていますか?

私はめちゃくちゃ覚えています。
なんせ、あんなにしんどいことなかなかないですから。

しんどいしんどいと言いながら、なんでこんなことやるのか……自分でもはっきり言って意味が分からないと思いますが、

今年もこの季節が来ました!
やりましょう!
略暦を作るぞ!
やだよーしんどいよーやりたくないよーうわぁ(断末魔)



まずは去年の略暦の反省点を考えていきましょう。




私の個人的な反省としては、
細かすぎて書くのがめちゃくちゃ大変だった
ということですが(もはや反省点ではなく愚痴)


イベントで買ってくださった方の感想を聞いてみると

「わぁ!!すごい!!
番付表みたいですね!!!」


∑( ̄ェ ̄;) エッ……?
ばっ……( ̄ェ ̄;)
ばんづけひょう…( ̄ェ ̄;)
だとぅ……???( ̄ェ ̄;)


番付表といえば、
大相撲の!!!あの!!!

番 付 表!

あぁあぁあぁあぁ_| ̄|○




ほんとだホンマやそのとおりやぁぁぁ


大相撲が好きすぎて、大相撲に自然と寄り添ってしまった自分がいたよぉぉぉ


ならば!リベンジしかない!!!
超しんどかったあの作業を!
今年もやることに決めましたよ!

そう、モットーは
もう番付表なんて言わせない!(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイ

このようにして新たな戦いの火蓋がここに切って下されたのでございます!


まずなぜ番付表に見られたかを推理しましょう。
私はレイアウトが一番怪しいと睨んでいます。

・一番上にタイトル
・真ん中の柱に神武天皇即位紀元
・左右に大と小の月
 
もうこんなの、明らかに番付だよな。


ということで今回はレイアウトの再編に取り組んでみました。



おぉ!すごい!
ほらほら番付っぽくない!


そして番付に見られた第二の理由、それは書体…?σ( ̄^ ̄;)

前回は隷書体と大入り文字(寄席文字)を足して二で割ったのですが、
やはり全体の枠いっぱいに書くことは大相撲の番付表の醍醐味であるので、それに特化した寄席文字を適用することで番付表に似てしまう結果になったのだと思います。ウカツだった。


ということで今回は番付表に絶対に使われない書体で、目立つタイトルと神武天皇即位紀元を書くことにしましょう。

番付表にも寄席文字にも絶対に使われない書体といえば……もちろん


篆書体

↑これねコレコレ



がっ、しかし!!!

ここで大問題が発生します!!

なんとこの私、
大学卒業以来、篆書体をめっきり書いていない!

見切り発車もいいところです。口だけで何もできない奴は家のこたつの中で黙って寝ていろってやつです。


でも篆書体って決めちゃったんだよなぁ(σ・з・。`)
もう篆書体っていうつもりでレイアウトも書いちゃったし(σ・з・。`)
↑見切り発車もいいところ

とりあえず今年の反省点は、
書体が書けるかどうかを考えてからレイアウトを作るべし。

ということで、出来上がってもいないのに早くも反省点が見つかってしまったのですが
もう作り始めてしまったので駆け抜けるしかありません。見切り発車しちゃったもんは見切り発車し続けるしかないのです。後は野となれ山となれ!どりゃぁぁ!




……と言いつつ、なぜか真面目な性格に生まれてしまった私はちまちまと篆書の練習を始めるのでした。

まずはビデオ学習


書家の先生方のDVDを何本か見て、筆の動きを練習したところで

次は理論を勉強します。

先生方の解説書を何冊か読んだところで

臨書に入ります









いやわかりますよ皆さんの言いたいことは。私だって思ってますよ。これ、カレンダーを作る作業ですよね?

もはやカレンダーとか関係なく
全力で篆書体を練習してしまっているんですけど。

とりあえず
「泰山刻石(たいざんこくせき)」
「石鼓文(せっこぶん)」
呉昌碩や呉譲之を片っ端から臨書しまくっていきましたが

ここらへんで
カレンダーなんてどうでもいい、篆書の練習がめちゃくちゃ楽しい(。♡‿♡。)

という本末転倒な心理状態に陥り始めました。いよいよ何のために練習しているのか分からなくなっています。


よしっ、戻ろう、カレンダーに戻ろう!気合で戻ろう!

ということで、2か月間の篆書練習から戻ってきました。

つまりこの時点でカレンダーの製作期間は2ヶ月以上となったわけです(なげぇぇ)。


もうほとんど忘れてましたよカレンダーのことなんて、もう全力で篆書を習得することに快感を覚えていましたもん╮(. ❛ ᴗ ❛.)╭


さてさて一口に篆書体といってもその中には大きくわけて甲骨文、大篆、小篆があります。

(すっかり忘れていたけど)私の暦のテーマは読める暦なので、ここではギリ頑張れば読める可能性が高い小篆を採用します。
つまり2ヶ月間練習した中で小篆以外はマジで趣味だったということです。何してるんだ。

本来書道作品の場合は字の雰囲気を統一するために一つの作品から字を引いていくのがベターですが
そのままでは読みにくいものもあったり、新しい字体では存在しなかったりする場合もあるので、臨機応変に変えながら、無機物的で違和感のあるのような仕上がりになるように調節していきます。

目標は字に見えないけど雰囲気でなんとなく読めると思ってもらえるような字です。


この書体で月の名前も埋めていきました。



おおっとかなり長くなってしまった!

次はいろんな日付を入れていくよ
┻━┻︵└(՞▽՞ └)

ではまた!!

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