ma-saのお家

きのへそ工房㈱西峰工務店がお届けする自然素材の家づくり。 長期優良住宅+OMソーラー採用のお家のリポートです。

OMソーラーの立下りダクト。

2010年03月01日 13時26分21秒 | 日記
今日はOMソーラーの一部のパーツをご紹介します。



それがこちらの「立下りダクト」です。(丸い円柱の物体です。)

ご存知の方も多いこととは思いますが、OMソーラーは、太陽の「熱」と「空気」を使うことで、家を暖めます。原理はとてもシンプルですが、建物自体をしくみとして利用するため、暖房器具のようにポンと設置することはできません。



冬は、屋根に降り注ぐ太陽の熱で空気を温め、それを床下に送り、基礎コンクリートに熱を蓄えます。蓄えた熱は、夕方以降ゆっくりと放熱して建物全体を床から温めます。
また、OMソーラーシステムが稼働している間は、常に新鮮な外気を室内に取り込んでいます。暖房しながら換気ができるという点も、冬の働きの大きな特徴です。


夏のOMソーラーは、昼間は余った熱を屋外へ排出します。晴れた日の夜は、放射冷却によって屋根が冷えます。この放射冷却を利用して、少しでも温度の下がった空気を室内に取り込む「夜間外気取り込み」は、「冷房」とまではいかないものの、自然を活かした工夫です。




OMソーラーのしくみ自体はとてもシンプルですが、完成したプランに後からOMソーラーをはめ込んでも、自然の力をうまく利用することができません。
相手は気まぐれな「自然」であり、目に見えない「熱」と「空気」ですから、設計や技術の詳細は、それなりに複雑です。技術を習得した工務店、設計者を必要とし、地域に合ったやり方が欠かせないのです。




そして、このご紹介している「立下りダクト」は、その「空気」や「熱」や「冷気」を床下に送り込み蓄熱させると言う、非常に重要な役割を担っています。




OMソーラーを住まいに採用させる際には、このダクトが必ず家のどこかに設置させなければなりません!
そしてダクトは、写真の様に見える位置にあったり、押入やWICなどに隠れたりすることになります。 それは、設計の段階である程度検討することはできます。



こちらのモデルハウスでは、ダクトを露出させカバーを巻いて、「インテリアの一部」として公開しています。


最新の画像もっと見る