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私の感想ですが何か?

さあ生きているならてきぱきと

感想メモ(ザ・ヴィランズ・ハロウィーン"Into the Frenzy"を三度見して)【後篇】

2025-01-04 22:26:52 | 日記
【前編】より
❸2024年10月22日(火曜日)ランホ泊 DPAプラザ/ケモノダンサーさんポジ
6:10ハピエン待機列「門」の10mほど前/昨年はアンバ始発バスで6:15着?で2つ目の折り返し先頭あたり→荷物検査終了後7:31ゲート前3列目→8:30ハピエン入園とほぼ同時入園するもファンダフルで開園合図に当選された方の仮装が素晴らしく撮影&しばし談笑→遠方組故毎回ポジはきついので本日は流石にプラザDPA。サクッと繋がり無事購入。2列目の一番下手。意外とまだこんなものなのねと驚いてると、当初はグポジでなけりゃどこでもいいしと言っていた家人だがあわよくば2列目以降でもカラスポジにならないかと期待してたらしい。早めに入れたんだしすぐに購入しとけばちょっとズレても最前の目もあったかも。急いでる時でも途中のプラザグリやバンド演奏にふらふらと持ってかれがちな家人のいつもの悪い癖が出た。まあ3度目にしてようやくハロウィンのパークをゆっくり楽しめるしまあ良しとしよう。
この期間のパークが本当に好きだし特に日が落ちてからの雰囲気が堪らないので何を置いてもハロウィンだけはもう20年以上複数日通っているのだが少しづつ少しづつ簡素になり今はごく一部にしかあの雰囲気は残っていない。各ポートのも凝ってるし、それぞれの特色を生かしつつもイベント全体盛り上げてる感じでデコレーションだけなら今はシーの方が遥かにアガる。でも今この時期のパークを一番盛り上げてるのは質の底上げ感が半端ない仮装民の皆様で、地蔵中行き交う方々を眺めてるだけで楽しいし、平服のゲストと様々のキャラが入り混じってわちゃわちゃがちゃがちゃしてるこの雰囲気が今のハロウィンなのかなと思う。一番変わったのはハロウィンはまだ夏ってとこだが(昼間は10月でさえ)。
15:05パレードスタート→完走
感想:初めてグポジ以外で見たので停止前のダンサーさんの動きと演出を広範囲に見てようやくちゃんと見れたって感じに。通過中もそれぞれのフロートごと歓声の上がる見せ場がある。そして停止。フェロー/ギデオン・チデフロートの前方ダンサーポジだったので例のギミック(エアトレッカー?スカイランナー?)の派手な動きとか、ここのチームも結構客煽りするのねとか、このパレードはフロートを横目で見つつのダンサーさんポジが一番楽しめるのかも。家人は視線もカメラも終始遠目に見えるカラスチームに向けっぱなしでしたが。再び移動開始。全チーム凝った衣装は気合いが伝わるが来年のダンサーコスさんたち大変そうといらぬ心配をしてみたり。早変わりがない分キャラ達の衣装も「正装」な感じに皆凝っている。個人的にはデジのが一番カッコ可愛い。ガイコツさんたちが間を繋ぐキャラだったのに対して転換の役目を果たすエレガントなファシリエダンサーさん達の存在もかなり重要。相変わらず手押しなダイワハウスさんにて今年のハロウィンは終了。
余談だが日中サードグポジを見に行ったら最前2列(MAX8名)分をおひとり様で確保されてる強者が。実際何人で見たのかわからないが、なんにせよこの方が昨日いなくてほんと良かったわ。
まとめ:また見たいし、何度見ても、どこから見ても楽しめる。許されるなら全ポジ見たい。一、二を争うほどではないけれど「好きだったパレード」になると思う。コロナ禍を生き延びたショーパレは期間が伸びてる分思い入れのあるゲストも多いし、そもそもが人気の高かったスプブの後を受けての辛口目線の中一局集中気味とはいえイベント後半一層界隈が加熱したのもわかる。来年以降それこれがさらに激化するのも必至でまたそれは考えもなのだが…。「この時期は開園から座ってないとお昼のパレードは一切見られない」はどう考えても異常だから。
補足:発表された来年(今年)のスケジュールを見て愕然。9/17〜って少なくともイベント前半は時間、演出、もしくはその両方大幅変更確定じゃん。今回と同じスケジュール、グッズメインでパレードが始まった最初の日曜日と10月半ばにハピエンで2回の3回鑑賞の予定で、このままなら家人はカラスまっしぐらだろうが果たしてどうなるのか。いっそ9月いっぱいはロッキン復活、シンデレラ城バックに流れるヴィラワに酔いしれ、次々現れる手下達に脳汁と、朝から座りっぱなしの疲れに溶けた身体がベンチに流れてくのを今から夢想するアラカンオタクであった。(終わり)

感想メモ(ザ・ヴィランズ・ハロウィーン"Into the Frenzy"を三度見して)【前篇】

2025-01-04 14:05:40 | 日記
えらい間を空けといて今ハロウィン???なのですが、SNSも全般遠ざけ日々のあれこれは主にPhoneの「ジャーナル」にちまちま記録していて、私事を機に読み返してまあ記事にできそうなボリュームのものだけでも手直ししてこちらにアップしていこうかと思い直した次第。またすぐに止まるかもですがよろしくです。
なお当時のメモから記憶を呼び起こしながらなので間違いや、今となってはな事等多々あるかとは思いますが今更な記事ですしご容赦ください。
❶2024年10月6日(日曜日)2ndグポジ
6:50ランドパーキング着→荷物検査最後尾はすでに新立駐出て数メートルのとこ→7:35検査後ハピエン後方ブロック、前から6〜8列目→8:30ハピエン入園→8:45一般入園開始後8:47イン
この日がパレードが始まって最初の日曜日。昨年も同じスケジュールでインしているがあの狂乱ぶりからするとかなり拍子抜け。プラザミキポジは後方まで埋まっているもののそれより前のフロート停止位置はジャストなところはイン/アウトともに座り見最前とベンチは埋まっているが2列目はまだ空きが。その周辺になると座り見最前もポツポツ、ベンチもちらほら、2列目はほぼゼロ。家人がグ推しなのでフロートをやや後方から見る感じのアウト側ベンチを確保。ちなみにその時点で5号橋角のベンチもまだ2人分の空きあり。昨年はイン側のグポジ2列目をなんとか確保して見渡すと最前は完全に埋まり2列目にお一人様ならなんとかなとこがポツンポツンでマジの滑り込みだった。天気予報通りなら気温含め風さえなければ問題なく完走できそうな日曜日でこんなものだと改めてスプブラストイヤーの異常ぶりを実感する。家人を残し私はそのままサードポジへ。今回とにかく情報がなさすぎ。前日までの6日間で完走したのはプレ含めたった2回。ポジれるのがどの辺りか正確にはわからないままトゥーンへ。そしてグ/ファシリエポジのあまりの狭さを目の当たりに。座り見は2組(4人)5〜6列、その後ろはお立ち見で9:10時点で座り見はとうに埋まり立ち見も最前は終了っぽい。そそくさと引き返してプラザにて長い長い地蔵タイム。
15:40パレードスタート→無事完走
感想:ゴースト→ヴィランにテーマ一新も「ランドのハロウィン」らしく違和感はない。フロートもそうだがダンサーの衣装がやたら凝っていてスプブの雰囲気も残しつつ振り付けも派手で見応えがある。ギミックありのチームや昨年同様アクロバット要素もあってさらに楽しい。家人推しポジのおかげで新キャラのファシリエのキレ具合も確認。全体に妖しげで大人っぽい感じのわりにショー演出は手遊び含めちょっと子供っぽいのがいかにもランドな感じなのも良い。ハーベストやポップンライフのような迷走感もなく(個人的には好きだった特に後者)しばらくはこれでいけるのではないか。のちに話題になる黄金像、カラスダンサー、ガストンガールズ(敬称略)もこの時点では流し見程度であった。
❷2024年10月21日(月曜日)/ランホ泊 3rdグポジ
6:10ハピエン待機列2回目の折り返しで「門」を超えたあたり/昨年はアンバ泊で6:30くらいにハピエン待機列に並ぶもこの折り返しの最後尾くらい→7:30荷物検査後ゲート最前から3組目→8:30ハピエン入園開始8:31イン
昨年はグポジがDPAにかかっていたのでインしてすぐ購入しようにもなかなか繋がらず…が、買えたのが2列目とはいえジャストのグポジ(先回見たポジのほぼ対面)で結果オーライだった。しかし今年はかすりもしてないのでどこであれグポジはとにかくポジるしかない。まずはプラザ。ミキポジ最前がほぼ埋まっているのはこの頃にはかなり話題のカラスダンサーさん効果か。その先は最前座り見はポツポツとだがベンチはガラガラ。楽勝で5号橋から3つ目くらいのベンチ確保。今回は推しに加えファシリエとさらに黄金像さん目当てでもある。意外にこれは余裕なのではと思いつつ私は奥、サードのグポジへ。途中カラスポジには「並び」があるもののそれ以外はポツンポツンで期待はさらに高まる。が8:36到着した時点で最前はお二人様&お一人様ですでに終了。お二人様の後ろに同じくお二人様、その横を確保し家人と相談。二列目とはいえ前はお一人なので視界は良い。さらにここなら「お見送り」もできるということで程なく合流。その後も後ろに一組ずつくらい座ったあたりでかなり前の方から一般入園されたであろう方が息が乱れるほどの速さでここまで来たはいいものの目の前の光景にしばし茫然という場面も(人間あまりにも予想外だと本当に固まってしまうのね)。余談だが前のお一人様がとにかくめちゃくちゃ良い方で荷物番で残ってる方に「あっちで今グーフィーがグリしてるので荷物は見てますから行っても良いですよ」とか「足伸ばしてもらっても大丈夫ですからね」と後ろの私たちに声掛けしてもらったり。気持ちの良い7時間でした、ハハッ。
15:05パレードスタート→無事完走
感想:プラザ以外はとにかくフロートが近い!狭いが故に停止中はファンサの嵐。黄金像さんもアウト側のみとはいえ存分に堪能(片側故にサービス過剰?)。グーフィー/ファシリエ目当てなら断然ここがベスト。その代わりにダンサーさん要素はほぼゼロ。後ろになると木が邪魔でほぼ正面のみしか楽しめない。費用対効果を考えるとよほどのグオタさん以外全くお勧めしません!!!
後編に続く→

参加メモ(スパイスプログラム@カスバ・フードコート/東京ディズニーシー・フード&ワイン・フェスティバル 5/19/2024)

2024-05-25 11:01:52 | 日記

公式の特設サイトでもしっかり紹介されてる割に界隈がイマイチ盛り上がって無いと感じていたフード&ワイン・フェスティバルの「プログラム」に参加してきました。初回の5/13(月)は平日のせいかネットを検索してもちらほらとしか情報も出て来ず遠方組の当方としては現地の状況がよくわからないまま当日を迎えることとなりました。結果無事楽しむことはできたのですがやはりまだ「知る人ぞ知る」な印象でちょっと寂しくもなります。これがハピエン組でご案内終了とかだとまたそれも考えものですが、当日のプログラムは十分その価値がある内容でしたので逆に今がチャンス。この記事が迷ってる方の判断の一助になれば幸いです

5/19(日)7:00頃到着。丁度駐車場がオープンしたタイミングで最後尾はギリ敷地内な感じでした。車を駐めエントランスへ。ノースは一つ目の植え込みを超えたあたり。16日(木)にFSのスニークが入ったせいでもう少し多いかと思っていたのでまずは一安心(当日のスニークが無いことは確認済み)。

9:00オープン。9:05入園。普通に歩いてカスバに9:20頃到着。入り口のところに受付と案内のキャストさんがいますのですぐわかります。まず代表者の名前(フルネーム)、参加人数、希望の時間を伝えます。その際「皆様お揃いですか?」と確認されましたが全員揃ってなくとも受付は可能のようです。ただ会計後の人数の変更は出来ない旨ご了承くださいと。その時点で初回14:30〜の方は既に12,3組が申し込み済みでした(ホントは見えちゃいけないんですけどね😅)が今ならどちらの回も可能とのことで我が家は2回目16:00〜を申し込みました。用紙が下に隠れていてその時点で我が家が2回目の何組目かは確認できませんでした。その後記入してもらった参加券と一緒に奥の店内レジへとキャスト(社員?)さんに案内されそこで¥1,500×人数分を会計。普通のレジなので現金、クレカ、QUICPay等リゾート内で使用できるものならどれででも決済できます。会計後参加券とレシートは必ず無くさないこと、と当日の集合場所の案内があって受付は終了です。おおよそ5分程度でしょうか。

その後オープン秒読みのファンタジースプリングを横目にしながらレイジングがリハブで一層人気のないロストリバーデルタへ。橋を渡ると久しぶりにポンチョリス達のグリに遭遇。朝イチ奥地のグリはゲストが少ない分サービス過剰でやたらに和みます。我が家はほぼ貸切な船でハーバーへと戻りましたが、気候が良ければそのまま歩いてパークを一周するのも良いかと。のんびり一周して早速何かツマミながらアメフロでビールやワインも良し、ちょうどオープンした頃のデリでしっかり朝ごはんするもまた良し。

14:50集合場所へ。既に7,8組が並んでおり到着して間もなく会場内への案内が始まりました。カスバのキャストさんが参加券を確認し一組ずつ席へと案内します。参加券は回収されません。ここで嬉し恥ずかしサプライズ。どうやら我が家が2回目の1組目だったらしく(終了時にアンケートが配られるのですがその際も社員さんより「本日は早くからお並びいただきありがとうございました」と言われましたので間違い無いかと)先着2名様?だけのちょっとした特典でしょうね😀2名/20〜25組程度でしょうか全員遅れることもなかったのかきっちり16:00にスタート。プログラム自体はそこから30分、その後は食事しながらの質問タイムが20分あります。検索からこのブログをご覧になってるような方は大体の内容はご存知かと思いますのでここではあえて触れずにおきます。

参加するために必要なもの、は有りません。知識も経験もなんなら興味すら必要ないと思います。限られたゲストだけが特別な場所で「発見」やちょっとした「驚き」を体験する、それだけで十分楽しめると思います。スパイスに詳しい人でも(そういう人こそ)まず試さないこともします。強いて言えば小盛りのカレーくらいが入る小腹は必要かもしれませんが何せカレーなのでスルッと入っちゃいます。ただその後のレストランの予約等はその分を加味した方が良いかもしれません。hウスジャワカレー(言っちゃったw)程度の辛さが平気ならお子様でも問題なく楽しめるでしょう。驚いて、感心して、味わって、また驚いて、何より楽しんでお腹が膨れて¥1,500はご時世破格です。迷ってる、なら参加一択です。

「昔は良かった」派では決してありませんがフード&ワイン・フェスティバルと聞けばやはりいかにもディズニーシーなイベントが帰ってきたなあと思いますし、実際体験してお酒大好きな私は期待通りに楽しめました。「本場」に比べれば見劣りするでしょうし、実際賑やかなのはアメフロ周辺だけなので物足りなさもあります。ただ前述のアンケートやいつもディズニーアカウント宛に送られるメールアンケートからもわかるのですがこのイベントに関してリゾート割と本気です。来年以降はもちろん他のポートも含めパークワイドでやる気マンマンぽいです。これが春イベのメインとなるとますますハーバーのデイショーが遠のく気もしますが盛り上がってレミーのミニステージがこの時期に復活とかしたらそれはまたたまりませんよね。

そんな期待に希望を添えてこの記事を終わりにします。一読ありがとうございました。

おまけ

今回発売されたシーズナルグルメチケットセットですがめちゃ役に立ちます。チケットではなく頑張れば実質¥900で手に入るランチボックスの方が。ドリンクのカップとフード両方持って歩くの割と注意必要ですがボックスなら楽勝です。食べる時もなかなか場所探しに苦労して狭いベンチになってもミニテーブルがわりになりますし、ショースタンバイで地べた座りしてる時には蹴倒す心配なくなります。使わないときは畳んでリュックとかにしまえるとかなんと賢い。「これもう一つ買っても良かったね」と家人が言ってまもなく「パッパラー♫」と高らかにビリーヴが始まりました。…時既に。(本当に終わり)

https://www.tokyodisneyresort.jp/food/3070/


感想メモ(Costello & Nieve @ザ・シンフォニーホール 4/11/2024)

2024-04-19 00:18:41 | 日記

結論から言えばすごいものを見た。

梅田/大阪駅からてくてく15分。公園を抜けた奥が本日の会場。そこはかとない昭和感は中に入るといっそう強まり案内のフォントやクロークのコインロッカーにハトヤ本館の雰囲気が重なる。何階が一階やねんと思いつつ階段を上がってようやく席へ。通路広っ。天井高っ。ステージ低っ。今回席が下手のブロックの前から2列目の一番中央寄り。最前列とは半席分ずれてるので前を遮るものは一切無し。下手側のマイクスタンドが見上げることもなく真正面に見えている。その奥にはでーんとスタインウェイ。素晴らしい。ちなみにこのマイクスタンドは集音マイクもセッティングされてるのでアコギの音もきっちり拾うねw。最前列とステージに間隔がないのでステージの写真を撮る人が次々にワシ横を行き来するも入り口の方からは「携帯電話は電源からお切り下さーい」との施設スタッフからの呼びかけが続く。撮影NGはちょっと残念ではあるけれど滅多にない良席、全集中にはむしろ好都合。トイレも済んだ。ステージでは最終のPAチェック/ネタバレ(後述)も終わった。さあいよいよ本番。

ほぼ開演時間通り2人揃って登場。まずコステロの上機嫌ぶりに驚く。胸の前で手を合わせるクールなスティーブの隣で孫でも生まれたかってくらいの笑顔。いきなりワシ席の斜め後ろくらいのマダム達に投げチューの後いつもの指差し決めポーズ!目の前から奥の方、続いて2、3階に向かっても手をあげ歓声に応える。ほっぺがポコっと膨らんでるのは外国からのお客様が喜ぶこと請け合いのジャパニーズのど飴か。こりゃ期待値MAXにもなりますがな。そして「Watch Your Steps 」でスタート!も、…ん?…んん?声は出てるが音程が取れてない。つかヨレてる。レビューでちらほらみてはいたが実際耳にすると結構ショック。2コーラス目あたりからなんとか持ち直して最後はバッチリ合ってる。2曲目も同様スタートがヨレる。ちょっとざわついてもおかしくない状況だが、逆に曲終わりの拍手、歓声はどんどん大きくなる。3曲目の「Town Cryer」はもう静かに聴き入りながらも観客全員心の中では「頑張れ頑張れ」の大合唱だったと思う。大阪、てか日本のコステロファンはとにかく優しい。思いが伝わったのか結構心の声が漏れちゃってたのかコステロも持ち直すどころかそれらに応える大熱唱。そして割れんばかりの大歓声。なにこれまだ3曲目なんだけどw。

その後はコステロのボーカルも安定。元々声は出てるので(私的前回の2013年は声出すのも辛そうだった)こうなると無敵である。だからってわざわざ難しそうな曲入れなくていいのに、もっとライブでこなれたラクな曲だってあるだろうに。中でも「So Like Candy 」が前半のハイライトかな。

ここでスティーブのことも少し。勿論キューはコステロからで逐次アイコンタクトだったり右手で合図したりと指示が飛んで来るのだが曲中もコステロの演奏に集中し、時に横目で見ながら音色を決めフレーズを差し込む。そしてソロパートではため息の出るような素晴らしいピアノ。全てが痺れるサポートぶり。何度かコステロがスティーブのところに来るたび何やら耳打ちをするのだが毎回聞き返すような様子もなく「うん、わかった」くらいのあっさりな反応。もう阿吽。曲終わりギターを高く掲げ観客にアピール後必ずスティーブに向かって「な!」って笑顔のコステロがまた可愛いこと。叙情溢れるピアニカも良かったが私的最高瞬間は今回ことさらかっこいいと評判の「Detective 」でシンセからピアノに向き直しスーっと息を整えたかと思ったらノーモーションで激しいスタッカート。背筋がピンと伸びたその姿はもうマエストロそのもの。神々しさすら漂う。一番高い所もよく出てしかも柔らかい、さすがスタインウェイ(そこかよ。

その後もレア曲、リアレンジ版などおり混ぜながらライブは進んで行く。その度拍手と歓声がさらに増して行きコステロもどんどんノッてきてるのがわかる。中央の謎マイクや下手ポジがよく見える良席故に気づいたのが歌い出しの前は特にだが歌ってる最中もかなりの時間目をつぶってる。出だしや歌詞を改めて反芻してるのか気持ち入れてるのかわからないけれど観客の反応を確かめるより1曲1曲に集中してるのがよくわかる。そこまでしでセトリ変えてくる真摯なエンターテイナーぶりに改めてグッときた。そんな中やけにステージ前のプロンプター(タブレット?)をチラ見するので「ああそう言えば歌詞がなんちゃらとかあったわ」と思い出した「Oliver’s Army 」。ケレン味マシマシのニューバージョンはさすがこの2人ならでは。

そして後半のハイライト「Shipbuilding 」。実は最終PAチェックで荘厳にネタバレかましてくれてた。施設スタッフがロープスタンション片付けちゃってるし「やっぱやるよねーw」。が、結果的にはこのくだりがなくても全体の評価が分かれることはなかっただろうし、むしろじっくり弾き語りで聴きたかったファンも少なくなかったのではないか(自分もどちらかと言えばそっち。とは言えパイプオルガンの音など滅多に聴く機会もない貴重な経験を名曲で堪能できるのは至福である。さらにそこから”Wise Up Ghost “でも異色な「Cinco minutos con vos 」へ!徹頭徹尾油断ならんわ。ちなみにパイプオルガンって日本には大小およそ1,000台もあるらしい。生の音に触れられる機会が日本って異常に恵まれてるのな。

そこから「AIison」、「PLU」で大団円。折りたたみギターがジャズマスターと入れ替わりに早々に撤収されてたのは少々残念。ぴったり2時間。ホールから終演のケツがきつめに言われてるのか明日は朝から浅草のセッティングなスケジュールの関係かアンコールは無し。すでに片付け作業してしてるローディたちの「無駄無駄。もう無いって」っな身振りにも関わらず拍手は止まずせめてお手振りにだけでも出てくれても良かったかと思うがそれもやむなし、そう思えるほどの完璧な2時間、素晴らしいライブ「ショウ」。往年のファンもちょっと驚く選曲、馴染みの少ないファンにも楽しめる緩急の付け方。「Hetty Ohara…」で例の"ミステリーボックス"にあるMPC的な何か?でギターや声をサンプリングしてリアルタイムでダブっぽいことやろうとするもなかなかうまくいかず地声でごまかすとかもう69歳、地位も名誉も盤石なミュージシャンがチャレンジングすぎだろw。特別なツアーの全てが特別だった中の一日でも参加できて本当に幸せだった。

今回記憶を呼び起こすのにファンの方にはお馴染みの下記ブログを参考にさせていただきました。

最後に本当にどうでもいい余談を。ローディの中でも一際(唯一?)若いメガネくん、本番中も上手の袖で終始ノリノリ。ここで?なところで飛び跳ねるような様子も。若い子が伸び伸びしてるのは良い現場の証拠。これもまた「最高だな」でした。

2024年4月11日 ザ・シンフォニーホール(大阪) : COSTELLOG