公式の特設サイトでもしっかり紹介されてる割に界隈がイマイチ盛り上がって無いと感じていたフード&ワイン・フェスティバルの「プログラム」に参加してきました。初回の5/13(月)は平日のせいかネットを検索してもちらほらとしか情報も出て来ず遠方組の当方としては現地の状況がよくわからないまま当日を迎えることとなりました。結果無事楽しむことはできたのですがやはりまだ「知る人ぞ知る」な印象でちょっと寂しくもなります。これがハピエン組でご案内終了とかだとまたそれも考えものですが、当日のプログラムは十分その価値がある内容でしたので逆に今がチャンス。この記事が迷ってる方の判断の一助になれば幸いです
5/19(日)7:00頃到着。丁度駐車場がオープンしたタイミングで最後尾はギリ敷地内な感じでした。車を駐めエントランスへ。ノースは一つ目の植え込みを超えたあたり。16日(木)にFSのスニークが入ったせいでもう少し多いかと思っていたのでまずは一安心(当日のスニークが無いことは確認済み)。
9:00オープン。9:05入園。普通に歩いてカスバに9:20頃到着。入り口のところに受付と案内のキャストさんがいますのですぐわかります。まず代表者の名前(フルネーム)、参加人数、希望の時間を伝えます。その際「皆様お揃いですか?」と確認されましたが全員揃ってなくとも受付は可能のようです。ただ会計後の人数の変更は出来ない旨ご了承くださいと。その時点で初回14:30〜の方は既に12,3組が申し込み済みでした(ホントは見えちゃいけないんですけどね😅)が今ならどちらの回も可能とのことで我が家は2回目16:00〜を申し込みました。用紙が下に隠れていてその時点で我が家が2回目の何組目かは確認できませんでした。その後記入してもらった参加券と一緒に奥の店内レジへとキャスト(社員?)さんに案内されそこで¥1,500×人数分を会計。普通のレジなので現金、クレカ、QUICPay等リゾート内で使用できるものならどれででも決済できます。会計後参加券とレシートは必ず無くさないこと、と当日の集合場所の案内があって受付は終了です。おおよそ5分程度でしょうか。
その後オープン秒読みのファンタジースプリングを横目にしながらレイジングがリハブで一層人気のないロストリバーデルタへ。橋を渡ると久しぶりにポンチョリス達のグリに遭遇。朝イチ奥地のグリはゲストが少ない分サービス過剰でやたらに和みます。我が家はほぼ貸切な船でハーバーへと戻りましたが、気候が良ければそのまま歩いてパークを一周するのも良いかと。のんびり一周して早速何かツマミながらアメフロでビールやワインも良し、ちょうどオープンした頃のデリでしっかり朝ごはんするもまた良し。
14:50集合場所へ。既に7,8組が並んでおり到着して間もなく会場内への案内が始まりました。カスバのキャストさんが参加券を確認し一組ずつ席へと案内します。参加券は回収されません。ここで嬉し恥ずかしサプライズ。どうやら我が家が2回目の1組目だったらしく(終了時にアンケートが配られるのですがその際も社員さんより「本日は早くからお並びいただきありがとうございました」と言われましたので間違い無いかと)先着2名様?だけのちょっとした特典でしょうね😀2名/20〜25組程度でしょうか全員遅れることもなかったのかきっちり16:00にスタート。プログラム自体はそこから30分、その後は食事しながらの質問タイムが20分あります。検索からこのブログをご覧になってるような方は大体の内容はご存知かと思いますのでここではあえて触れずにおきます。
参加するために必要なもの、は有りません。知識も経験もなんなら興味すら必要ないと思います。限られたゲストだけが特別な場所で「発見」やちょっとした「驚き」を体験する、それだけで十分楽しめると思います。スパイスに詳しい人でも(そういう人こそ)まず試さないこともします。強いて言えば小盛りのカレーくらいが入る小腹は必要かもしれませんが何せカレーなのでスルッと入っちゃいます。ただその後のレストランの予約等はその分を加味した方が良いかもしれません。hウスジャワカレー(言っちゃったw)程度の辛さが平気ならお子様でも問題なく楽しめるでしょう。驚いて、感心して、味わって、また驚いて、何より楽しんでお腹が膨れて¥1,500はご時世破格です。迷ってる、なら参加一択です。
「昔は良かった」派では決してありませんがフード&ワイン・フェスティバルと聞けばやはりいかにもディズニーシーなイベントが帰ってきたなあと思いますし、実際体験してお酒大好きな私は期待通りに楽しめました。「本場」に比べれば見劣りするでしょうし、実際賑やかなのはアメフロ周辺だけなので物足りなさもあります。ただ前述のアンケートやいつもディズニーアカウント宛に送られるメールアンケートからもわかるのですがこのイベントに関してリゾート割と本気です。来年以降はもちろん他のポートも含めパークワイドでやる気マンマンぽいです。これが春イベのメインとなるとますますハーバーのデイショーが遠のく気もしますが盛り上がってレミーのミニステージがこの時期に復活とかしたらそれはまたたまりませんよね。
そんな期待に希望を添えてこの記事を終わりにします。一読ありがとうございました。
おまけ
今回発売されたシーズナルグルメチケットセットですがめちゃ役に立ちます。チケットではなく頑張れば実質¥900で手に入るランチボックスの方が。ドリンクのカップとフード両方持って歩くの割と注意必要ですがボックスなら楽勝です。食べる時もなかなか場所探しに苦労して狭いベンチになってもミニテーブルがわりになりますし、ショースタンバイで地べた座りしてる時には蹴倒す心配なくなります。使わないときは畳んでリュックとかにしまえるとかなんと賢い。「これもう一つ買っても良かったね」と家人が言ってまもなく「パッパラー♫」と高らかにビリーヴが始まりました。…時既に。(本当に終わり)
https://www.tokyodisneyresort.jp/food/3070/
結論から言えばすごいものを見た。
梅田/大阪駅からてくてく15分。公園を抜けた奥が本日の会場。そこはかとない昭和感は中に入るといっそう強まり案内のフォントやクロークのコインロッカーにハトヤ本館の雰囲気が重なる。何階が一階やねんと思いつつ階段を上がってようやく席へ。通路広っ。天井高っ。ステージ低っ。今回席が下手のブロックの前から2列目の一番中央寄り。最前列とは半席分ずれてるので前を遮るものは一切無し。下手側のマイクスタンドが見上げることもなく真正面に見えている。その奥にはでーんとスタインウェイ。素晴らしい。ちなみにこのマイクスタンドは集音マイクもセッティングされてるのでアコギの音もきっちり拾うねw。最前列とステージに間隔がないのでステージの写真を撮る人が次々にワシ横を行き来するも入り口の方からは「携帯電話は電源からお切り下さーい」との施設スタッフからの呼びかけが続く。撮影NGはちょっと残念ではあるけれど滅多にない良席、全集中にはむしろ好都合。トイレも済んだ。ステージでは最終のPAチェック/ネタバレ(後述)も終わった。さあいよいよ本番。
ほぼ開演時間通り2人揃って登場。まずコステロの上機嫌ぶりに驚く。胸の前で手を合わせるクールなスティーブの隣で孫でも生まれたかってくらいの笑顔。いきなりワシ席の斜め後ろくらいのマダム達に投げチューの後いつもの指差し決めポーズ!目の前から奥の方、続いて2、3階に向かっても手をあげ歓声に応える。ほっぺがポコっと膨らんでるのは外国からのお客様が喜ぶこと請け合いのジャパニーズのど飴か。こりゃ期待値MAXにもなりますがな。そして「Watch Your Steps 」でスタート!も、…ん?…んん?声は出てるが音程が取れてない。つかヨレてる。レビューでちらほらみてはいたが実際耳にすると結構ショック。2コーラス目あたりからなんとか持ち直して最後はバッチリ合ってる。2曲目も同様スタートがヨレる。ちょっとざわついてもおかしくない状況だが、逆に曲終わりの拍手、歓声はどんどん大きくなる。3曲目の「Town Cryer」はもう静かに聴き入りながらも観客全員心の中では「頑張れ頑張れ」の大合唱だったと思う。大阪、てか日本のコステロファンはとにかく優しい。思いが伝わったのか結構心の声が漏れちゃってたのかコステロも持ち直すどころかそれらに応える大熱唱。そして割れんばかりの大歓声。なにこれまだ3曲目なんだけどw。
その後はコステロのボーカルも安定。元々声は出てるので(私的前回の2013年は声出すのも辛そうだった)こうなると無敵である。だからってわざわざ難しそうな曲入れなくていいのに、もっとライブでこなれたラクな曲だってあるだろうに。中でも「So Like Candy 」が前半のハイライトかな。
ここでスティーブのことも少し。勿論キューはコステロからで逐次アイコンタクトだったり右手で合図したりと指示が飛んで来るのだが曲中もコステロの演奏に集中し、時に横目で見ながら音色を決めフレーズを差し込む。そしてソロパートではため息の出るような素晴らしいピアノ。全てが痺れるサポートぶり。何度かコステロがスティーブのところに来るたび何やら耳打ちをするのだが毎回聞き返すような様子もなく「うん、わかった」くらいのあっさりな反応。もう阿吽。曲終わりギターを高く掲げ観客にアピール後必ずスティーブに向かって「な!」って笑顔のコステロがまた可愛いこと。叙情溢れるピアニカも良かったが私的最高瞬間は今回ことさらかっこいいと評判の「Detective 」でシンセからピアノに向き直しスーっと息を整えたかと思ったらノーモーションで激しいスタッカート。背筋がピンと伸びたその姿はもうマエストロそのもの。神々しさすら漂う。一番高い所もよく出てしかも柔らかい、さすがスタインウェイ(そこかよ。
その後もレア曲、リアレンジ版などおり混ぜながらライブは進んで行く。その度拍手と歓声がさらに増して行きコステロもどんどんノッてきてるのがわかる。中央の謎マイクや下手ポジがよく見える良席故に気づいたのが歌い出しの前は特にだが歌ってる最中もかなりの時間目をつぶってる。出だしや歌詞を改めて反芻してるのか気持ち入れてるのかわからないけれど観客の反応を確かめるより1曲1曲に集中してるのがよくわかる。そこまでしでセトリ変えてくる真摯なエンターテイナーぶりに改めてグッときた。そんな中やけにステージ前のプロンプター(タブレット?)をチラ見するので「ああそう言えば歌詞がなんちゃらとかあったわ」と思い出した「Oliver’s Army 」。ケレン味マシマシのニューバージョンはさすがこの2人ならでは。
そして後半のハイライト「Shipbuilding 」。実は最終PAチェックで荘厳にネタバレかましてくれてた。施設スタッフがロープスタンション片付けちゃってるし「やっぱやるよねーw」。が、結果的にはこのくだりがなくても全体の評価が分かれることはなかっただろうし、むしろじっくり弾き語りで聴きたかったファンも少なくなかったのではないか(自分もどちらかと言えばそっち。とは言えパイプオルガンの音など滅多に聴く機会もない貴重な経験を名曲で堪能できるのは至福である。さらにそこから”Wise Up Ghost “でも異色な「Cinco minutos con vos 」へ!徹頭徹尾油断ならんわ。ちなみにパイプオルガンって日本には大小およそ1,000台もあるらしい。生の音に触れられる機会が日本って異常に恵まれてるのな。
そこから「AIison」、「PLU」で大団円。折りたたみギターがジャズマスターと入れ替わりに早々に撤収されてたのは少々残念。ぴったり2時間。ホールから終演のケツがきつめに言われてるのか明日は朝から浅草のセッティングなスケジュールの関係かアンコールは無し。すでに片付け作業してしてるローディたちの「無駄無駄。もう無いって」っな身振りにも関わらず拍手は止まずせめてお手振りにだけでも出てくれても良かったかと思うがそれもやむなし、そう思えるほどの完璧な2時間、素晴らしいライブ「ショウ」。往年のファンもちょっと驚く選曲、馴染みの少ないファンにも楽しめる緩急の付け方。「Hetty Ohara…」で例の"ミステリーボックス"にあるMPC的な何か?でギターや声をサンプリングしてリアルタイムでダブっぽいことやろうとするもなかなかうまくいかず地声でごまかすとかもう69歳、地位も名誉も盤石なミュージシャンがチャレンジングすぎだろw。特別なツアーの全てが特別だった中の一日でも参加できて本当に幸せだった。
今回記憶を呼び起こすのにファンの方にはお馴染みの下記ブログを参考にさせていただきました。
最後に本当にどうでもいい余談を。ローディの中でも一際(唯一?)若いメガネくん、本番中も上手の袖で終始ノリノリ。ここで?なところで飛び跳ねるような様子も。若い子が伸び伸びしてるのは良い現場の証拠。これもまた「最高だな」でした。