有意義サックス生活

Y.Joshua.Sの様々な思想を発信
(旧、「昆虫と胡椒と音楽と」)

季節もの

2018-12-04 07:18:05 | 日記
音楽プレイヤーにとっての季節ものといえば、なんといってもクリスマスです。

クリスマスをお祝いするということではなく、クリスマスソング(クリスマス系の曲)を演るということです。
面白いもので、クリソン(クリスマスソングの略)は12月25日までしか演らない、12月26日以降はパタッと演奏しません。
モノホンの季節モンです。

この時期は、どこの現場に行っても必ず、いや絶対に演らねばならない。
演らないと雰囲気が造れない、クリソンはある意味凄い威力を持っている。

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33年間、音楽活動を続けてきましたが、33年ぶりに12月完全Off、すなわちドンバでクリソンを演らない12月を迎えました。
これは、凄いことです。私にとっては正月が来ないことと同レベルの現象・事態です。

思い起こすと、、、上京後、初めてお世話になった営業バンドで12月を迎えた18歳以来、ずーっとこの時期は大忙しでした。
とりわけそのバンドはソシアルダンスバンドだったので、12月は連日連夜、ダブルヘッダーあたりまえ、
東京都内~関東近郊まで様々なダンスパーティーの現場で演奏活動。一晩Ave30曲のプレイ。
ひと月に20日興行したとして、600曲プレイしたことになる。
だいたい昼過ぎにバンド拠点に集まり2台のバンド車で現場へ駆けつけ、または直入り。
荷下ろしから仕込み~サウンドチェックまでだいたい40分。
楽屋か控えで、アタッシュケース2つ分のメンフ(およそ300曲若)の中からその日に演る曲をコンマスが選び、本番。
最初のころは初見演奏の嵐についていけず、、、大変苦労しました。
そんなダンスバンド+ジャズバンドの活動をずーっと続けてきたわけです。

当時はまだ若かったので、クリスマス時期に楽しそうに過ごす普通の人たちや友人たちが羨ましかったー。
で、クリスマスソングを演ってると、なんだかむなしくなったり、イライラしたりした。。。
器がちっちゃいねえ (^^;)

そして、33年の歳月が過ぎ、、、本年、ドンバの現場で一度もクリソンを演らない12月を迎えた。

不思議なもので、、、
こうなると、なんだかクリソンを演りたく、あるいは聴きたくなるのです (^^;)
あんな甘ったるい曲なんて~なんて思ってきたのに、不思議なもんですね。

人間は、無いものねだりの生物なんだなーと、自分に当てはめる。。。

そして、クリソンはまるで漢方薬のように私の体に染みついてたんではないか?と回想したりする。

音楽って不思議で、そして凄いパワーを持ってるなーと
つくづく思います。

どうぞ皆さま、素敵なクリスマスシーズンをお過ごしください♪

そして私は、
こういう時こそ、今でしかできないことをやる

(^^)