ヒデ坊のほほん日記

私ヒデ坊の道楽日記です。

パンドラの匣

2010-09-18 20:15:31 | 読書
いつもありがとー

何だか風邪の症状が次々とやってきており、
熱が出ないのだけがこれ幸い。
全部が全部軽い症状だが、
腹下しだけは参った。

何かを口にすれば、
食道も胃も小腸も大腸も抗うことなく、
お通ししてしまう。
大腸くらいは最後の関門なのだから、
せめて水分を吸収してもらいたいものである。

そんなわけで今日は、
お腹に爆弾を抱えながら、
太宰治「パンドラの匣」を読んでいたわけで、
太宰は昔からあまり読もう!と思わないのであったが、
「走れメロス」だけは教科書で読んだし、
学芸会で王様の怒りを買う酒売りの商人役をやったせいもあり、
何となく愛着がある。

昨年映画化された「パンドラの匣」は、
川上未映子さんが竹さん役で出演されたこともあって、
映画館に見に行った。
映画から入ったせいか、
小説を読んでも、
竹さんの「いやらしい」は川上さんの声で再生されるし、
他の人物もそう。
やっぱり映画やアニメから入ってしまうと、
イメージが構築されてしまって、
初見での小説の楽しみがなくなってしまうな。

全く窪塚洋介が竹さんをお嫁さんとしてさらっていってしまうのを
見るにつけ演技のことなのに憎悪の想いが沸き上がってくる。
あぁ、ほんとに「いやらしい」

東京島と乳と卵

2010-09-11 21:12:40 | 読書
続きを受けて、

何となく今宵は椎名林檎気分で、
三文ゴシップとともにお届けします。

駅前に行ってちょうど時間が合ったので、
「東京島」を見てきました。
桐野夏生さんの原作は見てないけど、
元ネタの「アナタハン島事件」のことは知っていたので、
どのように描かれるかが見たかった。
ロビンソンクルーソーとか、
十五少年漂流記とかは、好きで小さい頃何回も読んだなぁと
思い出して、「もし自分がその場に放り出されたら・・・」と考えるけれど、
全然想像できない。
まず、海に放り出されたら、泳げないから溺れ死に→終了。
脇役にも、ましてや主役にも、舞台にも上がれない、
タッチの原田くんみたいな存在、や、それも失礼だ、
タッちゃんのクラスや野球部にもいるのに、1度も登場できなかった奴ってことでお許しを。
そう考えると、手に職を持っている人の方がサバイバルになった場合は強いな、
最後にモノを言うのは、己の体(体力、技術力)なんだな。
僕のじいちゃんも戦争で捕虜になったけど、
手先の器用さで生き残れたって言ってたっけ。
「自分はどうだ?どうだ!どうだ?どうだ!」ってずっと問いかけてる。
愛憎、贈愛、憎悪、嫉妬、それらを冷静に回避するのが、
己に向き合うこと、他人と己を比較するから余計な感情が浮かぶ、渦巻く
入口と出口があるから、風は通り、心に風が吹く、
入口だけなら、風は入ってきやしない、
それを体現していたのがマンタ役の染谷将太。
ストーリー自体は想像どおり、収穫は彼。

昨日は、朝いちから新聞で、
「乳と卵」文庫本化でもう気分は仕事モードを解除される。
「終わったら買って帰るんだ、買うんだ・・・」
そうして帰ったらビール飲みながら読書開始ですよ。
僕が川上未映子さんの世界に浸っているはずなのに、
川上未映子さんが僕の脳内に入り込んでくる。
なんというエネルギー、リビドー、
酔いに合わせて読んでいたら、いつの間にか寝ていた、
寝ていたのか読んでいたのかもわからないほどの心地よさ、
現実感を全く失わせてくれるほどの文、
37ページに改行したきり、44ページまで改行なし、
句点も会話文を除けば、7個しかない、
しかもそのうち5箇所は地の文での会話であるから、
実質7ページで2個しか息継ぎをしていないのだ。
圧巻、相当ノッて書いていたのだなぁと息づかいまでが聞こえてくる。
句点がないと読みづらい印象があるが、僕自身もノッて読んでいるから、
リズムが波長が合う。
今朝も起きて速攻で続きを読み始めたから、
今日僕と会った人たちにはとても申し訳ないことをした、
カワカミ・ザ・ワールドにより時を止められてしまっている僕は、
他に何も受け付けようがなく、それに答えられず、ただ、ただ、申し訳ない思いしかなかったのだ。

あぁ、パンドラの筺を開こうか、
やっとるか、やっとるよ、がんばれよ、よし来た・・・

雑誌、積んどく?

2010-08-24 22:54:43 | 読書
暇ではないけど、また書いちゃってる・・・
もういいさね。

文芸雑誌がうまく読み切れていない、どーしよー
詩手帖8月号は詩がいっぱいあってウハウハなんだけど、
逆に多すぎてまだ半分も読めてない、ぐへっ。
やっぱし、現代詩は難しいにー、
読み進めても、どうして前の行からこの行に向かってこういったコトバが出てくるのか、
じぇんじぇんわかりましぇーん。
論理とも感情とも違う、第六感的なものが必要なのだろうか?
それなら僕には無理だ。
詩手帖のtwitter連詩にも1つ投稿したけど、
時間的な制約もあって数も質もこなせなかった。
詩人さん、歌人さん、俳人さんはすげーなー
もう少し、頑張ってみます。

群像も本谷さんの対談をゲヘラゲヘラ笑って読んで、
読み切り小説「スーパーヒロイン」と、
エッセイをいくつか読んで終わり。
やっぱり連載ものを途中から読むのはキツー

赤染さんの「乙女の密告」も読んだ。
むーん、思ってたんと違う!という第一印象。
入れ子構造なのはよくわかったけれども、
僕の頭が悪いのか、最後の箇所でキターってならなかった。

それよりも川上さんが「乳と卵」で芥川賞を受賞したときの
文藝春秋がどこかにあるはずなのに、どっかいっちゃった。
実家に送り込んだかな?捨てられてないといいけど、
せっかく集めた「動物のお医者さん」が売られたのはすごくショックだったな。
「ハムテルー!」「チョビー!」とセカチューならぬ、ホカチュー(北海道の真ん中)で叫びたくなりました。

最近は、
万城目学「プリンセス・トヨトミ」と
阿部和重さんの作品を、無性に読みたいぞ。
同一の世界でいろんな出来事が書かれていると、
重厚さが出てきて、世界が広がっていく感じがする。
ワンピースもそれなのだろう。
せっかくなのでエレカシも本格的に集めよう。

がーんときてどばって感じで、だーん!っつ感じでひとつお願いします!

2010-07-04 18:23:11 | 読書
いつもありがとー

タイトルは川上さんのブログの一文から。
こういう感じがたまらなく、胸にずーぅんとくる。

SB男さんちから借りてきた、
浅野いにお「おやすみプンプン」を6巻まで一気読み。
プンプンママ弟の小野寺雄一の気持ちがとってもよくわかる年齢になったんだな。
どう、いい人ぶってたって、ヘドロみたいな穢らわしい黒々とした感情を抱えていて、
おいおい泣きたいのはいつだってそーなんだ、
だから、いい人ぶっているのかもしれないな。

川上さんの「夏の入り口、模様の出口」も一気読み。
縦書きで1行が長いと読みやすい!明朝体が素敵。
他のエッセイでも書いている話題があるけれども、
一つもブレていないのがそんけー。
フガッとか声にならない声を出しながら読んだ。

今日昼寝していたら、川上さんが出てきたよ。
何かしんないけど、叱られてた。

今日の曲:
一青窈「江戸ポルカ
同「夢なかば

毎日少しんずつやらないと、ダメなんですからねっ

2010-06-29 18:25:11 | 読書
いつもありがとー

今夜はなんつっても、
パラグアイ側から見たら日本戦っつーわけで、
嫌が応にもテンションは上がっています!

上司もみんな、
さぁ、今日は早く帰って備えますか的な雰囲気だったので、
それきたっ!とばかりにダッシュで帰宅です。

帰りに本屋さんに寄ったら、
現代詩手帖とユリイカの7月号がそれぞれ1冊ずつありました、
まっ!まるで僕を待ってくれていたかのようだったので、
嬉々として2冊とも購入しました!

今月の「手帖」は文月悠光さんの特集と
暁方ミセイさんの詩が載っていますー
楽しみー
「ユリイカ」は田辺聖子さんの特集。
何だか楽しみがいっぱいらー

今日は少し夜が遅いので、
緑茶とアイスで臨戦態勢。
アイス喰うときっと必ず絶対にお腹を下すので、
日本がゴールっ!!な時に
自分はトイレにゴールっ!かもしれませぬ、ぬぅぬぅ。
尾籠な話で申し訳ないっす!
そういう訳でよろしくっす!
よろしくピース♪

今日の曲:
矢井田瞳「Over the distance