「重さ」120年ぶり新基準 高精度測定へ複数案 ⇒kg原器は将来的に不要となる!!
2011.10.23産経新聞
長さや重さといった計量基準に関する国際機関「国際度量衡局」(本部・フランス)は、
2011/10/21日、パリでの総会で、
重さの単位「キログラム」を定義する国際的な基準を、約120年ぶりに見直すとの決議を採択した。
同国際度量衡局は1キログラムの基準となる合金製の分銅「キログラム原器」を保存しているが、
過去の洗浄時にわずかに重さが減少する事態が起きた。
将来もこうした変化があり得るため、物理法則に基づくより厳密な基準への変更が求められていた。
新たな基準には技術的に異なる複数の案が浮上しており、
加盟国は今後、協調して調査研究を進める。
日本の産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が研究を進めているレーザー技術を用いた手法も有力案の一つ。
早ければ4年後(2015)の総会で新基準が採用される。
ただ基準が変わっても、
実際の変化は数万分の1グラム前後にとどまる見通し。
一般人の日常生活に影響はないが、キログラム原器に頼ることなく、
世界中どこでも重さの世界標準を再現できるようになり、科学技術の発展に寄与できるという。
基準変更が完了すれば、世界で唯一の基準だったキログラム原器は将来的に不要となる。(共同)
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