二学期が始まって数日後、息子が「席替えするんだ〜」と
とてもうれしそうに言っていました。
夏休みが終わって、「学校嫌だ嫌だ」というオーラを放ちながらも
席替えは唯一の楽しみのようでした。
そうだよねえ、自分の隣が誰になるか
同じ班のメンバーがどうなるかって、結構重要だもんね
って思いながら、息子の話を聞いていました。
学校から帰ってきた息子に、席替えの話を聞いてみました。
「なんか席替えしたのに、前とほとんど場所変わんなかった～」と残念そう。
「あ、そうなんだ。そういうことも、たまにあるよね。
でも、周りの人は変わったでしょう？」
と返すと
「そうだけど、席替えは自分の場所が変わるのが楽しみなのに」
と言いました。
え？場所だけ？
誰が隣になるかじゃないの？
ほら、学園天国っていう歌でも、好きな人の隣になりたいって歌ってるし。
と思ったけど、彼の中では、あくまでも席の位置が重要な様子でした。
目からうろこだったんですよ、私にとって。
席替えのワクワクは、周りに左右されると思ってたのに
息子は全く違う視点でいて、周りは関係なく自分の場所だけなんて。
と同時に、すごいマイペースだな、と思いました。
特別、仲の良い友達がいるわけではなくて
男女関係なく、仲良くしてるみたいなので
誰が周りにいても良いのかもしれません。
ここでまた思い出す、
私の子供時代の、我が道を行ってたエピソードをご紹介。
小学校四年生のときに、班ごとで秋をテーマにした調べ物をして
それを発表しましょう、という授業がありました。
班分けは給食を食べる班で、男女混合でした。
私達の班は、秋の星座について調べることにしました。
班ごとに、調べるテーマを発表しましたが、多くの子が不本意な様子でした。
というのも、班のメンバーが気に入らないし、話し合ったとは言え、テーマにも不満があったからのようです。
先生は「それでは、班は関係なく、それぞれ好きなテーマに分かれましょう。」
と言いました。
私は真面目に、班のメンバーと話し合って決めたので
星座について調べる気満々でした。
でも、他の女子達は皆、他の2つのテーマにきれいに分かれました。
気づけば
女子だけのAグループ、女子だけのＢグループ、男子だけのグループ3つくらいと
私が紅一点のグループ１つ…。
え？私だけじゃん。女子グループから外れてんの。
20人近くいる女の子の中で一人だけ、ポツン。
それでも、班の男の子たちと一緒に真面目に調べ、
模造紙にもまとめて、発表しました。
それについては、全く後悔はないんですけど
なんで女子達はみんな示し合わせたように
同じグループに分かれたんだろう？
未だにわからないので、こういうところが、私はどうやら人と違うのでしょうね。
幸い、女子一人だけというのをからかわれたりしなかったので
嫌な思いもせず、ちゃんと課題に取り組めたのは良かったです。
子供の頃は、人と違うことを笑われたり、からかわれたりすることが多くて、
それがとても嫌でした。
だから、人と違うことをしないように、目立たないようにしたかったんです。
でも、やっちゃうのよ。隠せないの、そんなの。
人と違うんだから、仕方ないよね。
だんだんと素を出すようになって、環境も変わってきて
そういうこともなくなりましたが。
大人になったら、私はこうだって開き直って平気になったし
今は自分に正直であれ！って思います。
だからとても楽です。
大人になっても、ママ友グループとかあるでしょ？
ああいうの、私とても苦手なんですよね。
学生時代の女子たち、そのままに見える。
だから、今も一人。
それが楽なのです。
息子も、自分の目線で、好きなように進んで欲しいです。
ちなみに娘は、私や息子とは違って、
こういった「あれ？」ということは起こらなかったです。
やはり個性ですねえ。
私は娘を見ていると、自分とすごく違うので
勉強になります。
娘は、先生に好かれるタイプだし、とても女の子らしい。
素の性格がそれなので、本当にすごいと思います。
私にはなかった能力…。
子供二人だけでも、こんなに違うんだから、みんな違うの当たり前だよねー。
これからは多様性の時代ですよ。
