女神になりたい主婦のブログ

おばさんは心地良い

私は四十代半ばの、いわゆるおばさんです。

おばさんという呼び方は好きじゃないけど、
おばさんというポジション、というか能力とかは好きです。

なんか年取ってくると、色んなことが良い意味でどうでも良くなり
些細なことを気にせず、行動できるようになってきて
気が楽なんですよね。

あと、おばさんという安心感みたいなものを、まとっているというか。

ま、若い時は、周りの目を気にし過ぎてただけです。

でもね、若かった昔の私がずいぶん変われたのは、外国に住んだお陰でもあります。

まだ20代だった私は、変なプライドも持っていたし
人にどう思われるか、気にして恥ずかしがったり

ほんと、どうでもいいことを気にして生きていました。


でもね、中国に住んでみて、目からウロコ
というか、今までの自分の常識が全く通用しない世界に身をおいて
ガラッと、考え方が変わったのです。

多くの外国では、個人の主張というのがかなり大事だと思います。

だって自己主張していかないと、生きていけないんだもん。

和を大事にする日本では、はみ出さず、みんな同じようにして
きちんと列を作り、順番を守るのが大切です。

そうしていれば、周りから無下にされず、利益を享受して生きていけます。

逆に、周りを配慮しないと、そこにはいられなくなってしまう。

でも中国では、「我先に」なんです。ほとんどみんな。

(あくまでも一個人の体験であり、個人の見解ですけどね。)

自分で、人をかき分けて前進していかないと
置いていかれるどころか、負傷してしまうような世界。

ぼーっとしてたら、乗り物にも乗れないし、買い物もできないの。

私は、本当にびっくりしました。毎日がサバイバル。

日本人である私は、気を抜かなくても、平気でボッタクられる日常。

自分の意思をハッキリと、強く示さないとやられます。

スーパーで卵を買うのにもね、パックでは売ってなくて量り売りだから
卵が入荷したタイミングで、「何グラムください!」
って、計ってもらわないと買えないシステムだったんですよ。

当時、私が住んでいたところは少々田舎だったもんで。

これが争奪戦なの。

いつも売っているわけじゃないから、みんな入荷のタイミングを狙ってるらしくて。

我先にと、人をかき分けて卵を計量してもらいます。

ぼーっとして生きてきた日本人の私は、「はて、卵って何グラム?」
というレベル。

卵の重さがわからないので、とりあえず人をかき分けて最前列に出て
「十個ください!」と大声で注文。

そんな注文の仕方は、他の人はしないんですけど
ちゃんと十個の卵を袋に入れて、値段シールを貼って渡してくれました。

これで何とか卵ゲットです。

いちいち大変。

地元の人は、スーパーではなくて市場で買い物する人が多いので
市場ではもちろん、いちいち全てこんなやり取りになります。

言葉がいまいちで、外国人である私が買い物するには面倒臭すぎて
スーパーをだいたい利用していました。

自分の意思をきちんと伝え、目的を達成するという
当たり前といえば当たり前のことなんですけど

日本にいると、そんなに必要ないんですよね〜。

受け身で生きてきちゃってるしね。

でもこうやって、自分の言葉で気持ちを伝えるって
大事なことなんですよ。

人にどう思われるかなんて、二の次で。

おかしいことは、おかしいと伝えないとわかってもらえないし
自分が損しちゃいますから。

はずかしがっている場合ではない状況にいたお陰で
私は日本でも、遠慮せずにものを言えるようになってきました。

知らない人にも、話しかけられるようになったしね。

外国だと、皆さん知らない人とも気軽に話すんですよね。

友達なのかな?みたいなノリで。

何か、こういう行動って、おばさんに近いものがあるなあって思いました

日本の奥ゆかしさも美しいのだけど、しっかり口に出すとか動くとか
どちらも大切で、バランスですよね。

というわけで、私は今のおばさん感覚が気に入っています。

今の中国がどんな感じになっているのかはわからないけど
中国は面白くて、驚きの連続で、刺激的でした。

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