「やっぱり高知には必要、夜間の短期大学」県民の会ブログ

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男子学生が涙ながらの訴え 県民の会のシンポジウム

2012年12月13日 | 日記

  「やっぱり高知には必要、夜間の短期大学」県民の会は、12月9日、高知市の高新文化ホールでシンポジウムを開催しました(参加者150人)。 
 シンポジウムでは、北海道大学大学院教育学研究院准教授・光本滋さんによる講演のほか、県内教育関係者、地域で活躍されている方々、高知短大学生のパネラーによるパネルディスカッションをおこないました。
 以下、12月10日付高知新聞に掲載された記事を一部引用してご紹介します(『』書きが引用部分)。
 『講演した光本滋・北海道大准教授が、成人教育を含めた人材育成に短大が果たしている役割がもっと評価されるべきだ』、『高知短大は9割が地元からの進学者で、早くから障害者の受入や出前講座に取り組んできた。成人の学習機会の拡大や地域の文化水準を高めていることがもっと全国に発信されていい大学だ』、さらに、政府内で進められている大学の認可基準見直しについては、規制するばかりではなく『地域住民の要求に応える大学として、学費が安いことも認可条件になっていい』と、高知短期大学これまでの役割と今後の必要性についても高く評価し、高知短期大学は「高知県の文化遺産」として後世まで残し、発展させていくべきだとのべました。
 パネルディスカッションでは、パネラーや会場からもさまざまな角度から、このような時代だからこそ、夜間2年制短期大学が必要だとの意見が活発に交わされました。
 男子学生が「自分は高知短期大学がなければ、どうなっていたか分からない。自分はまだまだ未熟だが、年代の異なる学生と共に学び触れあうなかで人間的に成長したと思う。ほんとにこの大学があって良かった。どうか、この大学をなくさないで欲しい」と涙ながらに訴えました。

 【記者の思い】 

 高知短期大学は1953年の創立以来、地域と深く結びついた生涯教育、勤労者・社会人の高等教育の場として大きな役割を果たし、そして今後も高知県にとってはなくてはならない大学です。
 この価値ある学舎は絶対に守らなければなりません。そして、もっともっと多くの県民、地域に貢献する大学として発展さえなければならないのです。
 尾知事、南学長、高知短期大学を廃止させた学長、知事として名を残すのではなく、誰もが苦しい時代に、県民のために学びの灯を守り続けた学長、知事として後世に名を残してくださるよう、再度心からお訴えいたします。


高知県における高等教育のあり方に関する調査 アンケート調査について  県民の会

2012年12月13日 | 日記

 高知県における高等教育のあり方に関する調査
 アンケート集約結果について

  「やっぱり高知には必要、夜間の短期大学」県民の会

 「やっぱり高知には必要、夜間の短期大学」県民の会では、この間、県下全ての市町村の首長、教育員会委員長、教育長(一部は代理の方)に対し、高知短期大学のあり方に関して意見を伺う面談を実施するとともに、高知県における高等教育のあり方に関する調査を行いました。
 以下にその概要をお示しします。
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 訪問市町村数:34市町村(県下全て)
 実施期間:2012年9月25日~11月5日
 調査票回答数:何らかの回答が寄せられた市町村 17市町村(50%)
 回答内容:下記のとおり
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 私たちが最も重要だと位置付けた設問Ⅰでは、回答をお寄せいただけなかった自治体関係者との面談結果も含め、高知短期大学廃止に賛成するご意見はありませんでした。
 また、いただいた回答の90%が高知短期大学は「必要」あるいは「どちらかと言えば必要」であるとの結果から、県下市町村の教育行政に携わる多くの方々も、これまでの署名、パブリックコメント、高知新聞への投書等と同様に高知短期大学の存続と更なる発展を望んでおられることが今回の自治体訪問においても証明されたのではないかと思う次第です。
 他の設問に寄せられたご意見あるいは面談で得られたご意見からは、とりわけ人口減少と少子高齢化の進行する地域社会において、当該地域における重要な教育機関である県立高校廃止問題など、地域の教育問題や地域社会そのものの現状に苦悩する自治体の姿と合わせ、地域社会活性化への強い思いと高等教育機関に寄せる切実な期待についても知ることができました。
 教育分野だけではなく、日本社会のあらゆる分野において経済効率性や費用対効果が最重要視されています。今回の高知短期大学廃止方針も同様の「価値観」が強く働いていることは疑いようがありません。
 今回の訪問を通じ、私たちのこれまでの運動は決して間違っていなかったことを改めて感じることができました。
 高知県における産業振興と持続的な地域社会の活性化を図るうえで人材育成は欠かせない課題の一つであり、そのためには教育の機会拡大の観点からも多様な学びの選択肢が確保されなければなりません。
 私たちは、「夜間2年制大学はもはや時代に合わない」とする、高知県公立大学法人と県の主張に基づく大学改革は、高知県とその地域における教育課題等の現状と夜間の短期大学の特別な役割を十分に認識したものとは決して言えないことを改めて強く訴えたいと思います。

 <設問Ⅰ>
 高知短期大学は廃止されようとしていますが、高知県に夜間2年制の短期大学は必要だと思いますか?
 <回答例>
 必要である/どちらかといえば必要/必要ない/その他

 <設問Ⅱ>
 上記(設問Ⅰ)回答の主な理由は何ですか? 
 *主な意見を原文のまま抜粋して記載。以下の設問についても同様)

 「県民の会」の主張どおり。
 多様な学習の場の確保。
 経済的に恵まれない等、夜間でなければ勉学の機会を得ることができない意欲ある人々のためにも門戸を閉ざすべきではない。
 高知県は、所得が全国最下位であり経済的に厳しい家庭が多い。特に母子家庭が多く、高校進学も大変な状況にある。このような中で、昼間の大学進学は困難な家庭が多く、働きながら学ぶことのできる夜間大学が必要である。また、4年間は長く仕事との両立は厳しい。2年間の夜間大学が求められていると考えます。
 社会人が高等教育を受ける場として、現在120名程度の希望があるのに、4年生では30名受け入れしかないため、勉強の場がなくなる。
 高等教育機関の少ない高知県では、学生が状況によって選ぶことのできる選択肢を確保することも必要と思われる。
 県内出身者が9割以上を占める高知短大。年齢や性別の異なる人々が生涯を通じて自らの意欲と能力に応じた教育が受けられる学ぶ意欲を重視した環境を整備しておくことは、教育の機会均等の面からしても非常に重要である。

 <設問Ⅲ>
 設問Ⅰで高知短期大学は「必要」あるいは「どちらかと言えば必要」と回答された方に伺います。
高知短期大学にどのようなことを期待しますか。

 4年制大学に行けない人たちの学習の場。高齢者の学習の場。
 今後の高知県の地域を担う人材の育成。
 これまで同様の高等教育機関として存在することで、高知県の教育振興を図る。
 仮に今後、場所や名商が変更されたとしても教育課程・内容は高知短期短大の現行制度をある一定維持・継続されることを望む。
 個々人の生涯にわたるキャリア形成を実現し、誰もが学びたいと思ったときに学びたいことが学べる場として、また、より広い資格や認定によりキャリアアップが図れる場として昼夜開講性等を含め、より柔軟で幅広いに高知短大の取り組みに期待する。
 働きながら仕事のペースになる教養と学力を付ける機関として継続してほしいと思います。
 学ぶ機会の選択肢を多くし、より多くの人が生涯に渡り学習することのできる大学であってほしい。
 地域課題に県民と共に取り組む大学であってほしい。

 <設問Ⅳ>
 貴地域(広域でとらえられても結構です。例:幡多地域)にも高等教育機関は必要だと思いますか?
 <回答例>
 必要である/どちらかといえば必要/必要ない/その他

 <設問Ⅴ>
 上記(設問Ⅳ)回答の主な理由は何ですか?

 高知県は広域であるため、中西部地域にも存在させても良いのでは。
 生涯にわたり学習できる環境が整っているということは、人々が心豊かに生活するために必要な条件であると考える。
 何でも中央に集めるのは良くない。過疎化が進む中、地域の活性化は非常に大事なこと。地域を誇れる人材育成のためにも必要である。
 中央から離れている人にも、知識の習得は、必要。
 大学としての運営ができるかを別にして考えれば、高校卒業者の進学先や巣社会人の再度勉強しようとして高等教育を受けたい者のためには、通学時間が車で1時間程度の範囲で大学等があれば良い。
 初等中等教育から高等教育まで、ある一定の地域内で完結できることによって、教育の機会均等が保障できるから。
 研究施設や学部等の部分的な機関は、地域の特色を活用できる可能性はあるが、高等教育機関自体は困難と考える。
 教育機関の設置は、各種の課題もあり、思いだけでは簡単にできない。

 <設問Ⅵ>
 地域の活性化や地域が抱える課題を解決したいとの願いの中で、4年制大学や短期大学等の高等教育機関に対するご意見・ご要望等や、地域住民のための教育・学習に対する意見・要望等があれば、どのようなことでも結構ですのでお書き下さい。

 地域の良さをもう一度見直す教育が必要。
 学力向上、(県民の)県外流出の歯止め、起業支援及び県内企業可能な人材の育成。
 地域の創造力を増進させ、地域に根ざす文化を活かした街づくりをするためにも、地域と大学の連携を強化すべき。高齢者の学習機会を増やす取り組みを。
 教育委機関の施設を利用した講座や講習などを夏休み中に実施したり、図書室の開放で施設を地域の一つとして考えられるようになってもらいたい。
 一般住民を対象とした講座等でも大学等を活用することで学習意欲の向上に結びつくのではないか。
 高知県は高校卒業した者が多く、大学を卒業した人が少ないと思います。勉強したいときに学べる高等教育機関として存続の努力をお願いしたい。
 高知県は人口減や少子高齢化の中で、産業の振興、働く場の確保、福祉の充実などの課題が多い。所得は一定低くても生きがいを持ち、安心して暮らせる幸福度の高い県づくりに何が必要か研究していただくようお願いしたい。
 中山間地域は過疎化、高齢化により急激な人口の減少が起きている。地域に入って住民の声を聞き、サポート体制作り、都市と地域の交流の促進、定住や移住についての方策を研究し地域に活性化に協力していただきたい。
 各地教委等で専門性を持った住民講座等において、申し訳ないですがご協力頂けましたら非常にありがたく感じます。
最近、全国的に児童生徒の情緒障害等の問題が多く採り上げられていますが、実の所、学校現場や地教委においても専門知識等の面で出遅れている感が強いと思います。
 その様な点で助言を頂けますと大変助かると思います。生涯学習、学校教育との連携で皆の心が豊かになりますように。

 <設問Ⅶ>
 「やっぱり高知には必要、夜間の短期大学」県民の会の運動について、ご意見・ご要望等がありましたらどのようなことでも結構ですのでお書き下さい。

 主張を広く県民にPRし、頑張って下さい。
 高知の人材育成のためにも頑張って下さい。
 是非、頑張っていただきたい。
 1人の県民として活動を支持します。
 必要性をもっと知ってもらう必要があると思います。
 生涯教育の場、学べる場をこれからも継続できるように望みます。


○二百字メッセージ 高知短大は生涯学習の砦 エッセイスト 成川  順

2012年12月10日 | 日記

   最近知り合った高知短大の卒業生(女性)は、私にこう訴えました。
 「私は、高知短大で学んだおかげで、日本や世界のことがわかるようになりました。人生経験の豊富な人からいろんな話が聞けて、視野が広くなりました。学長先生は、昼間の4年制になっても、経済的に苦しい人は奨学金制度を利用すればいいとおっしゃいますが、学費だけで学生が続けられるわけではないのです。私の場合、働きながらの通学は2年が限界でした。体力が続かなかったと思います」

 


〇二百字メッセージ 県民25人に1人が高知短大廃止に反対 高知市 高知短期大学卒業生 太田 紘志

2012年12月03日 | 日記

 先日、第52回社会教育全国集会【高知集会】に参加した。
 全国から社会教育の研究者や公民館や生涯教育にに携わっている多彩な方々が400人以上高知で熱い議論をかわし意見交換をおこなった。
 そこで、大きく話題を集めたのが「やっぱり高知には必要、夜間の短期大学」であった。
 この集会は、社会教育についての内容であったが、高知短期大学は、学校教育であるとともに社会教育・生涯教育の場として最高の形態であるとの評価であった。参加者が、高知短大廃止に驚き県民の財産を継続発展との意見が大きく広がった。
 反対運動の中で、署名を3万筆集めたとの報告も聞いた。なんと高知県民25人に1人となる。
 日本全人口に換算すれば、約500万人となる。ぜひ〔夜間2年制大学〕の存続をお願いしたい。
 今年は、神奈川県横浜市から60台の女性が入学し生き生きと学業に励んでいる。 

 


○二百字メッセージ リカレント教育に欠かせない高知短期大学の存続を 大阪府高槻市 関西大学教授 森岡孝二

2012年12月03日 | 日記
  もう20年以上前のことになりますが、私の専任校の関西大学から県立高知短期大学に1週間の集中講義(貨幣論)に行ったことがあります。ほとんどすべての履修者が勤労者ならではの高い勉学意欲を持たれ、たいへん熱心に受講されていたことを記憶しています。
  夜間の短期大学は、いよいよ重要性を増すリカレント教育に欠かせない高等教育機関です。それだけに、その存続を強く願っています。

○二百字メッセージ 高知短期大学での2年間  高松市 大学生 西山美沙貴

2012年12月01日 | 日記

 私は2年前に高知短期大学を卒業しました。
 現在は編入した大学で論文を書き、後は卒業だけです。
 高知短期大学での2年間は私の学生生活の中で最も濃いものでした。
 昼間はアルバイトをし、アルバイトが終わったら、高知短期大学での講義。そして、サークルや学生自治会での活動を授業の前や後にやっていました。
 ここまでは授業とアルバイトが逆になる4年制大学と変わらないと思います。
 しかし、4大と高知短期大学の違いは、やはり働きながら学ぶことができるという所にあると思います。
 私の場合、高知短期大学が始まる前にアルバイトをしていたことで、4年制大学への編入後の資金、生活費になったと思います。
 後は高知短期大学の年齢層が、現役生から80代までいたことで、沢山の人とふれあい、そのことで、いろいろな価値観を学ぶことができました。
 編入先の大学には同年代の子、バイト先でも大学が終わった後にバイトをする人が多いので、必然的に同年代の子としか話さないことが多いです。
 しかし、高知短期大学での2年間、学生自治会や、学祭で話し合ったりすることができて同年代の子だけでなく、様々な人と話すことができるようになったと思います。
 編入を目指している学生の他にも、社会人の学生と話すことで、仕事のことなど聞く機会があり、2年間でとても成長できたと思っています。
 私は、このような良い場所をまだ経験していない人にもっと知ってもらいたいです。
 夜間の高知短期大学は必要です。