現代の社会は、母親から千万単位の小遣いを頂ける豊かな家庭環境の政治家達で成り立っている。貧しい私達には想像すら出来ない様に、この政治家に、疲れた体で夜間に学びその喜びに生かされる者達のささやかな幸せを、知る由もないだろう。
家庭の事情で、自分自身で学びの場を選ぶことを余議なくされる者にとって、いつの時代にも夜間大学は必須の条件であろう。
喜寿を迎えた人生の今、後悔することは多く、深く学びを得られなかったこと。遥かな遠い日より愛してくれた人が言っていた言葉、「学校が近くていいね。」遠距離の人たちのためにも、夜間大学の分校が欲しいくらいだ。お金持ちの政治家にお願いします。夜間大学を存続させて下さい。
高知短大は高知の文化であり、県民の運動の中で生まれた文化です。そして私の人生の恩師でもあります。
短大の開設当時、私は高知女子大の学生でした。高知女子大学は勤労者に勉学の機会を与え、社会の民主化のために貢献する県民・市民を育成する目的で1951年と1952年に夜間公開講座を開設していました。これに深くかかわっていた有沢貞雄先生は「家庭経済学」講座を受講している私たちに「勤労青年たちの足が地に着いた学問への情熱・熱気」を話され、叱咤激励されたことをいつも思い出します。勤労青年の学問への意欲と女子大学・公開講座の講師団・氏原高知市政の経済的後押しで、世論を動かし、1953年に高知短大は高知女子大学に併設されました。その翌年、「金のかかる女子大の経営をやめて、浮いた金を別途有効に使いたい」との知事の「高知女子大廃学論」に大学・学生・同窓会・地域婦人団体が一丸となった運動は強固な知事の意思を押し返し「高知女子大学の存続」を勝ち取った歴史と重なります。
「高知の文化を守り、発展させる原動力は地域の住民運動」を青年時代に学び、体験し、その後の生き方のキーポイントとなりました。
文化は地域の中で芽生え、育ち、発展してこそ地域を変え、地域文化を守り後生に受け継がれます。県民の生み出した短大という地域文化を守り、発展させるために皆さんと一緒に残された日々を過ごしたいと思います。
夜間の短期大学を一方的な理由で廃止をすることに反対とします。年齢に関係なく高等教育を受ける機会を保障しておくことは、これからの高知県にとって人を育て、社会に貢献できる多様な人材を育成することが求められています。
若い人達だけでなく、定年退職された人々が短大に学びあらたな人生を切り開きたいと願っています。夜間短大への入学希望者も増えつつあります。行政がこうした人達の願いに、その機会を閉ざすことをしてはなりません。それは行政の役割を自ら放棄することになります。
やっぱり高知には夜間の短期大学が必要です。全国に誇れる県民に開放された夜間短大を守り、発展させることこそ、行政がやるべきことです。
みなさんの運動を私は応援します。ともに力を合わせましょう。
夜間短大の持ち味は、恵まれない環境下で必要とする人が大学で学べることにあると思います。
教員の負担も、県経済の負担もおありでしょうが、このような場を生かした県土の人づくりが結局は高知県の活性化に役立っていくのだと思います。
今年4月、高知に行った折に高知短期大学で学んだ方の生き生きとしたお話を聞き、高知短大が地域に根ざした学びを蓄積・実践してきたことを実感させられました。学びの権利と高等教育へのアクセスを保障する夜間地域公立短期大学のモデルとして、これまでの歴史をふまえた新たな発展こそ目指されるべきだと考えます。
高知の夜間の2年制大学は、日本の貴重な財産です。
高知にある2年制の夜間短期大学は、全国的に見ても、貴重な高等教育機関です。
短期の高等教育機関は、現在衰退の一途をたどっているかのように見えますが、決して、その歴史的使命を終えた訳ではありません。高等教育機関が少ない地域に夜間の形態で門戸を開き地域のニーズに支えられ、かつ地域に貢献する人材を数多く輩出してきた高知短大の役割は今も健在です。その灯を消さないように長期的視点からの再考をのぞみます。
2012年8月19日に結成された「やっぱり高知には必要、夜間短期大学」県民の会は、全国のみなさんに「200字メッセージ」を、およせくださいと呼びかけています。
「200字メッセージ」の趣旨は、以下のとおりです。
「高知には夜間の2年制大学が必要です」を主旨にしたメッセージをできるだけ多くの方々からいただき、高知県における夜間2年制短期大学の灯を守り、発展させる力にしたいと思っています。
みなさまのお気持ちを200字程度でお書きいただけませんでしょうか。
◆原稿は、下記住所に、あるいはメールでお送りください。
このメッセージは、「やっぱり高知には必要、夜間の短期大学県民の会」として、尾正直・高知県知事、南裕子・高知短期大学学長にお届けするとともに同会のブログ、印刷物などで発表させていただきます。
タイトル
お名前
肩書(お仕事、役職名など)
ご住所(市町村名のみ)
メッセージ
の順にお書きください。
送り先
780-0051 高知市愛宕町2-23-6
「やっぱり高知には必要、夜間の短期大学」県民の会
2012年8月19日に結成された「やっぱり高知には必要、夜間短期大学」県民の会は、全国のみなさんへの、以下の「アピール」を発表しました。
アピール 夜間2年制の短期大学を守り発展させよう
戦後の混乱と貧しさが色濃く残る1950年代初頭、学ぶことの意義に目覚めた県民は「もっと学びたい」、「教育の機会均等を」と立ち上がりました。そしてその情熱は県政をも動かし、1953年、ついに全国でも稀な夜間課程のみの2年制短期大学として高知短期大学の開学が実現したのです。
以来、高知短期大学は、地域と深く結びついた生涯教育の拠点として、高等教育の機会均等の確保を、学びなおしや再チャレンジの機会等を、向上心に燃えつつも様々な事情から4年制大学へ通えない人々を始め、より多くの人々に提供する役割を高知県において唯一担い、現在でも職場と地域社会を支え続ける6000人以上の人材を送り出してきました。
社会状況同様、新たな貧困と格差がますます広がり続ける現在の高知県の状況を鑑みるとき、高知県公立大学法人、高知県が主張する「夜間2年制大学はもはや時代に合わない」とする極めて一面的な認識こそがまさに時代に合わないものであると私たちは確信します。
年齢、性別、階層にかかわらず、誰もが持ちうる「学び」への願いと希望を叶えるための貴重な選択肢を、県内出身者が9割以上を占める県民のかけがえのない学びの場をなくさせてはなりません。
県土の礎を築くものは「人づくり」にあります。
多様な学びを保障する夜間2年制短期大学の存在と全県的な発展こそが、高知県における伝統的な教育風土を持続させ、長く社会に貢献することになるのです。
私たちは、夜間2年制短期大学を守り持続的に発展させるための世論を高める活動を行います。そして、高知県公立大学法人、高知県、高知県議会に対して、それらの実現を強く要請するものです。
2012年8月19日
「やっぱり高知には必要、夜間短期大学」県民の会結成集会
8月19日、「やっぱり高知には必要、夜間の短期大学」県民の会(略称「やっぱり夜間短大の会」)の結成集会が約80人の参加者により開催されました。
参加者からは、これまで高知短期大学が果たしてきた役割、やっぱり夜間2年制大学は高知県にとって必要だとの意見とともに、メッセージも県内外から多数寄せられました。
集会では内田純一氏(高知大学教育学部教授)が、つぎのような講演をしました。
(1)高等教育は全ての者に等しく開放されてなければならない。
世界は「高等教育の無償化」の方向に進んでいる。そのような中で、多様な人々に門戸を開き、重要な学びの場である高知短期大学を廃止することは果たして正しい選択なのか。
(2)夜間の2年制大学は時代遅れなのか。
2年生夜間の高等教育は必要である。社会状況の悪化から、以前とは異なる多様な労働形態が存在している。潜在的な教育要求はまだまだある。豊かな教育、学問の自由は必要。
一昨年の大学評価委員会の評価は高く、高知短期大学は大学としての機能を満たしている。
優れた点…・第2部の短大として仕事と就学の両立に配慮して、共存している。・地域社会に貢献できる人材を育成している。・専攻科は論文作成指導を実施している。・多くの卒業生から短大は良かったとの声と基礎ができて編入が可能である。・卒業生の家族が入学するのは評価の高いことの実証である。
(3)学んだ成果を学位に結びつける意義。
2005年の学校教育法の改正により、短大においても学士を取得することが可能となった。その社会的意義は大きい。今回の大学改革では、短大学士を取得できる制度は設けられていない。
(4)短大存続を県民運動へと発展させていく意義。
提案型の運動にしていく必要があるが、現在の運動はすでにそうなっている(「県立大短期大学部の設置」提案)。存続を求めるだけではなく、こんな大学にしていこうという気運がある。教育創造運動の面を持っていると言える。
この結成集会へは、つぎのメッセージが寄せられました。
暑いなかお疲れ様です。
少子化と厳しい経済状況のなか、毎年100人を超える県民が入学し学んでいます。この事実にこそ高知短期大学の必要性と、かけがえのない役割、存在意義が示されています。そして、卒業生は各地で地域社会、経済、文化を支え担っており、高知県の未来にとってもその役割はますます大きくなっています。
「大学改革」の名のもとに、短大廃止を進めることは認められません。県民の“学びの場”を奪うことは決して許されません。いつでも誰でも学びたいときに学べる夜間の短期大学を存続、充実させる方向こそ真剣に検討すべきです。
いよいよ正念場、幅広い県民運動のなかで高知短期大学を守り育てていきましょう。ご一緒にがんばりましょう。
日本共産党高知県議会議員団
塚地 佐智
米田 稔
吉良 富彦
中根 佐知
岡本 和也
〇 新たに選出された役員
会長:高知大学名誉教授、元短大非常勤講師 岩田裕
副会長:高知県生活協同組合連合会前会長理事 宮本正気
高知短期大学名誉教授 玉置雄次郎
事務局長:高知短期大学の存続を求める学生の会代表 杉本育己
事務局次長:太平洋学園高等学校教諭 藤田毅
○ ○ ○ ○ ○
「やっぱり高知には必要、夜間の短期大学」県民の会が結成のニュースが「高知県高教組日誌」に掲載されています。
http://kkoukyouso.blog70.fc2.com/blog-entry-1304.html
「やっぱり高知には必要、夜間の短期大学」県民の会が結成
8月19日、「やっぱり高知には必要、夜間の短期大学」県民の会結成集会が、約80名が参加して開催されました。
会の目的や呼びかけ人(27名)などは、次のホームページをご覧ください。
「やっぱり高知には必要、夜間の短期大学」県民の会ブログ
これに対抗するかのように、高知短期大学のホームページには、「高知短期大学の将来のあり方に関する、高知県公立大学法人の基本方針について(FAQ)第2版」が、8月16日にアップされています。
高知短期大学ホームページ
県民の会では、「高知には夜間の2年制大学が必要です」を主旨とした200字メッセージ運動を行っています。
上の県民の会ブログから投稿できます。
県民の会から、高知高教組にも依頼がきています。
【記入事項】
・タイトル
・氏名
・職業、役職名など
・住所(市町村のみ)
・メッセージ(200字程度)
○ さんさんテレビ
http://web.sunsuntv.co.jp/news/2012/08/16/2326
高知のニュース
高知短大存続を求める新たな会を結成へ
情報掲載日: 2012年8月16日(木)
廃止の方針が示された高知短期大学について、存続を求めてきたグループがきょう会見を開き、県民全体に運動の輪を広げるため、新たな会を結成する考えを明らかにしました。 高知短期大学をめぐっては、県などが平成26年度の募集を最後に、廃止する方針を示しています。 きょうは、短大の存続を求めてきたグループが会見し、「これは一大学の問題ではなく、県民全体の問題だ」と述べ、県内全域に運動を広げるため「やっぱり高知には必要、夜間の短期大学県民の会」を立ち上げることを発表しました。 呼びかけ人には、教育関係者や文化人ら27人が名を連ね、今後は夜間短大の必要性を訴える200字のメッセージを県民から募集し、知事や議会に届けるなどして再考を促したいとしています。 「県民の会」では、今月19日に高知短期大学で結成集会を開き、活動をスタートします。
○ 朝日新聞
http://www.asahi.com/news/intro/OSK201208170251.html
高知短大存続へ「県民の会」 19日に設立
県が4年制に発展解消させる方針を示している高知短大(高知市永国寺町)について、在学生や卒業生、市民らが存続の必要性を県民に訴えようと「『やっぱり高知には必要、夜間の短期大学』県民の会」を立ち上げる。19日に同短大で結成集会を開く。
同短大の存続問題ではこれまで、「働きながら学べる場が高知…
http://www.kochinews.co.jp/voice/1208/120818vhiroba05.htm
2012年8月18日 土曜日
夜間の短大を大切に
「…向学心のある人が働きながら学べる場を確保しておくことは、とても大切なことだろう。自由民権運動発祥の地の教育行政は、教育の機会均等や格差の是正にもっと心を砕いてほしい。
」
「『やっぱり高知には必要、夜間の短期大学』県民の会が、8月19日午後2時から高知市の高知短期大学で結成される。」
【成川順=63歳、学習塾自営 いの町】
8月16日午後、高知県庁記者クラブで会見した「やっぱり高知には必要、夜間の短期大学」県民の会(略称・やっぱり夜間短大の会)の呼びかけ人たちは、8月19日に県民の会の結成集会を開くことを発表しました。
高知短期大学を運営する高知県立大学法人の南裕子理事長、尾正直知事は、合理的な理由を示さないまま高知県でただ一つの夜間の短期大学・高知短期大学を廃止しようとしています。
これにたいして呼びかけ人たちは、つぎのような思いで、同県民の会の結成を呼びかけています。
「高知県は県民所得も低く、全国有数の高齢化県でもあることから、若者はもちろんのこと、社会人や高齢者までの人的な資源が今後はさらに重要視されなければなりません。そのような状況において、地域における生涯教育の拠点として、教育を受ける権利と高等教育の機会均等の確保、学びなおしや再チャレンジの機会を、より多くの人々に提供する『夜間2年制大学』の存在は、今まさに必要とされており、この度の県立大学改革は高知県と高知県民全体の問題でもあると認識しています。私たちは、日本でもまれな夜間二年制の灯を守り、さらにに発展させるためにも、この会を結成し、幅広い階層の方々と連携しながら、今後の運動を進めたいと思っています。」
結成集会は、8月19日(日曜日)午後2時から4時半まで、高知短期大学南舎137教室で開かれます。
呼びかけ人は、以下の人たちです(あいうえお順)。
猪野 睦=詩人
岩田 裕=高知大学名誉教授、元高知短期大学非常勤講師
内田 純一=高知大学教育学部教授、高知短期大学非常勤講師
梅原 一=高知短期大学名誉教授、元須崎市長
岡村 啓佑=こうち包摂ネットワーク「よりそい人」事務局長
岡村 正弘=平和資料館・草の家館長
小澤 幸泉=川柳作家
加藤 誠之=高知大学教育学部准教授
仮谷 仁=高知短期大学名誉教授
川村 雄二=陶芸家
公文 豪=自由民権運動研究家、高知短期大学非常勤講師
下司 孝之=下司病院理事長
小松佐智男=高知短期大学の存続を求める会会長
塩田 正興=高知市民劇場代表幹事
杉本 育己=高知短期大学の存続を求める学生の会代表
芹沢 寿良=高知短期大学名誉教授
玉置雄次郎=高知短期大学名誉教授
中島 健蔵=写真家
藤田 毅=太平洋学園高等学校教諭
保坂 哲郎=高知大学名誉教授
味元 昭次=俳人、高知短期大学非常勤講師
宮川 敏彦=炭と産業の文化研究者
宮本 正気=高知県生活協同組合連合会前会長理事
森 尚水=朝倉ゼミナール、元小学校教員
森井 淳吉=高知短期大学名誉教授
柳井 卓=元高校教員
山下 正寿=幡多高校生ゼミナール顧問
山根 和代=立命館大学准教授、元高知短期大学非常勤講師
◇
この日の記者会見では、記者会見が終わったあとも、記者たちが呼びかけ人たちを囲んで取材を続行。この問題への記者たちの関心の高さをしめした記者会見になりました。