【寝ゲロは】逃げられ寸前男の駆け込み寺85【寝て吐け】
116 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 18:08:07
愛する者を故意ではなくとも傷つけてしまう
そんな愚かな思いはもうたくさんだ
俺は貝になりたい
124 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 18:12:53
人は傷つけ合わないと愛を確かめられないものなのか…
130 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 18:19:13
高価なシャンパングラスに入ったひびよりも
人の心のひびはやっかいだ
ひびから零れ落ちる愛する者の涙に男は気付かない
何故ならそれが男という生き物だから
妻以外の女を好きになった事ある?その5
642 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 18:11:53
ない
オンリーユー
□□□□チラシの裏 2枚目□□□□
830 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 18:24:04
夕陽よ答えてくれ
愛するものを羽ばたかせるべきか…
波よ答えてくれ
愛するものを離さずに抱きしめるべきか
ウミネコよ答えてくれ
何故に愛は心をえぐる
誰も答えはもってない
ヤドカリが笑っているだけ
831 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 18:34:28
砂浜に残されたビーチサンダル
はしゃぎ過ぎた夏の忘れ物
愛があれば裸足でも帰れるだろう
832 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 18:40:07
君が走る、俺が追う灼熱の太陽の下
白い水着の君の背中を必死で追ったサマービーチ
君が急に座り込みうずくまる
君の足が鮮血に染まる
犯人は君が踏んでしまったウニの殻
俺は悔しさ紛れに海に投げた
君をおぶって帰った夕暮れの帰り道
834 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 18:51:26
真夜中の海が見たいと君の電話
眠い目を擦りながら君の元へと駆けつけた
寒くて凍えそうな夜だった
君は覚えてるかい?
毛布に包まり、ただ波の音だけをじっと聞いていた
波打ち際まで行きたいねという君の言葉にアクセルをふかした
格好よく浜辺を飛ばしたかったんだ
不器用な俺は漁師の網にひかかりエンスト
身動き取れなくなった俺達は二人で漁師に叱られたな
そんな話君の中ではももう思い出になってしまうのだろうか…
839 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 19:10:38
こんな時期に泳ぐと風邪をひくと君は俺を止めた
恋は盲目と人は言う
あの頃の俺もそうだった
君の瞳を独占したくて飛び込んだ海
心臓が止まりそうなくらいの衝撃が走った
意識が遠のきそうになりながらも視線から君だけは外さなかった
君の半分泣いた顔が今でも胸に残ってる
無茶をしすぎた12月の夜
842 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 19:41:22
テトラポットの上で釣りデート
君と俺の休日の過ごし方
釣りの上手い君に負けたくなくて新品の道具を用意した
君は次々と獲物を獲得
俺はまだエサもつけれない
下手ね…と笑いながら君がつけてくれたルアー
思いきり投げた1投目は
海面に落ちる事なく俺の後頭部に突き刺さった
慌てる俺に落ちついた君が言う 触っちゃだめ
海岸沿いを君に連れられ釣られたまま歩いた
病院まで君の励ましで我慢ができた
俺は君がいないと何もできない
846 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 20:01:52
硬いアスファルト
寝転ぶと火傷しそうな背中
上を向くと目も開けられないほどの眩しい太陽
ふいに君の顔が近づいた
太陽を隠すように俺の顔の上に…
いつもの君じゃない君がいた
初めてのくちづけ 時が完全に止まった
そのまま君を抱きしめた そしてまた時が止まった
恥ずかしそうに走り去る君
後には余韻に浸る俺が一人残された 背中に火ぶくれを作った俺が一人残された
849 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 20:08:36
山に行こう唐突に君が言う
君が言うならどこへでも行くと俺が言う
紅葉で綺麗に染まった山道を手を繋いで登った
空気が澄んでいる 大自然が2人だけの物みたいだ
もぐらが出てきて挨拶をする…その手を離さないようにと。
軽く会釈をし通り過ぎた
もぐらにも幸せが訪れますようにと心の中で呟いた。
856 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 21:41:09
考えてみると俺と君はいつも正反対
君は灼熱の太陽 俺は沈みかけた夕陽
君は浜辺を彩るサクラ貝 俺は砂に埋もれる巻貝の欠片
君は森の妖精 俺は森の栄養になる腐葉土
君は輝く宝石 俺は煤けた石炭
こんなに違う2人の心が通じ合ったのは奇跡だろう
マリア様のいたずらかもしれない
857 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 21:45:34
桜の花びらで恋占い 好き 嫌い 好き 嫌い 好き
朝顔の花びらで恋占い 好き 嫌い 好き
バラの花びらで恋占い 好き 嫌い 好き 嫌い 好き…好き
答えはいつも同じ 君を好きな俺は花びらを二つに裂いてでも好きにする
肩に止まった蝶が囁いた お ば か さ ん
858 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 21:56:46
今年ももうすぐクリスマスの季節
街を彩るイルミネーション 零れ落ちそうな恋人達の笑顔
誰もが浮かれてスキップしながら歩いていく
花屋のおばさん こんばんは
ケーキ屋のおじさん お疲れさま
誰もに優しくなれる1日
きっとそんなクリスマスは今年はこない
俺の元にはやってこない
一人街角にたたずむマッチ売りの少女になるのか…
860 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 22:11:00
待ち合わせに遅れたクリスマスイブ
渋滞につかまったバスがもどかしかった
運転手さん急いでください 大事な人を待たせてます
運転手は無反応
腹立たしさまぎれにブザーを押し飛び降りた
ひたすら走った、ただひたすら走った
10キロの道のりを猛然と突き進んだ
動かずに待っててくれた君に力を振り絞って体当たりのゴールした
861 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 22:25:00
色とりどりのディナータイム
七面鳥の親分のまわりを彩る甘い人参
薄く体を削られたサーモンは少しふくれ面
フランスパンが差し出した
心までも温めるコーンスープから召し上がれ
一口飲めばパラダイス
君の笑顔にハートはヒートアップ
866 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 22:39:00
ヘイヘイ陽気に踊ろうぜ
浮き足立って落ちつかない
今日は君と初旅行 場所は常夏トロピカルハワイ
青い空に青い海 レイを首にかけられて
腰をくねらせハワイアン
君の綺麗な黒髪に赤いハイビスカスがよく映える
想像したらハイテンション
早く飛んでけジェットスピード
869 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 22:52:02
タラップ降りれば別世界
これが本場のビーチだな 熱帯魚達にご挨拶
ウクレレの音色に誘われて 君と踊るフラダンス
870 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 22:56:56
名残惜しい最終日の夜
もう1度一緒に来たいねと君の口が動いた
俺が言おうと思ったが君が先に口を開い
俺の心がロックオン
気がつくと口にしてた
次はハネムーンで来ようと…
君は恥ずかしそうに小さく頷いた
ハワイ万歳 常夏万歳 こんな奇跡は暑さのせいだ
872 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 23:12:13
君の作る味噌汁を毎朝飲むのが夢だった
ネギを刻む音で目が覚めて いつまで寝てるのと叱られる
そんな夢が現実になりここでこうして暮らしてる
洗濯物を干す妻は洗剤CMの女優のよう
そんな姿を珈琲を飲みながら見ている俺
粉砂糖に思いを託す もっともっと甘くなーれ
今日の夕食は俺が作るよ…妻にウィンクで語りかける
角砂糖に舌打ちされた
874 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 23:24:45
穏やかな日々に神は時にいたずらをする
妻との些細な口喧嘩 女心はガラス細工
何気ない俺の言葉に傷ついた妻は家を飛び出した
3号線を横切って走る妻を追いかけた
タクシーの列が煩わしい
間を縫って追いかけた 車道を走る二人にクラクションの嵐
裸足の足に次々に突き刺さる砂利
妻に追いつき抱きしめる
早くドケよと心ない罵声を浴びながらも俺は強く抱き続けた
878 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 09:31:44
落ち葉がまるで絨毯のよう
朝の公園散歩道
さみしん坊の俺はわざと音を立てて歩く
ガサ ガサ ガサ
一人は嫌だと
ガサ ガサ ガサ
ぎんなん坊やが声かけてくれる
おじさん僕も淋しいよ
俺のところにこないかと 拾い集めて持ち帰る
どんぐり小僧も転がって 僕も一緒にお供します
淋しい者どうし 今日は語り合おう
882 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 14:38:47
楽しそうなはしゃぎ声
ふと目をやれば ふざけ合う恋人達
いつかの俺達を見ているようだ
1つの缶コーヒーを2人で飲んで
他愛もない話で大笑いした
俺が吹き出したコーヒーで君の真っ白なセーターを汚したね
俺が慌てて拭くものだから余計に染み込んでしまって…
寄り道できずに真っ直ぐ帰った
ほろ苦いコーヒーを飲むたびにあの日の君の香りが蘇る
883 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 14:51:21
蘇れ情熱 ほとばしれパッション
君に愛されるためなら何でもできた若かりし日々
過去の事にしてしまっていいのか…
まだ間に合うはずさ
自問自答をくり返す
池の白鳥が歌い出す
立ちあがれ 立ちあがれ 歩みだせ
カモの応援も加わって 俺に勇気を与えてくれる
そうだ諦めるにはまだ早い
あの日の君に会うために 俺はゆっくり歩き出す
885 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 16:40:39
君は何処から来たのかい?
そんな俺の問いかけに 渡り鳥は苦笑い
勇気をくれたお返しにパンを一口ご馳走した
すみませんねと渡り鳥 身の上話を始めたよ
生まれたのは遠い異国 すでに妻も亡くしたと
愛妻の好きだったこの池が 何より心が落ち着きます
あなたは幸せです 奥さんはまだ側にいるではないですか…
思い出に浸るのは人間だけではないらしい
命あるもの皆同じ
紳士な白鳥に背中を押され 俺はまた1つ強くなった
888 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 17:03:13
アンドゥトロワ アンドゥトロワ 風に吹かれて落ち葉のダンス
つま先立ちで器用に回る 高速スピンで魅了する
アンドゥトロワ アンドゥトロワ 踊りませんか?
俺の前で手を差し伸べる
あの日君と踊ったステップを思い出しながら輪に入る
アンドゥトロワ アンドゥトロワ その調子
アンドゥトロワ アンドゥトロワ 力を抜いて
落ち葉のリードに身を任せ
秋の歩道の舞踏会
896 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 18:43:43
雑踏の街角に鎖に繋がれた子犬が泣いてた
飼い主は呑気に長話
子犬は俺をじっと見つめ 物言えぬ口の変わりに目で訴える
潤んだ瞳 真っ直ぐと見つめる瞳 君の瞳とだぶって見えた
よし お行き 俺は首輪を外した
恋をしてるんだなお前も…
子犬はコクリと頷いて 愛する者の元へと走り去った
愛する気持は誰にも邪魔はできないものだ
貴婦人殿 お許しを
900 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 20:33:36
エドワードのように純粋に人を愛したい
エドワードのように愛のために傷つき戸惑う
エドワードのように愛する者の幸せを願いたい
老婆になったキムの心に今もエドワードは生きている
907 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 23:00:43
君を初めて出会ったのは 純白のゲレンデ
リフトの途中で真っ赤な帽子の君を見つけた
俺の鼓動は早くなり 100万回転フルパワー
尻餅ついて笑う君に 俺の心は奪われた
あの日リフトを降りそびれ一周した
間違いなく眩し過ぎた君のせいさ
909 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 23:14:53
赤い帽子を目印に ゲレンデ中を転がった
滑れない俺にスキー板は邪魔者で
途中で脱ぎ捨て転がった
よく似た帽子がもどかしい
必死で1日探したが 君の元にはたどりつけない
諦めかけたその時に恋の女神は舞い降りた
キラキラ輝くダイアモンドダスト
その向こうに君はいた
白い妖精の口が動く
大丈夫ですか? ラララ恋のはじまり…
912 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 23:30:25
君のソリに乗せられて ゲレンデドライブ
勇気を振り絞り お礼にお茶を誘った
笑顔でニッコリ微笑む君は冷たい水を一気飲み
そんなに疲れていたんだね…
何も知らずにソリを引く君の姿に夢中だった自分が恥ずかしいよ
929 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/02(水) 19:41:11
晴れ着に身を包んだ君はいつもと違って大人びた顔
俺も合わせて着た着物 少し照れくさかった
着物に靴は可笑しいよ… 君が指差して笑った足元
先に調べておくべきだった
恥ずかしさでテンションの上がらない俺に気付き
君はいつもよりおどけて見せた
人ごみの中思いきり転んだ君 わざとだったんだよね
そんな君が愛しくてたまらなかった
930 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/02(水) 20:06:03
急に寒さが増してきた 慌てて出すコタツ
我が物顔にネコが一番のりで潜り込み
夫婦猫の愛の巣となる
幸せをお裾分けしてくれよ
俺も一緒に潜り込む
狭苦しい空間で それでもまどろむ2匹と一人
君も一緒にどうだい?マドモアゼル
936 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/03(木) 12:59:24
ポカポカ陽気に誘われて 行く宛てもなく歩き続けた
色づき始めた木々に見とれて 知らない町に迷い込んだ
すれ違う人々が初顔の俺に振り返る
水を一口下さいと 頼んでみたが逃げられた
せめて帰り道を教えてください
出口の見えない 迷路ジャングル
君の愛で明りを照らして導いてくれ
937 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/03(木) 13:57:46
究極の喉の乾きに意識も途切れ途切れ
俺はどれだけ歩いたのか
俺は今どこに向って歩いてる
星を待て… 突然の声
確かに聞こえた低い声
ブロック塀の上で昼寝中の年老いた猫
片目を開けて無表情に呟く
星を待て…
そうだ夜になるのを待とう星を頼りに歩けばいい
猫の教えに従って 今は少し横になろう
疲れた体を横たえて俺は深い眠りにつく
938 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/03(木) 14:16:50
目を覚ますと当たりは夕暮れ 1秒事に暗闇へのカウントダウン
旅の支度はできたのか? さっきの猫が呟いた
寝床を借りた礼を告げ いつかまた…と握手した
目指す星は見つかった
一番輝くあの星だ
あの星の真下には 俺を待つ君がいる
待たせてごめん 今行くよ
君の元へ ホップ ステップ ジャンプ
941 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/03(木) 15:49:15
路上で歌う若者の歌に足を止めた
溢れ出す感情を抑える事なく歌にする
若者の額の汗に心を打たれる
その前を無情にも行き過ぎる人々
耳を傾ける者は少ない
そんな事もおかまいなしに
若者は歌う 心のままに
愛を伝えるために 若者は歌い続ける
俺の心には響いた 感動に涙が溢れ出る
魂が燃え滾っていた頃の自分と重なる
気付くと俺は 若者のとなり
3人で歌っていた…
970 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/04(金) 18:56:06
今日初めて君を知った
いや通りすがりに見た事はあった
君とは住む世界が違いすぎると思い込んでた
もっと早く君を知ろうとするべきだった
こんな感動を与えてくれるなんて
艶やかな君 甘い香りのする君
俺は一瞬で君の虜
おお、愛しい君の名は…マロングラッセ
973 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/04(金) 19:09:59
高貴な君の隣を狙い 男達が争いをはじめる
情熱家の赤ワイン公爵 癒し系のロゼ王子
いつもは冷静沈着な白ワイン伯爵まで名乗りをあげる
マロングラッセ 君が好きに選ぶといいよ
985 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/04(金) 20:02:31
はしゃぎ過ぎた時は過ぎ
少し心を落ちつけよう
リラックスタイムにチョイスした
BGMはいつものあの曲
瞼を閉じて主人公になりきって
優しさを充電中
昨夜眠れずに泣いていたんだろう…
もう1つの土曜日 明日はサタデー
995 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/04(金) 20:28:25
金と地位と名声を手に入れた男達
毎日のようにニュースを賑わす
買収 買収 また買収
金があれば何でも許させると思っている
そんな男達をもてはやす風潮
やりきれない怒りを感じる
金があれば何でもできるのか?
金があれば人の心は動くのか?
愛はいくらだ?
おまえらにとって愛はいくらなんだ?
答えてみろと画面に向って拳を振り上げる
そんな俺を心配顔で猫が見つめる
そうだな…関係ないな
俺にはおまえがいる
マロングラッセは毎日は買えないが
愛する心はあいつらよりも裕福だ
□□□□チラシの裏 3枚目□□□□
6 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/04(金) 21:20:18
新鮮な空気を吸いに夜の散歩へでかけよう
今日も君の帰りは遅い
退屈な時間は余計な妄想を誘う
信じよう君を 明るい笑顔で迎えよう
心のモヤを吹き飛ばしに
あの丘まで一走りしてこよう
ついてくるかい?
猫が静かに首を横に振る
そうかお前は留守番か
それじゃ先に寝てなさい
良い夢見るんだよ ベイビー
9 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/04(金) 22:02:22
やあ 君は誰だい?
湯船に沈む見慣れぬ顔
ここで何をしてるんだい?
問いかけに反応はない
悪いがお邪魔するよ
君はどこから来たのだろう
ずいぶん丸い体だね
お腹いっぱいつまった玉は
君の分身かい?
清楚なマラカスのような君
とりあえずこれからよろしくと挨拶をかわす
11 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/04(金) 22:07:51
俺の作ったクリームシチュー
君は食べてくれていた
美味しかったね…と君の言葉
久しぶりに聞いた優しい声
昔の君に会えた気がした
涙をこらえたら鼻水が出た…
14 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/04(金) 22:29:28
心を落ちつけ深呼吸 君の努力はきっと誰かが見ているはずだ
118 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/05(土) 11:01:23
君の手作りおにぎりを2つ抱えて家を出る
今日の旅の行き先は未定
風の向きに逆らわずとにかく真っ直ぐ歩いてみよう
ポッケの中にはハーモニカ
こいつがいれば淋しくないさ
道行く人に君の素晴らしさを伝えてあげるよ
元気のない人達も君の音色にイチコロさ
ブーブカ ブーブカ ブーブカブー
陽気なリズムに皆宙に舞う
126 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/05(土) 16:06:59
俯いたままベンチに座る
一人の若い女の子
スカートの下にズボンを履いて
君はとても寒がりかい?
心まで冷え切ってはいないかい?
淋しそうな君に心ばかりのプレゼント
名前なんか聞かないで
この曲に耳を傾けて
ブーブカ ブーブカ ブーブカブー
陽気な音色よあの娘の心に花を咲かせよう
ブーブカ ブカブカ ブーブカブー
ほら見てごらん 元気に立ちあがり歩き出したよ
128 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/05(土) 16:23:30
仲間とはぐれたインディアン
街にたたずむその光景に 俺は自分の目を疑った
ここまで遠い道のりだっただろう
いくつもの試練を乗り越えて
君は今ここに辿り付いたのか…
黒く汚れたその顔に 長い苦労がうかがえる
言葉は通じないだろうが
この音色は届くだろう
ブーブカ ブーブカ ブーブカブー
お国はどこだい ブーブカブー
淋しくないかい ブーブカブー
鋭い目つきで威嚇して
君は悠然と歩き出す
116 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 18:08:07
愛する者を故意ではなくとも傷つけてしまう
そんな愚かな思いはもうたくさんだ
俺は貝になりたい
124 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 18:12:53
人は傷つけ合わないと愛を確かめられないものなのか…
130 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 18:19:13
高価なシャンパングラスに入ったひびよりも
人の心のひびはやっかいだ
ひびから零れ落ちる愛する者の涙に男は気付かない
何故ならそれが男という生き物だから
妻以外の女を好きになった事ある?その5
642 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 18:11:53
ない
オンリーユー
□□□□チラシの裏 2枚目□□□□
830 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 18:24:04
夕陽よ答えてくれ
愛するものを羽ばたかせるべきか…
波よ答えてくれ
愛するものを離さずに抱きしめるべきか
ウミネコよ答えてくれ
何故に愛は心をえぐる
誰も答えはもってない
ヤドカリが笑っているだけ
831 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 18:34:28
砂浜に残されたビーチサンダル
はしゃぎ過ぎた夏の忘れ物
愛があれば裸足でも帰れるだろう
832 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 18:40:07
君が走る、俺が追う灼熱の太陽の下
白い水着の君の背中を必死で追ったサマービーチ
君が急に座り込みうずくまる
君の足が鮮血に染まる
犯人は君が踏んでしまったウニの殻
俺は悔しさ紛れに海に投げた
君をおぶって帰った夕暮れの帰り道
834 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 18:51:26
真夜中の海が見たいと君の電話
眠い目を擦りながら君の元へと駆けつけた
寒くて凍えそうな夜だった
君は覚えてるかい?
毛布に包まり、ただ波の音だけをじっと聞いていた
波打ち際まで行きたいねという君の言葉にアクセルをふかした
格好よく浜辺を飛ばしたかったんだ
不器用な俺は漁師の網にひかかりエンスト
身動き取れなくなった俺達は二人で漁師に叱られたな
そんな話君の中ではももう思い出になってしまうのだろうか…
839 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 19:10:38
こんな時期に泳ぐと風邪をひくと君は俺を止めた
恋は盲目と人は言う
あの頃の俺もそうだった
君の瞳を独占したくて飛び込んだ海
心臓が止まりそうなくらいの衝撃が走った
意識が遠のきそうになりながらも視線から君だけは外さなかった
君の半分泣いた顔が今でも胸に残ってる
無茶をしすぎた12月の夜
842 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 19:41:22
テトラポットの上で釣りデート
君と俺の休日の過ごし方
釣りの上手い君に負けたくなくて新品の道具を用意した
君は次々と獲物を獲得
俺はまだエサもつけれない
下手ね…と笑いながら君がつけてくれたルアー
思いきり投げた1投目は
海面に落ちる事なく俺の後頭部に突き刺さった
慌てる俺に落ちついた君が言う 触っちゃだめ
海岸沿いを君に連れられ釣られたまま歩いた
病院まで君の励ましで我慢ができた
俺は君がいないと何もできない
846 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 20:01:52
硬いアスファルト
寝転ぶと火傷しそうな背中
上を向くと目も開けられないほどの眩しい太陽
ふいに君の顔が近づいた
太陽を隠すように俺の顔の上に…
いつもの君じゃない君がいた
初めてのくちづけ 時が完全に止まった
そのまま君を抱きしめた そしてまた時が止まった
恥ずかしそうに走り去る君
後には余韻に浸る俺が一人残された 背中に火ぶくれを作った俺が一人残された
849 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 20:08:36
山に行こう唐突に君が言う
君が言うならどこへでも行くと俺が言う
紅葉で綺麗に染まった山道を手を繋いで登った
空気が澄んでいる 大自然が2人だけの物みたいだ
もぐらが出てきて挨拶をする…その手を離さないようにと。
軽く会釈をし通り過ぎた
もぐらにも幸せが訪れますようにと心の中で呟いた。
856 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 21:41:09
考えてみると俺と君はいつも正反対
君は灼熱の太陽 俺は沈みかけた夕陽
君は浜辺を彩るサクラ貝 俺は砂に埋もれる巻貝の欠片
君は森の妖精 俺は森の栄養になる腐葉土
君は輝く宝石 俺は煤けた石炭
こんなに違う2人の心が通じ合ったのは奇跡だろう
マリア様のいたずらかもしれない
857 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 21:45:34
桜の花びらで恋占い 好き 嫌い 好き 嫌い 好き
朝顔の花びらで恋占い 好き 嫌い 好き
バラの花びらで恋占い 好き 嫌い 好き 嫌い 好き…好き
答えはいつも同じ 君を好きな俺は花びらを二つに裂いてでも好きにする
肩に止まった蝶が囁いた お ば か さ ん
858 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 21:56:46
今年ももうすぐクリスマスの季節
街を彩るイルミネーション 零れ落ちそうな恋人達の笑顔
誰もが浮かれてスキップしながら歩いていく
花屋のおばさん こんばんは
ケーキ屋のおじさん お疲れさま
誰もに優しくなれる1日
きっとそんなクリスマスは今年はこない
俺の元にはやってこない
一人街角にたたずむマッチ売りの少女になるのか…
860 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 22:11:00
待ち合わせに遅れたクリスマスイブ
渋滞につかまったバスがもどかしかった
運転手さん急いでください 大事な人を待たせてます
運転手は無反応
腹立たしさまぎれにブザーを押し飛び降りた
ひたすら走った、ただひたすら走った
10キロの道のりを猛然と突き進んだ
動かずに待っててくれた君に力を振り絞って体当たりのゴールした
861 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 22:25:00
色とりどりのディナータイム
七面鳥の親分のまわりを彩る甘い人参
薄く体を削られたサーモンは少しふくれ面
フランスパンが差し出した
心までも温めるコーンスープから召し上がれ
一口飲めばパラダイス
君の笑顔にハートはヒートアップ
866 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 22:39:00
ヘイヘイ陽気に踊ろうぜ
浮き足立って落ちつかない
今日は君と初旅行 場所は常夏トロピカルハワイ
青い空に青い海 レイを首にかけられて
腰をくねらせハワイアン
君の綺麗な黒髪に赤いハイビスカスがよく映える
想像したらハイテンション
早く飛んでけジェットスピード
869 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 22:52:02
タラップ降りれば別世界
これが本場のビーチだな 熱帯魚達にご挨拶
ウクレレの音色に誘われて 君と踊るフラダンス
870 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 22:56:56
名残惜しい最終日の夜
もう1度一緒に来たいねと君の口が動いた
俺が言おうと思ったが君が先に口を開い
俺の心がロックオン
気がつくと口にしてた
次はハネムーンで来ようと…
君は恥ずかしそうに小さく頷いた
ハワイ万歳 常夏万歳 こんな奇跡は暑さのせいだ
872 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 23:12:13
君の作る味噌汁を毎朝飲むのが夢だった
ネギを刻む音で目が覚めて いつまで寝てるのと叱られる
そんな夢が現実になりここでこうして暮らしてる
洗濯物を干す妻は洗剤CMの女優のよう
そんな姿を珈琲を飲みながら見ている俺
粉砂糖に思いを託す もっともっと甘くなーれ
今日の夕食は俺が作るよ…妻にウィンクで語りかける
角砂糖に舌打ちされた
874 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/10/31(月) 23:24:45
穏やかな日々に神は時にいたずらをする
妻との些細な口喧嘩 女心はガラス細工
何気ない俺の言葉に傷ついた妻は家を飛び出した
3号線を横切って走る妻を追いかけた
タクシーの列が煩わしい
間を縫って追いかけた 車道を走る二人にクラクションの嵐
裸足の足に次々に突き刺さる砂利
妻に追いつき抱きしめる
早くドケよと心ない罵声を浴びながらも俺は強く抱き続けた
878 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 09:31:44
落ち葉がまるで絨毯のよう
朝の公園散歩道
さみしん坊の俺はわざと音を立てて歩く
ガサ ガサ ガサ
一人は嫌だと
ガサ ガサ ガサ
ぎんなん坊やが声かけてくれる
おじさん僕も淋しいよ
俺のところにこないかと 拾い集めて持ち帰る
どんぐり小僧も転がって 僕も一緒にお供します
淋しい者どうし 今日は語り合おう
882 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 14:38:47
楽しそうなはしゃぎ声
ふと目をやれば ふざけ合う恋人達
いつかの俺達を見ているようだ
1つの缶コーヒーを2人で飲んで
他愛もない話で大笑いした
俺が吹き出したコーヒーで君の真っ白なセーターを汚したね
俺が慌てて拭くものだから余計に染み込んでしまって…
寄り道できずに真っ直ぐ帰った
ほろ苦いコーヒーを飲むたびにあの日の君の香りが蘇る
883 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 14:51:21
蘇れ情熱 ほとばしれパッション
君に愛されるためなら何でもできた若かりし日々
過去の事にしてしまっていいのか…
まだ間に合うはずさ
自問自答をくり返す
池の白鳥が歌い出す
立ちあがれ 立ちあがれ 歩みだせ
カモの応援も加わって 俺に勇気を与えてくれる
そうだ諦めるにはまだ早い
あの日の君に会うために 俺はゆっくり歩き出す
885 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 16:40:39
君は何処から来たのかい?
そんな俺の問いかけに 渡り鳥は苦笑い
勇気をくれたお返しにパンを一口ご馳走した
すみませんねと渡り鳥 身の上話を始めたよ
生まれたのは遠い異国 すでに妻も亡くしたと
愛妻の好きだったこの池が 何より心が落ち着きます
あなたは幸せです 奥さんはまだ側にいるではないですか…
思い出に浸るのは人間だけではないらしい
命あるもの皆同じ
紳士な白鳥に背中を押され 俺はまた1つ強くなった
888 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 17:03:13
アンドゥトロワ アンドゥトロワ 風に吹かれて落ち葉のダンス
つま先立ちで器用に回る 高速スピンで魅了する
アンドゥトロワ アンドゥトロワ 踊りませんか?
俺の前で手を差し伸べる
あの日君と踊ったステップを思い出しながら輪に入る
アンドゥトロワ アンドゥトロワ その調子
アンドゥトロワ アンドゥトロワ 力を抜いて
落ち葉のリードに身を任せ
秋の歩道の舞踏会
896 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 18:43:43
雑踏の街角に鎖に繋がれた子犬が泣いてた
飼い主は呑気に長話
子犬は俺をじっと見つめ 物言えぬ口の変わりに目で訴える
潤んだ瞳 真っ直ぐと見つめる瞳 君の瞳とだぶって見えた
よし お行き 俺は首輪を外した
恋をしてるんだなお前も…
子犬はコクリと頷いて 愛する者の元へと走り去った
愛する気持は誰にも邪魔はできないものだ
貴婦人殿 お許しを
900 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 20:33:36
エドワードのように純粋に人を愛したい
エドワードのように愛のために傷つき戸惑う
エドワードのように愛する者の幸せを願いたい
老婆になったキムの心に今もエドワードは生きている
907 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 23:00:43
君を初めて出会ったのは 純白のゲレンデ
リフトの途中で真っ赤な帽子の君を見つけた
俺の鼓動は早くなり 100万回転フルパワー
尻餅ついて笑う君に 俺の心は奪われた
あの日リフトを降りそびれ一周した
間違いなく眩し過ぎた君のせいさ
909 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 23:14:53
赤い帽子を目印に ゲレンデ中を転がった
滑れない俺にスキー板は邪魔者で
途中で脱ぎ捨て転がった
よく似た帽子がもどかしい
必死で1日探したが 君の元にはたどりつけない
諦めかけたその時に恋の女神は舞い降りた
キラキラ輝くダイアモンドダスト
その向こうに君はいた
白い妖精の口が動く
大丈夫ですか? ラララ恋のはじまり…
912 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/01(火) 23:30:25
君のソリに乗せられて ゲレンデドライブ
勇気を振り絞り お礼にお茶を誘った
笑顔でニッコリ微笑む君は冷たい水を一気飲み
そんなに疲れていたんだね…
何も知らずにソリを引く君の姿に夢中だった自分が恥ずかしいよ
929 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/02(水) 19:41:11
晴れ着に身を包んだ君はいつもと違って大人びた顔
俺も合わせて着た着物 少し照れくさかった
着物に靴は可笑しいよ… 君が指差して笑った足元
先に調べておくべきだった
恥ずかしさでテンションの上がらない俺に気付き
君はいつもよりおどけて見せた
人ごみの中思いきり転んだ君 わざとだったんだよね
そんな君が愛しくてたまらなかった
930 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/02(水) 20:06:03
急に寒さが増してきた 慌てて出すコタツ
我が物顔にネコが一番のりで潜り込み
夫婦猫の愛の巣となる
幸せをお裾分けしてくれよ
俺も一緒に潜り込む
狭苦しい空間で それでもまどろむ2匹と一人
君も一緒にどうだい?マドモアゼル
936 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/03(木) 12:59:24
ポカポカ陽気に誘われて 行く宛てもなく歩き続けた
色づき始めた木々に見とれて 知らない町に迷い込んだ
すれ違う人々が初顔の俺に振り返る
水を一口下さいと 頼んでみたが逃げられた
せめて帰り道を教えてください
出口の見えない 迷路ジャングル
君の愛で明りを照らして導いてくれ
937 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/03(木) 13:57:46
究極の喉の乾きに意識も途切れ途切れ
俺はどれだけ歩いたのか
俺は今どこに向って歩いてる
星を待て… 突然の声
確かに聞こえた低い声
ブロック塀の上で昼寝中の年老いた猫
片目を開けて無表情に呟く
星を待て…
そうだ夜になるのを待とう星を頼りに歩けばいい
猫の教えに従って 今は少し横になろう
疲れた体を横たえて俺は深い眠りにつく
938 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/03(木) 14:16:50
目を覚ますと当たりは夕暮れ 1秒事に暗闇へのカウントダウン
旅の支度はできたのか? さっきの猫が呟いた
寝床を借りた礼を告げ いつかまた…と握手した
目指す星は見つかった
一番輝くあの星だ
あの星の真下には 俺を待つ君がいる
待たせてごめん 今行くよ
君の元へ ホップ ステップ ジャンプ
941 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/03(木) 15:49:15
路上で歌う若者の歌に足を止めた
溢れ出す感情を抑える事なく歌にする
若者の額の汗に心を打たれる
その前を無情にも行き過ぎる人々
耳を傾ける者は少ない
そんな事もおかまいなしに
若者は歌う 心のままに
愛を伝えるために 若者は歌い続ける
俺の心には響いた 感動に涙が溢れ出る
魂が燃え滾っていた頃の自分と重なる
気付くと俺は 若者のとなり
3人で歌っていた…
970 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/04(金) 18:56:06
今日初めて君を知った
いや通りすがりに見た事はあった
君とは住む世界が違いすぎると思い込んでた
もっと早く君を知ろうとするべきだった
こんな感動を与えてくれるなんて
艶やかな君 甘い香りのする君
俺は一瞬で君の虜
おお、愛しい君の名は…マロングラッセ
973 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/04(金) 19:09:59
高貴な君の隣を狙い 男達が争いをはじめる
情熱家の赤ワイン公爵 癒し系のロゼ王子
いつもは冷静沈着な白ワイン伯爵まで名乗りをあげる
マロングラッセ 君が好きに選ぶといいよ
985 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/04(金) 20:02:31
はしゃぎ過ぎた時は過ぎ
少し心を落ちつけよう
リラックスタイムにチョイスした
BGMはいつものあの曲
瞼を閉じて主人公になりきって
優しさを充電中
昨夜眠れずに泣いていたんだろう…
もう1つの土曜日 明日はサタデー
995 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/04(金) 20:28:25
金と地位と名声を手に入れた男達
毎日のようにニュースを賑わす
買収 買収 また買収
金があれば何でも許させると思っている
そんな男達をもてはやす風潮
やりきれない怒りを感じる
金があれば何でもできるのか?
金があれば人の心は動くのか?
愛はいくらだ?
おまえらにとって愛はいくらなんだ?
答えてみろと画面に向って拳を振り上げる
そんな俺を心配顔で猫が見つめる
そうだな…関係ないな
俺にはおまえがいる
マロングラッセは毎日は買えないが
愛する心はあいつらよりも裕福だ
□□□□チラシの裏 3枚目□□□□
6 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/04(金) 21:20:18
新鮮な空気を吸いに夜の散歩へでかけよう
今日も君の帰りは遅い
退屈な時間は余計な妄想を誘う
信じよう君を 明るい笑顔で迎えよう
心のモヤを吹き飛ばしに
あの丘まで一走りしてこよう
ついてくるかい?
猫が静かに首を横に振る
そうかお前は留守番か
それじゃ先に寝てなさい
良い夢見るんだよ ベイビー
9 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/04(金) 22:02:22
やあ 君は誰だい?
湯船に沈む見慣れぬ顔
ここで何をしてるんだい?
問いかけに反応はない
悪いがお邪魔するよ
君はどこから来たのだろう
ずいぶん丸い体だね
お腹いっぱいつまった玉は
君の分身かい?
清楚なマラカスのような君
とりあえずこれからよろしくと挨拶をかわす
11 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/04(金) 22:07:51
俺の作ったクリームシチュー
君は食べてくれていた
美味しかったね…と君の言葉
久しぶりに聞いた優しい声
昔の君に会えた気がした
涙をこらえたら鼻水が出た…
14 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/04(金) 22:29:28
心を落ちつけ深呼吸 君の努力はきっと誰かが見ているはずだ
118 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/05(土) 11:01:23
君の手作りおにぎりを2つ抱えて家を出る
今日の旅の行き先は未定
風の向きに逆らわずとにかく真っ直ぐ歩いてみよう
ポッケの中にはハーモニカ
こいつがいれば淋しくないさ
道行く人に君の素晴らしさを伝えてあげるよ
元気のない人達も君の音色にイチコロさ
ブーブカ ブーブカ ブーブカブー
陽気なリズムに皆宙に舞う
126 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/05(土) 16:06:59
俯いたままベンチに座る
一人の若い女の子
スカートの下にズボンを履いて
君はとても寒がりかい?
心まで冷え切ってはいないかい?
淋しそうな君に心ばかりのプレゼント
名前なんか聞かないで
この曲に耳を傾けて
ブーブカ ブーブカ ブーブカブー
陽気な音色よあの娘の心に花を咲かせよう
ブーブカ ブカブカ ブーブカブー
ほら見てごらん 元気に立ちあがり歩き出したよ
128 名前:カラス ◆Ilb8w/Uvjk :2005/11/05(土) 16:23:30
仲間とはぐれたインディアン
街にたたずむその光景に 俺は自分の目を疑った
ここまで遠い道のりだっただろう
いくつもの試練を乗り越えて
君は今ここに辿り付いたのか…
黒く汚れたその顔に 長い苦労がうかがえる
言葉は通じないだろうが
この音色は届くだろう
ブーブカ ブーブカ ブーブカブー
お国はどこだい ブーブカブー
淋しくないかい ブーブカブー
鋭い目つきで威嚇して
君は悠然と歩き出す