TaizanのWhite Mountain

北部白山管理人&中宮温泉くろゆり館主がお届けする白山情報満載!

山岳遭難を減らす取り組みについて

2022-04-23 | ニュース

中宮温泉までの石川県側ホワイトロード開通が4/28(木)と決定した。今年のGWはややコロナから解放された気分で山に出かける方々も増加すると思われれる。中宮温泉を拠点とする笈ヶ岳も例年全国から多数の登山者で賑わう。しかし残念なことに、必ず毎年遭難事故や行方不明者が後を絶たない。北部白山管理人として、この状況を大変憂慮している。何とか対策は無いものか?色々考えた結果、ココヘリ10台を借り上げ北部白山登山者(特に単独行)に無償で貸し出す事とした。本日発信器、受信機、関連用品がくろゆりに届いた。貸出窓口は中宮温泉くろゆりカウンターで、笈ヶ岳を含む北部入山者全員を対象とし、11月下旬中宮温泉閉鎖まで続ける予定だ。この試みに理解を示していただいたココヘリ社とは特別契約を交わし、今回の取り組みが実現した。笈ヶ岳の場合は日帰りか冬瓜平で1泊かの行動に成ると思われるが、夏季北部縦走などの場合、下山場所に回収箇所を設けて(例えば市ノ瀬VCや白峰総湯など未定)発信機を返却してもらうか郵送でくろゆりまで返却していただこうと考えている。特に単独行では行方不明となる事が多く、家族への心と経済的な負担、関係当局の大きな労力が強いられる。北部白山単独行には是非ともココヘリをお守り代わりとして、とにかく一度使ってみてもらいたい。例え元気一杯山を歩いていて、楽しくて予定を大幅に変更して登山を楽しんでいても、予定通りに下山しない。連絡がつかない。など、登山中に家族や近親者に心配をかけて「捜索願」を出されてしまったら、あなたは『遭難者』です。携帯電波が届かない場所に行き、下界との連絡を取りたいのならアマチュア無線や衛星電話を携行するとか、最悪の場合に備えてビーコンやココヘリを携行し心配を掛けない。という姿勢が登山者側に求められる時代になったのではないだろうか。



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