奥野泰弘 ブログ

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●快適性が3年しかもたない6万円ソファーと10年はもつ20万円ソファー先日の続き。。。。

2008年01月24日 06時42分17秒 | 工務店経営コンサルティング
●快適性が3年しかもたない6万円ソファーと10年はもつ20万円ソファー先日の続き。。。。

今回のコンサルティングのテーマはソファーの売上アップ!

競合店・自店のソファーに絞って全部端から端まで座ってみた。

両店舗合わせておおむね60台ぐらいのソファーに座って感じたこと。

15年前と比べると、デザイン性は非常に高くなり、
価格帯も3分の1ぐらい安くなった。

でも、3年もすれば、バネが弱ってへたってしまうような座り心地の物がほとんどだった。
3人掛けソファーで10万円以上出しても座り心地はそれほど変わらなかった。

今の売れ筋は6万円前後なので、今ソファーを購入するほとんどの方が3年で
座り心地が悪化する商品を購入していることになる。

実際のところ20万円出せば、毎日座っていても10年そこそこではへたらないソファを購入できるのにだ。

3年でへたる6万円ソファーと10年持つ20万円ソファーどちらが良いか?

お金の支出だけで考えると3年ごとに買い換えて9年で18万円、10年使い続けて20万円。
でも、実際はへたったままで10年使い続けることも考えられる。

私は貧乏性で飽きっぽいところがあるので、独身時代ならこのような選択の際には迷わず6万円のソファーを買っていただろう。

取り合えずの出費は抑えられるし、将来的に買い換える方が気分が変わって良い気がするからだ。

でも結婚以来、商品購入時の意思決定が大きく変わった。

家内がモノを大事にするからだ。もう慣れっこになってしまったが、結婚した当初はビックリ現象の続出だった。

家内:『ねえねえ、これいつから使ってると思う?』
とハンカチを見せられて、きれいだったので、
私:『う~ん?3年ぐらい~?』
家内:『はずれ~幼稚園の時から大事につかっているの~』
私:『幼稚園ってかれこれ30年前やんか?え~そんなわけないやろ~、お前も腕上げたのう~チッチキチー~』
(原稿を書いているのが深夜なので壊れはじめました。)
よく見ると○○○○と家内の名前がひらがなで書かれている。
油性のマジックだけが度重なる洗濯に負けて薄くなったようだ。

とにかく結婚して以来『ねえねえ』攻撃は全て撃沈!
お母さんにもらったシャツ40年モノ
セーター20年モノ
時計20年モノ
家内の実家に帰れば、
義母に作ってもらった手編みのカークッション40年モノを使っている義父
とにかく家内の家族はモノを大切にするのです。

結婚して良いものを大事に永く使うことの大事さを学びました。

コンサルティングの中で新商品づくりのお手伝いをすることも多いが、
ややもすると、仕入れが安くて粗利が獲れる新商品を探してしまうこともある。

でも、プロとして、本当に良い商品を大事に末永く使っていただくモノ
の提案を忘れてはいけないと感じた一日でした。

30年で建て替える家と60~100年を考えて大事に永く住まう家。
住宅の場合、値段の開きが数百万から1,000万円近くあるため、
ソファーのように経済性だけで論じるわけにはいかない。

将来的なライフスタイルに応じた間取りの変更や
できる限りメンテナンスフリーであることは必須事項。

家族で住み続ける。中古住宅として売る。賃貸として家賃を得る。
趣味のショップとして利用するなどの提案力が必要になってくる。

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