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商大生活

横浜商科大学の教員土本康生と商大生との各種連絡
僕が大切だと思った勉学や大学生活に関わる事を不定期に書き込みます。

武器としての交渉思考

2017年08月06日 | おすすめの本

前の記事で紹介した「武器としての決断思考」の続編。前作同様に瀧本先生が学生に向けて書いた一冊。人生とは交渉の連続、生きることは交渉すること。これは事実で、上手に生きるために「交渉って何?」ってことを知っておくことは大切なこと。商大生にはぜひ手に取ってもらいたい本だと感じました。

実は社会人も(僕も含めて)交渉が上手にできる人は多くないです。この事実には触れられていませんが、上手に交渉できる人ってほとんどいません。「交渉ってなに?」「交渉ってどうやればいいの?」それを知って実践すれば、それだけで楽に効率よく生きられると思います。そういう意味では社会人として働いている人こそ読むべき本なのかも...。

ガイダンスでは、交渉を学ぶべき理由や背景が述べられています。学生にはこの部分だけでも読んでもらいたいです。ここで心の琴線に触れるようであれば、ぜひ読み進めていってみてください。ガイダンス部分を読んで興味を持ったようであれば、きっと最後まで楽しく読み進められるでしょう。そして、ピンとこなかった人もちょっと無理をして「1時間目 大切なのはロマンとソロバン」は読んでみてください。これから先に役立つモノの考え方を学べるはずです。

世の中は交渉だらけ。極端な話、上手に交渉できる人がまともに交渉できな人を喰い物にしてるといっても言い過ぎではないと思います。交渉が上手にできる人は、世の中に騙されない人です。みんなにはそういう人になってもらいたい。僕は世の中で繰り広げられている様々な社会に何かを訴えるようなデモ、大人がやったり大学生がやったりしているものがありますが、あのデモを実は冷ややかにみてました。その理由は明確に持ってなく感覚的なものだったのですが、この本を読んでその理由がわかりました。あの人たちは「交渉」がなんたるものかを知らず闇雲に騒いでる人なんですよね。世の中を変える大きな力にはなり得ない、そう感じていたから冷ややかにみていたのでしょう。世の中を変える力は「交渉」にある、そう感じさせてくれる本でした。

ちなみに、本を読んでて一つだけ不満な点がありました。それは仕事の現場における「交渉」は、個人で行われることはほとんどなくチーム戦であることが多いにもかかわらず、その点についての言及が288ページからの8ページ程度しか触れられてなかったということ。ここ、もう少し掘り下げて欲しかったなぁと、個人的には思ってます。

なお、先ほど調べてみましたが、残念ながら大学の図書館には置いてありませんでした。購入依頼しておきますが、手取り早くであれば横浜市の図書館には蔵書がありそうです。きっと近くの図書館で借りられると思います。読みたい人には僕の手元にある本を貸し出すことも可能です。借りたい人は連絡してください。


武器としての決断思考

2017年08月02日 | おすすめの本

京都大学の瀧本先生が学生に向けて書いた本、ひとまわりくらい年上の友人から紹介してもらいました。21世紀に生きる学生にとって大切なものの考え方をまとめてあります。そういう意味で商大生にも読んでもらいたい一冊です。

なお、瀧本先生はディベートの専門家ということもあり、本の中身は「ディベート(議論)」を通じて世の中をどうみればいいのか、どう考えていけばいいのかを中心に話が展開されています。また、瀧本先生にとってはその「ディベート的思考」がこの本の本質で大切なところだと認識されているかとは思いますが、僕はあまりそこにとらわれ過ぎない方が良いかなと思ったり。まずはさらっと「はじめに」と「ガイダンス」だけでも読んでもらいたい。そこで興味を持ったら、少なくとも「1時間目 議論はなんのためにあるのか?」「5時間目 議論における正しさとは何か」「6時間目 武器としての情報収集術」あたりだけ読むのでも十分だと思います。その上で、瀧本先生の求めるこのものの考え方を「武器」にしたいのであれば、残りの2時間目から4時間目までじっくり時間をかけて読むと良いでしょう。

夏休みに読む一冊として手にとってみてください♪大学の図書館にも置いてありますよ。


Shodai Great Books 2017

2017年05月11日 | おすすめの本

本日、僕が担当するキャリア形成1の授業がありました。第5回のテーマは図書館での図書検索。図書館の方に授業をしていただきました。ネットやテレビから得られる情報も貴重だけど、本から得られる知識も重要。僕たち人類は「本」を使って知識の伝達をおこなうようになって数多くの成長を遂げられました。人類の発展を支えて来たのは「本」と言えるかもしれません。だから活版印刷が世界三大発明のひとつに挙げられているのかも。エンターテイメントの分野でも本は重要な役割を果たしていますよ。小説とか面白いですし、落語を本で読んでみるのも悪くないです。本で読んでるのに笑えます。ぜひ、図書館を使い倒してみてくださいね。

さて、本日の授業で配布された資料のひとつ、「Shodai Great Books 2017」。商大の先生方がオススメしてくれている本のリストです。これ、あなどれませんよ。パラパラめくって読んでみましたが、学長の小林先生をはじめ、図書館長の飯島先生、多くの先生方が紹介されれてる本、面白そうなものがたくさん並んでいました。「へー、この本が紹介されてるのか!マニアック♪」とか、「うんうん、この本は良かった」とか、読んだ本を思い出しながら拝見しました。ぜひ、先生方のおすすめコメントを読みながら、一冊でも手に取ってみてくださいね。

 

ちなみに、Shodai Great Books 2017に掲載されている本から僕が特にオススメしたいものを抜粋してみました。本選びの参考にしてみてください♪

  • 生物と無生物のあいだ:生き物ってなんなんだろうと改めて考えさせてくれる本です
  • サピエンス全史:人類としての自分の今の立ち位置を再確認させてくれる本です
  • 理科系の作文技術:文系の学生、商大の学生にこそ読んでもらいたい本です
  • 数の悪魔 算数・数学が楽しくなる12夜:算数や数学が嫌いな人にこそ読んでもらいたい!
  • こころ:みんなと同じ大学生の目線で書いた日記のような本。明治時代の話だけど、今でも共感できるところ多数です
他にも面白い本が多数!表紙を見て直感で読む本を決めるのも良いかもしれません。読みはじめて面白くなければ最後まで読む必要はありません。次の本に移ってもOK。好きな本と出会えるまで、どんどん表紙をめくってみましょう。

勉強する理由

2017年05月08日 | おすすめの本

ゴールデンウィーク中に読んだ本の一冊が山口真由さんの「いいエリート、わるいエリート(新潮新書)」。東京大学を首席で卒業し、大学3年生の時に司法試験に合格、大学卒業後は財務省に入省と世間一般からみると「エリート」と呼ばれる生き方をしてきた山口さんの著書ですが、善し悪しは別としてほとんど共感できるところがなかったです。ですが、17ページから20ページあたりにかけて勉強をする理由、意味が書いてあり、その部分だけは共感できました。今、勉強を頑張っている人には自分の努力が無駄ではないと励まされると思うし、そうでもない人は頑張らなきゃいけないかも?と思わせてくれる記述だと思います。残念ながら商大の図書館には入っていませんが、数ページですので地元の図書館や本屋さんで手に取ってみてもらえると嬉しいです。


阿川佐和子さんの「聞く力」

2017年04月24日 | おすすめの本

阿川佐和子/聞く力社会力基礎演習1の3回目の授業で取り扱ったテーマ「傾聴」に関連する本として、阿川佐和子さんの「聞く力」を紹介させてください。阿川佐和子さん、テレビ朝日のTVタックルにご出演されてるので知ってる人も多いかもしれませんね。週刊文春の「この人に会いたい」という対談形式の連載を通じて聞く側のプロになった阿川さん(本人はそうでないとご謙遜されていますが)が「聞く」というテーマで書かれた本です。

聞く力 心をひらく35のヒント」、オススメです。


商大の図書館にもあるので読んでみてください。

僕の部屋にも置いてありますので、読んでみたい人には貸出可能です。


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