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フィルム時々デジカメあるいは逆の事態も・・

おもにフィルムカメラで撮影した写真を不定期に上げます

「虫の眼レンズ 8ミリテレシネシステム」

2025-03-17 13:54:00 | 写真

前々回からの続きです

今回は備忘録も兼ねてるので内容がかなりマニアックでしつこく

しかも長文になってしまいました

要するに「虫の目レンズ」を使って8ミリフィルムをデジタル化する方法を延々と説明している訳ですので

先に結果を見て頂きましょう

約40年前(1984年)の8ミリフィルム映像

久留米市の北野天満宮で行われる秋祭り「北野くんち」の様子です

キズやホコリが目立ちますがそれも味わいかと

新しく付けたエリック・クラプトンの曲が合っているような合わないような…

まあ 自己満足の世界なのでツッコミは無しで(^_^;)お暇な方は以下をご覧下さい

 

**********

 

さて

8ミリフィルムのテレシネ(動画データ化)にはいくつかの方法があります

いちばん簡単なのはスクリーンに写った動画を直接カメラで撮影する方法

簡単ですが画質的には今イチなやり方

以前は「簡易テレシネ機」といった機材もありましたが原理は同じです

 

**********

 

そこで

僕が3年前に試したのは

フィルムを一コマずつスキャンする専用の機械を使う方法

Movie Maker Pro という機械です

とてもユニークな面白い機械で

確かに高解像度に取り込めるのですが

カメラの部分がしょぼくて色味の調整や明るさの固定が出来ません

僕の青っぽく変色したフィルムは真っ青に取り込まれてしまいます

動画の この青みの補正は簡単そうでなかなか上手く行きませんでした(T_T)

 

**********

 

次に試してみたのが「エイリアルイメージ法」というやり方

映写機の前に大きな凸レンズを置き

そのレンズを通して動画を撮影する方法です

この方法だととてもきれいに取り込めます

↑解像感は今イチですが色味はきれい(左右の反転はソフトで修正する)

 

しかしこのやり方では画面の隅々までピントを合わせることが出来ませんでした

おそらく使っている凸レンズに問題があるのだと思います

もっと大きな(高価な)レンズを使わないとダメなのでしょう

 

 

ここまでが3年前に試したやり方です

「Movie Maker Pro」も「エイリアルイメージ」も一長一短でなかなか上手く行きませんでした

 

**********

 

そこで今回 思いついたのが「虫の目レンズ」を使う方法です

このレンズを映写機の中に突っ込み 動いているフィルムを直接撮影しようという作戦です

 

まず8ミリ映写機の準備から

ELMO社の GS-800 という映写機

ステレオ または 2トラック での録音再生が出来ます

映写スピードの微調整も出来ます

当時はなかなかの高級機だったはず

 

プラスチックのカバーを手前に倒すと

中央部に ランプの熱と光を遮断するランプカバーがあります

映写レンズとランプカバーを外してみます

映写ランプが見えますね

挿入口から入ったフィルムは ランプの光を受けるゲートという部分を通って後方の巻取りリールへと送られていきます(ピンクの線)

 

ランプを取り外して後方から見てみましょう

オレンジ色のベルトで回るシャッター羽根の前部に四角いワクが見えますね

この前をフィルムがカタカタと走る訳です

 

前方から見ましょう

レンズホルダーを兼ねた圧板を開きます

ちょっと画像をズーム

この四角い穴の後ろからフィルムに光を当ててスクリーンに投映する仕組みです

フィルムは上から下にカタカタ移動します(矢印の方向)

左側のバネの付いたスキー板のようなのがフィルムを抑える圧板です

 

実はこの四角い穴の大きさが問題で

 

フィルムの写っている範囲よりかなり小さいのです

つまりスクリーンに投映される画像はこの穴でトリミングされた映像なのです

↓(映写機でスクリーンに投映される部分)

↓(実際にフィルムに写っている範囲)

フィルムにはスクリーンに投映される像より広い範囲が写っているのがわかりますか?

 

上映の際にフィルムが多少ずれてもいいような安全ワクと言いますか

ネガフィルムとサービスサイズプリントの関係と同じと言いますか

どの映写機もそんな仕様になってます

 

しかし

フィルムの隅々まで余す所なく取り込みたい僕としてはこれはちょっと許せない!

ので…

こうして↓

この穴を

ガリガリと金工用のヤスリで

失敗を恐れずガリガリ!

ガリガリ‼︎

広げちゃいましたー\(◎o◎)/!

ちょっとイビツですがこんだけ広げれば十分です(^_^)

 

しかし怖かった〜〜〜

失敗したら貴重な映写機がパーですからね

(良い子の皆さんは絶対マネしないでね)

あとでフィルムが傷つく事もなく普通に動くことを確認しました

 

**********

 

次に

映写用のランプは明るすぎるのと 熱を発生するので LED に交換します

自動車の室内灯用の平たいヤツをAmazonで買って

手持ちの12VのACアダプターに繋いで別電源にしました

点灯確認↓

これでランプを付けっぱなしでフレーミングやピント調節が出来ます

 

さらに

青く変色したフィルムの色味を補正するために

W12の色補正用フィルター(の欠片)を

ランプカバーの裏側にテープで貼り付け

表には光を拡散させるために

習字用の半紙を一枚貼り付けました

これで映写機の準備は完了です

ふぅ〜〜〜

やっとここまできましたね

長くなりますがこのまま一気に行きましょう!

 

**********

 

カメラに合わせて高さを調整した映写機に虫の目レンズをを突っ込み

フィルムを通せば

虫の目レンズ8ミリテレシネシステム」の完成で〜す

わ〜い パチパチパチヽ(=´▽`=)ノ 

長いレンズの揺れを防ぐための支えを その辺のモノで作りました↑

音声は出力端子に抵抗入りのケーブルを差し込み↓

カメラのマイク入力端子につなぎました↓

カメラとモニターを HDMIケーブルで繋いで映像を大きな画面で確認できます

ピント調節は圧板を開いた状態でしか出来ません↓

この状態でフレーミング&ピントを調節(先端のレンズをクルクル回す)

その後一旦レンズを後退させ圧板を閉じて再度同じ位置までレンズを進めます

この微妙な作業には以前「いつか使う物」で紹介したマクロスライダーが初めて役に立ちますね(^_^;)

 

さてカメラの設定ですが

最終的にTVで見ることを考えて

動画サイズを1920✕1080 29.97ftsに設定

ホワイトバランスは 5500K

ISO は 1000~1250

シャッタースピードを1/50

そして映写機の速度を遅めに微調整する事で

フリッカー(画面のチラツキ)が軽減します

そんなこんなで取り込んだ動画(の静止画)がこれです

ご希望どおりフィルムのほぼ隅々まで取り込まれました↓

この動画を編集ソフトで

左右反転

スピードをちょっと早く(✗106%)

上下を少しクロップ

左右をトリミング

そして色味やシャープネスを調整すると

こんな感じになりました↑(少しクール過ぎたかも)

これを動画に書き出せば

めでたく完成で〜す(;´Д`)

 

はぁ〜〜〜

疲れましたね

長かったですね〜

よくここまでお付き合い下さいました m(_ _)m

結果は最初に見ていただいた通りです

 

気になる部分としては

取り込みの解像度が今イチなところ

これは使っているミニレンズの性能にあると思われます

やはり

これとか

こういう

お高い製品を買えば解決するのかもしれませんが

そこまでの財力は僕にはもはやありません

このシステムで一応の完成ということにします

ありがとうございました

〜〜〜〜〜〜〜〜…

 

 
 

 


観ちゃいました「名もなき者」

2025-03-05 17:48:42 | 日記

前回の「虫の目レンズ」の続きを書かなくちゃと思ってたのですが

今日観た映画があまりに良かったのでこっちを先に(^_^;)

「名もなき者」 A COMPLETE UNKNOWN

良かったです…

はい…

前にも言いました通り

感想を言葉にするのが苦手なもので…

それでも書きたかったのは

向こうの役者さんってスッゴイですね〜

ボブ・ディランを演じるティモシー・シャラメ(デューン砂の惑星 良かった!)はもちろん

ジョーン・バエズを演じる俳優さんもジョニー・キャッシュを演じる俳優さんも

あのエドワード・ノートンも(大好きですよ)

自分の声で ナマ歌でうたってるんですね〜

ギターやバンジョー弾きながら

しかも演じている役そっくりの声で

超音痴で楽器に無縁の僕としては

それだけでちょっと感動です

帰りに思わずサントラCD 買っちゃいました〜

CDを買うなんて何年ぶりだろ?

中古じゃなくてピカピカの新品ですぜ!

以前「ラ•ラ•ランド」のCDをひたすらレンタル待ちしてモヤモヤした事もありました

そんな思いするくらいなら買っちゃえば?

そうです買っちゃいました😆

それもこれもパートの仕事を頂いているお陰です

明日はこれ聞きながら仕事に行こ(^o^)

60年代のアメリカの街並みの再現も良かった


大画面で

というか

音響の良い映画館で観るのをオススメします(^_^)

(映画の写真はネットからお借りしました)

 

次回は「虫の目レンズ」の続きです

たぶん…

 

 

 

 


何に使う? 虫の眼レンズ

2025-03-02 20:42:59 | カメラ

「虫の目レンズ」といえば

海野和男さんや栗林慧さんの昆虫写真で有名ですが↓

(写真はネットからお借りしました) 

その「虫の目レンズ」

最近僕も思い切って購入しました

 

は ???

アンタ何に使うの?

昆虫写真とか興味あった???

 

興味ありません

 

何に使うかはあとで述べるとして

ともかく買いました

はい

 

最初は

これとか

こういう

お高い製品を買うしかないかな〜

と思ってましたが

「虫の目レンズ」で調べると

自分で作ったという方々が大半で

自作出来るならオイラもやってみよう!

とも思いましたが

今までの経験上 ムリ なことは明らか

 

そこでさらに調べてたどり着いたのが

埼玉県の「光映舎」という会社

天文関係の機材を扱っているようですがオリジナル製品として虫の目レンズも製造販売しています

HPを覗いた限り 小さな町工場の社長が趣味でコツコツ作っている感じ(失礼)で そのHPも今イチ判りにくい

 

思い切ってTELしてみました

イメージ通りの町工場の社長っぽい声の方(失礼)が出られたので 僕の用途を伝えると

それなら「虫の目レンズ・筒極細タイプV」が最適だろう! と

今は VⅡ になったので作ってないが確か在庫がまだあるはずだ! と

お安くしときますよ! と

 

ここまで仰られては 乗り掛かった船

あとには引けません

注文しちゃいました

「虫の目レンズ・筒極細タイプV」

上記のお高いレンズの半額以下で

 

後日届いたのがこれ

箱を開けると

やっぱり町工場の製品っぽい

 

構成は

↑先端に付けるM12マウントのミニレンズ

焦点距離は1.9mm だそう

監視カメラなどに使う市販品のようです

 

↓拡大レンズを組み込んだユニットと延長筒

↑基部は望遠鏡などに使われる Tマウント仕様

この辺の作りが町工場の技術の見せ所ですね

 

そして

↑Tマウントを一般の一眼レフに変換するアダプター

僕はEOS7DⅡ に取り付けたいので EFマウントにしました

 

さらに

↑コリメートレンズユニット(?)という部品

 

あと説明書

 

ふう…

だいぶマニアックになってきましたね

ついて来られてますか?

もうちょっと続きますが

サラッと流していただいてもOKです(^_^;)

 

さてカメラへの取り付けですが

2つの方法があるそうです

①コリメート法 と

②直進法 です

 

一般のズームレンズなどのフィルター取付部にねじ込んで使うのが ①コリメート法で

コリメートレンズユニットを使用します

Nikon Zf + 105mmf2.5の先端に取り付けてみました↓

見た目はカッコいい!の一言

利点は レンズが外れないビデオカメラやデジカメに使えてカメラ側でピント合わせが出来ること

オートフォーカスもOK

 

②直進法 は直接カメラに取り付ける方法

変換アダプターを使用します

EOS7DⅡ に取り付けました

直進法の利点は 余計なレンズを通さないので明るく高画質な像が得られること

欠点は ピント調整がやりにくい事と 像が上下逆さまになってしまうこと

 

僕はより明るく高画質に撮りたいので 直進法でやってみることにしました

 

でも

なかなか上手く行きません

ピントがぜんぜん合わないのです

コリメート法では上手く行くのですが…

 

そこでふと思い出しました

こんなの持ってたなと↓

以前35mmフィルムの接写に使ったエクステンションチューブ

プラスチック製の安価なヤツでした

これを3段重ねで挟んでやったら

うまくいきました〜\(^o^)/

レンズの前面 1cm くらいのところにピントを合わせることが出来ました!(*^_^*)

ちなみにアダプターを介してマイクロフォーサーズのLUMIXにも装着可能です↓

 

 

やっとここまで来ましたね(^_^;)

 

 

さて撮影ですが

なかなかムヅカしいです

手持ちではほぼ無理

とりあえずこんな物を撮ってみましたけど↓

↓銭形警部の目

↓ゴジラの目

正面から↓

↓庭の野草

手持ちで何十枚とシャッターを押した中での数枚です

あとは全て手ブレとピンボケの山

カメラが固定できて微調整が出来るモノが必要ですね

 

そこで登場するのがコレ↓

カメラを乗せて前後左右に微調整する台

3年ほど前に紹介した マクロスライダー に傾き防止の台を自作してくっつけました(^_^;)

 

さてここまで辛抱強くこの記事を読まれた賢明な読者の方はもうお判りでしょう

この「虫の目レンズ」を何に使うか

 

そうです8ミリフィルムのデジタル化 です

3年前 いくつかの方法を試したけど思い通りに行かずに頓挫していた 8ミリフィルムのテレシネ

「虫の目レンズ」を使って決着をつけようという魂胆です

To be continued~~(^.^)/~~ つづく

 

 

 

 


さらばAPSフィルム

2025-02-03 11:23:00 | 写真

先月末に2週間ほどかかると言われた APSフィルムの現像

ぴったり2週間で上がってきました(^_^)

写真をCDに焼いてもらって税込みの1,630円

今どきこんなものでしょう

懐かしのインデックスプリント付き↓

これを見る限り一応ちゃんと写ってる

店員さんに「これ20年前のフィルムで撮ったんですよ〜」と

ちょっと自慢(^_^;)

 

フィルムはカートリッジに巻き戻されて返ってくる

4の▢が白いのが現像済みの印↑

 

実はこのカートリッジが くせ者で

ゴロゴロと保管場所に困ってましたね

むかしは

 

 

 

さて

わくわくしながらCDをパソコンに((o(´∀`)o))

 

 

 

出てきた画像が

…まあね

こんなもんでしょう…

20年前のフィルムだし…

それにしてもザラザラと

粒子が荒いし白っぽい…

たぶんカメラの露出不足

でしょうか…

 

 

手持ちのソフトでちょっといじってやると

 

ちょっとは見られるように

なったかな?

 

 

 

写真が横長なのはハイビジョンサイズ(Hサイズ)がAPSフィルムの基本サイズだから

この9:16の画面をトリミングして

パノラマサイズ(Pサイズ/1:3)と

従来のクラシックサイズ(Cサイズ/2:3)

の3つのサイズが撮影時に選択できたし

プリント時に指定もできるのでした

(今でもできるかな?)

現代のデジタル一眼レフの APS-C というセンサーサイズは

このフィルムの Cサイズの大きさから来てるんですね

勉強になりますね(^_^)

 

スマホのgooblogアプリで見ると 縦位置写真は大きく長く 横位置写真は小さく短く表示されるようです

これ なんとかならんもんですかねー 前から思ってましたが…

 

パソコンかタブレットでの閲覧をお勧めします

写真のボロも見えちゃいますが^^;

 

 

 

 

これで長年 棚の中に眠っていたAPSフィルム最後の一本を使い終わることが出来ました

20年間の保管状態を考えると良く写っている方ではないでしょうか


しかし

フィルムが秘めている本来の底力はこんなものではないはずです

冷蔵庫にも何本かフィルムが眠っています

期限切れも何本かあります

なるべく早く使ってあげたいです

はい

 

とりあえず今回は

さらばAPSフィルム!

さらばAPSカメラ!

でした〜 (^.^)/~~~

 

.

 


西鉄久留米界隈

2025-01-26 20:14:00 | 写真
前回は
 
Canon EXY の APSフィルム40枚をあっという間に使い切り

キタムラで現像に2週間かかると言われたのでした

 

 

Canon IXYとAPSフィルム - フィルム時々デジカメあるいは逆の事態も・・

昨年姪っ子の引っ越しの時に「チェキ」と一緒にもらってきたカメラCanonIXYデジタルではなくAPSフィルムを使うカメラです(変色したキティちゃんのストラップが物悲しいです...

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今回は

その日持参したもう一台

デジタルのDC-G100で撮った写真です

 

 

 

カラーフィルムからデジタルのモノクロへ

気持ちの切り替えに少しとまどいましたが

やはりデジタルは便利

結果が直ぐにわかるし

何枚撮ってもタダ



写真はフィルムよね〜

とか思ってたのに 

 

やっぱデジタルは便利よねー

なんて思うようになってる自分が


 


ちょっと情けない 


でもまだまだフィルム高いし


もう以前の値段には戻らないのかも 

だったらデジタルともっと仲良くしとかないと



トランプともっと仲良くしとかないと

そんな大企業のリーダーは


もっと情けない


少し大きめのサイズで投稿しました

パソコンかタブレットの大きな画面で見て頂けたら嬉しいです♪


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