誰でも一度くらいは信楽の狸の見たことがあるだろう。見事なまでのでっかいきんた○。先人達の男性能力に対する憧れが凝縮されているのかもしれないが、泌尿器科医にとってはきんた○が必要以上に大きくなるの事は決して笑い事ではない(多分、普通の人にとっても笑い事ではないだろうと思う)。
中でも一番怖いのが、きんた○に出来る癌。その名も「こう癌」って、そんな訳ないだろ。この癌は、癌年齢と言われる40歳以上の年代よりずっと若い人に多い。若い男性はきんた○が大きくなってきても、羞恥心もあってなかなか医療機関を受診しない。しかも若さ故、病気の進行するスピードも速い。たまりかねて受診した時には手遅れとは言わないまでも、相当に病気が進行した状態であることも稀ではない。どちらか片方のきんた○が異様に大きく(大抵は硬く)なってきたら、もうちょっと待ってびっくり人間大集合に出演しようなどとは考えず、一刻も早く泌尿器科に行きなさい。
その他、きんた○が腫れる(正確には陰嚢内容が大きくなる)病気には、きんた○袋に水や精液が溜まる病気(それぞれ精巣水瘤、精液瘤といいます)、腸が袋に入り込むヘルニアなどがあるが、最近多いのがクラミジア感染症による精巣上体炎(副睾丸炎)。きんた○の隣にある副睾丸というところにクラミジアの感染が及び、硬く腫れて痛む病気である。注意深く触ってみると、腫れているのはきんた○そのものではなくて、その横に硬く腫れたしこりがくっついているのがわかる。
さらに、きんた○に繋がっている血管がねじれる精巣捻転症。すごく痛そうな名前なのであるが、実際ものすごく痛く、袋の中身全体が腫れ上がる。命に関わる病気ではないが、場合によっては緊急手術が必要となる。
このようにひと言できんた○が腫れる病気といってもいろいろなものがあり、従ってここは泌尿器科学の試験のひとつのヤマでもあったのだ。すなわち「陰嚢内容が腫大する疾患を5つあげよ(きんた○がでかくなる病気を5つ言ってみな)」というのがそれである。
今まで、私のお話を聞い頂いた懸命なみなさんはすぐにおわかりのことと思うが、解答は、
1、精巣腫瘍(きんた○の癌)
2、精巣水瘤または精液瘤
3、ヘルニア
4、精巣上体炎
5、精巣捻転症 以上が正解なのである。
私と一緒に口頭試問を受けてこの問題が当たってしまったA君。ヤマが外れたのかウンともスンとも言わない。「どうした、A君。野球でもとりあえずバットを振らないとボールには当たらんぞ」とせっつかれ、大汗をかきながらその口から出た解答は、
「殴られた、蹴られた、挟まれた、潰された、咬まれた」
かくして燦然と長く歴史に残る解答が生まれてしまったのである。それにしてもA君、最後の「咬まれた」って・・。
中でも一番怖いのが、きんた○に出来る癌。その名も「こう癌」って、そんな訳ないだろ。この癌は、癌年齢と言われる40歳以上の年代よりずっと若い人に多い。若い男性はきんた○が大きくなってきても、羞恥心もあってなかなか医療機関を受診しない。しかも若さ故、病気の進行するスピードも速い。たまりかねて受診した時には手遅れとは言わないまでも、相当に病気が進行した状態であることも稀ではない。どちらか片方のきんた○が異様に大きく(大抵は硬く)なってきたら、もうちょっと待ってびっくり人間大集合に出演しようなどとは考えず、一刻も早く泌尿器科に行きなさい。
その他、きんた○が腫れる(正確には陰嚢内容が大きくなる)病気には、きんた○袋に水や精液が溜まる病気(それぞれ精巣水瘤、精液瘤といいます)、腸が袋に入り込むヘルニアなどがあるが、最近多いのがクラミジア感染症による精巣上体炎(副睾丸炎)。きんた○の隣にある副睾丸というところにクラミジアの感染が及び、硬く腫れて痛む病気である。注意深く触ってみると、腫れているのはきんた○そのものではなくて、その横に硬く腫れたしこりがくっついているのがわかる。
さらに、きんた○に繋がっている血管がねじれる精巣捻転症。すごく痛そうな名前なのであるが、実際ものすごく痛く、袋の中身全体が腫れ上がる。命に関わる病気ではないが、場合によっては緊急手術が必要となる。
このようにひと言できんた○が腫れる病気といってもいろいろなものがあり、従ってここは泌尿器科学の試験のひとつのヤマでもあったのだ。すなわち「陰嚢内容が腫大する疾患を5つあげよ(きんた○がでかくなる病気を5つ言ってみな)」というのがそれである。
今まで、私のお話を聞い頂いた懸命なみなさんはすぐにおわかりのことと思うが、解答は、
1、精巣腫瘍(きんた○の癌)
2、精巣水瘤または精液瘤
3、ヘルニア
4、精巣上体炎
5、精巣捻転症 以上が正解なのである。
私と一緒に口頭試問を受けてこの問題が当たってしまったA君。ヤマが外れたのかウンともスンとも言わない。「どうした、A君。野球でもとりあえずバットを振らないとボールには当たらんぞ」とせっつかれ、大汗をかきながらその口から出た解答は、
「殴られた、蹴られた、挟まれた、潰された、咬まれた」
かくして燦然と長く歴史に残る解答が生まれてしまったのである。それにしてもA君、最後の「咬まれた」って・・。