なれ合い、妥協無しの本音ブログ

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あちらこちらで感じる日本人の仕事力の低下

2019-11-28 15:50:11 | 考え方
普段、接点のない人たちとどうしても接する機会があるのですが、そういう時に、そのレベルの低さに愕然とさせられることが多発しています。

その1
少し前に海外から帰国し、成田空港で野生動物に噛まれたと健康相談室で伝えました。すると、狂犬病ワクチンを接種した方が良いというのです。しかも6回。1回当たり2、3万円するだろうというのですが、万が一を考えると仕方がありません。すると、成田空港内にもクリニックがあり、ワクチンがあれば一回目は可能ということで、電話で確認してもらうと出来ることが分かりました。

ワクチンがあるなら一回目は早い方が良いだろうと考え成田空港内で受けることに。部屋を出る際に相談室から封筒を受け取りましたが、「これは開封せずに地元に戻ったら病院に提出してください」というのです。当方は紹介状だと思いました。

その後、成田空港内で一回目を済ませました。なんでも薬は同じ種類を継続しないとダメというのです。健康保険適用で約5千円。2、3万円と聞いていたが。そして回数は5回です。健康相談室の情報は2つも間違っていました。

また、二回目以降については自分で連絡をするというのですからこれも仕方がありません。空港から対応可能な地元の病院に電話。同じ薬じゃないとダメというので薬の種類と番号を伝えてもまともに返事がありません。「多分、大丈夫だと思います」と。発症すれば100%死ぬ狂犬病の対応がこんなもの。

2回目から地元の病院ですが、成田空港の相談室で受け取った封筒を病院に渡しました。残り4回の接種で2回目はいいのですが、3回目の接種が祝日に重なっています。すると看護師が「その日は病院が休みなんですが」と言うのです。
「日にちは動かせないと成田空港のクリニックで念を押されているんですが。こちらも病院ですから状況からして分かりますよね」
「でも休みですし」
「はあ?それで?」
すると看護師との話を聞いていた医師が、「自分が短時間だけ出てきて接種しますから大丈夫ですので来て下さい」と言ったのです。それはそれで有難いのですが、もしその医者が不在状況だったらどうなったのでしょうか。

さらにです。健康相談室で渡された封筒。すでに書いたように状況から考えて紹介状だと思っていたのですが、違ったのです。単なる状況説明書き。そして地元の病院からは一回目の接種の病院から紹介状がないのでと初診料の請求が来ました。すぐに成田空港の健康相談室に電話。
先方はこう言います。「それは紹介状ではありません。書いてありますが」
「そんなことはもう分かっているし、開封するなと言ったのはお宅側。書いてありますって、まったく意味が分からない。これは何のための書類なわけ?」
「ヒアリングした状況を書いたものです」
「そんなもの不要。そもそも成田空港内のクリニックでワクチン接種しているのに、どうしてそちらにはその状況を書いたものが無くてよい?」
「空港内は電話で済ませられるからですよ」とここまで言って対応した男の人が怒り出しました。
「何が問題なんですか?」と。こちらは丁寧にやっているじゃないですかとでも思っているのか。
「それはそちら側の話であって実際に接種するこちらには無関係な話。紹介状を出せないのなら、最初のワクチン接種の時にそのクリニックから紹介状を書いてもらわねばならなかったんですよ。それを相談室から封筒をもらっているからそれが紹介状だと思うじゃないですか」
「それは違いますって」
「そちらが対病院に対して電話と封筒というダブルスタンダードをするからこっちは紹介状だと思ってしまったわけです。単なる状況説明なら書類なんて不要。そんなもの自分で話せばいいだけなんだから」
「ちょっと代わります」と今度は女の人が出ました。
結局、同じ話を繰り返すだけ。ありがちな無駄な対応です。もう時間の無駄だから止めてくれと言って電話を切りました。

その後、成田のクリニックに連絡して紹介状を郵送してもらうことに。結局合計で2000円の出費です。初診料の5千円から3千円安くなったのですが、不快な経験です。

また、成田空港のクリニックもこういうケースは何度もあったはず。ワクチン接種は継続しなければいけないのですから、必要でしたら紹介状を出しますよと言ってくれれば親切でした。こちらはどうすべきかなど、分からないのです。

地元病院の医師は、「その健康相談室に医者はいなかったんですか?」
「それはわかりません。封をした封筒を渡されてこれを開封せずに地元の病院にと言われたら、資格を持った人が紹介状を書いたとしか思えませんでしたから」
「・・・確かにそう感じますよね・・・」

その2
来月海外に向けて出発するのでスーツケースを成田空港まで送りました。送付の手続きはJALのABCカウンターに電話でしています。ヤマト運輸から受け取った依頼の控えですが、お届け指定日が出発日になっていることに気が付きました。

電話での依頼時は出発日、便と時間を伝えてそれに間に合うように余裕をもって荷物を送るのであり、それが依頼の控えにちゃんと印刷されています。届ける日が出発日と同じ日になることはあり得ない。
そこで集配に来た人に伝えると、「あ、確かにそうなっていますね。ではいつがいいですか?」
「遅くても前日までで。まだだいぶ日にちに余裕がありますから、できれば数日前には到着していれば安心ですが」
というやり取りがあったのです。

これは問題と感じ、ABCカウンターにも電話をして状況を伝えました。
すると、「ヤマト運輸ではそのような書き込み形式になっております」と既知のことだというのです。
「いや、荷物を出す方からすれば出発日にスーツケースが到着という書類で、しかも時間指定無、と書かれていれば問題があると思いますよね」
「それはヤマト運輸側のことでございまして」
「集配の電話依頼はこちらのカウンターじゃないですか。当方からすれば窓口はあくまでもこちらのJALのABCカウンターです。ヤマト運輸の書類だという返答じゃなく、受付窓口として受け止めるべきじゃないんですか?」
「分かりました。そのようなご連絡をいただいたことを上の方に伝えておきます」

まったく客の立場ではない。最初の成田空港のワクチンまでの流れもこちらの状況を考慮していません。

その3
郵便局で、海外にお金を送金する方法を聞きました。すると金額が多くなれば色々と提出してもらわねばならない書類があるというのです。
「なんで自分のお金を送金するのに、いちいち書類を出さないといけないの?郵貯の口座からのお金を送金するんだから問題ないと思うんですが?」
「マネーロンダリング等の犯罪対策という意味もありますので」
「郵貯口座からのお金でマネーロンダリングなら、お宅の金は汚れているということ?自分で言っていることの意味が分かっているんですか?」
「あ、あの、上司を呼んできます」とカウンター内にいた年配女性逃亡。何も考えずに、形だけで対応して逃れようとするからこういうとんでもない恥をさらすのです。

5分も待たされました。クレーマーが来たとでも話し合っているのでしょうか。スーツの年配男性が来ました。
「今回はどのような目的で送金を考えているのでしょうか」
「他の方法と合わせて、送金するとしたらどういう方法があるか調べているのです」
「ああ、そうでしたか」
「例えば海外で不動産を持とうとして、多額のお金が必要となったらどうなるのですか?」
「それなら売買契約書を見せてもらう必要があります」
「契約書というのは現地で作成です。現地で契約してそれを持ってわざわざ帰国して証明しなければいけないというのはおかしくないですか。自分の金を送金するのに、そちら側の確認のために自腹で帰国しろとは、問題じゃないですか?そもそもですよ、仮に不動産の場合はその契約をするためにお金が必要となります。順序が逆ですよ、自分が何を言っているのか分かります?」
「・・・確かに言われてみますと。しかしながら、そのような決まりになっておりますので」
「一体どういう決まりがあるのですか?話していてもケースバイケースすぎて意味が分からないので、文章化したものはないんですか?」
すると1度奥に行き、1枚の紙を持ってきて見せてくれました。ものすごく細かなことが書かれています。

「これ、コピーをください。あまりにも細かな決まりがありじっくりと読まないと分かりませんから」
「すみませんが、部外秘となっております」
「では、このケースはどう、こちらのケースはと都度口頭で確認しろと?」
「そうなります。金融庁からの指導でございまして」

なお、ここで詳細は触れませんが、郵貯での海外送金は手数料が安いとうたっているもののカラクリがありますので、使う人はご注意を。

他にも色々なことがありすぎて、ウンザリです。マニュアル通りで応用力はゼロ、そのマニュアルも不備だらけでしょう。だから日本はもう先細りだと常々考えているのです。

外国人観光客はたくさん来て、という割には観光国を目指しているとは思えない英語力の低さ。何かあれば日本人でさえ分かりにくいのに外国人は困惑するのは当然。「おもてなし」という言葉も商売用の話で、心がまったくこもっていない。

少し踏み込んで、立場を変えて考えてみるというビジネス的な発想がこうもできなくなっている日本は、やはり今後難しいでしょう。