自然のメモ

ドイツの昆虫保護計画:日本も昆虫計画を

ドイツでは、昆虫保護計画が策定されたとのことです。ちょい前ですが(2019年)

多くの昆虫好きが気になる話でしょう。

 

これを調べていたら、ちょうど日本語訳がある!

こちら。

公益財団法人
日本生態系協会


ドイツ連邦環境・自然保護・原子炉安全省

昆虫保護計画

昆虫の大量死に対して協働で効果的に取り組む

 

これは量が多いので、概要版があります。先に読んでから読むと、分かりやすいかもしれません。

公益財団法人日本生態系協会

昆虫保護計画 日本語概要版

 

 

 

以下、読んだ私の感想です。

ドイツでは、近年、昆虫の減少が深刻になっていることに気づきました。

調査したところ、昆虫のバイオマス(生物量)が平均75%も低下したことが分かったそうです。


バイオマスってのは、現代いろいろな使われ方をしますが、バイオマス発電ってのは生物資源という意味での使われ方で、この文章ではずばり、虫の量、ですね。

 

トビゲラ類では96%!、チョウ類では63%!、アリ類では60%!、野生のハチ類では42%が減少・・・等

 

 

日本でも、ミツバチの減少は懸念されています。

原因は農薬、生息地の減少とか同じようなことを言われていますね。

(日本っていったいどれぐらい、昆虫量が低下しているのだろう?と思って調べましたが、減少量を扱っているところはありませんでした。

しかし、日本人だったら、誰もが昆虫量が、何%減少、まだ残り何%ありますというのを知りたいでしょう。

哺乳類から鳥類など、全部の減少量を出し、危機の情報を共有しておかかねばならないと思いますね)

 


それで、この事態を深刻に受け止め、ドイツは昆虫保護計画を策定しました。


そのため、ドイツでは、民間のオンライン対話というのを用いて、国民の人々の意見を募集しました。(面白い)

 


そのようにして制定されたドイツの昆虫保護計画。


グリサホートの禁止。
これは私はあまり詳しくないですが、除草剤のことですね。

市販の殺虫剤も、液肥も使い方を設ける。

光害対策と虫の生息地をつなぐネットワークもして、何とか虫を殺さず、増加させようとする計画です。

 

これが功を制しているかは、まだ続報はありません。
発表は2019年ですし、昆虫も1年で増えても、越冬の時期になると0に近づきますからね・・・・

 

虫ってのも、複雑なものです。

卵の時はどこか、幼虫、蛹から羽化まで、かなり複雑な過程を辿ってますし、生態的な生息地も生まれた所とは別の場所も必要になったり。

日本のゲンゴロウなども、中には沼や水田、畔などが湿田の中でしか生きられないものがいるため、絶滅もしくは絶滅の危機にさらされているそうです。

 

果たして日本は、昆虫の減少対策ために何かしているでしょうか?

世界各国が禁止していっているグリサホートの除草剤が市販で買え、家でも公園でも学校でも使われている。

昆虫の生息地のためのガイドランもなく、生息地や繁殖や冬眠期間のガイドラインもない。

日本ではまるでお構いなしの生活が続けられています。製品に対してもそうです。

農薬とか、昆虫や鳥類が繁殖する時期に使わないほうがいいと思うのですが、それも種によっての考察や対応とか、規制などもない。

普段から、昆虫のためにしていることがあるか?=ないです。

 

ドイツのレッドデータでは、植物種が85種絶滅し、レッドデータとして乗る種は5000台、そのため地衣類なども絶滅も危惧種も多数、それゆえの昆虫が減少している部分もあると思います。

日本も絶滅数はI類の中にけっこう数が隠れていると思われます。虫にしても緑にしても・・・(日本も植物類は一番、絶滅と絶滅危惧種の数が多いです。)

ドイツは75%の昆虫が減少したと言いますが、日本もいずれこのままだと、同じ減少量になると思われますね・・・

 

今のドイツは、明日の日本の姿です。

無秩序に、絶滅しても50年も絶滅宣言されないまま、開発や道路工事が続けられ、植物が絶滅して行ってます。

 

また、昆虫を食べる鳥たち、特に爬虫類、両生類、水路にいる魚たちは、絶滅危惧種が相当に多いです。

 

虫が減ったとか、単純な種しかいなくなって来た、そう身近に感じている人も多いと思います。

 

今の工事開発も、農地整備も、最新の生物多様性の知見があるか?となると、反映された工事をしている様子はありませんね。(もともと普段から昆虫に対策しているものはないですから、工事でしているとは思われません。何十年も前の知識のない時代の政策とか計画で、動いている気がします)

このドイツの昆虫保護計画にも載ってますが、自然保護の管理が知識のない時代の不十分なままでなされて、農薬の使用をして、生息地を破壊して、昆虫の減少を招いて・・・と、そう今の日本も、同じようになっていると思います。

 


日本も昆虫保護計画を。

畔や草原、森との境界、土壌、水系などの部分に、殺虫剤や除草剤をかけないこと。

生物多様性の最新の研究や分析、生態学的保全を入れること。

昆虫のハビタットとしての草原、平地、荒地、森林自然移行帯、道路沿い、小道沿いなどの生息地を守ること、つなげること。

在来種の花壇、在来種の畔、石積みを守るなど、庭などにもビオトープを保全してもらうなど、市民方にも応援を頼む。

など。いろいろやれることはあると思います。

彼らの食べるエサが昆虫もありますので、昆虫を多く増やすことで、他の動物たちも増えることにつながります。

保護計画というか、昆虫指令。

オンライン対話で意見募集もやったらいいと思います。

 

これは大事なことと思うので、植物は大事、動物は大事、山裾は大事に続いて、この昆虫保護計画も、また何度も出して行きます。


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