以前、サンカノゴイのニュースの話を書きましたが、また今回、ヨシ原のことです。
現在、湿地やヨシ原に生息する動物の減少しています。
ヨシ原再生のプロジェクトは、あちこちあります。
一例です。
岐阜県 HP より
平成22年度長良川河口堰調査検討会(第17回平成23年2月21日開催)
事業者資料:自然再生事業(ヨシ原再生)、施行順序[PDFファイル/977KB]
滋賀県
いろいろな方法はあって、苗を生やして植えたり出来るようです。
うちの近所はもう放置なので、セメント固め岸ですし、水門や堰など設けて、水が流れりゃいいだろの川になっていますので、ヨシ原もなく、もうひどいものです。
田舎なので自然は多いはずですが、ぜんぜんアオサギなどの水鳥の姿も見ることはありません。
いるのはジャンボタニシ。あとはメダカやフナなどですね。田舎の私の町では、メダカいるんだぞドヤ顔はします。ウナギもアユもサワガニもいたのを己らが消した、川なんですがね。
さて、黄金の草原を見ると、やはり、我が国は葦原の国だと思います。
ヨシ自体はわりと生えるのだと思います。ですので、湿地の不足、ヨシ原の不足でしょうね。
またその湿地のヨシ原でも、好適地やそうでない地が、あるようです。
この辺のことは野鳥の会さんも専門家も知っていることと思いますので、これは単に毎度やっている私のお気楽な感想というか、私の脳内整理をかねたまとめですので、専門家の意見ではないですので、井戸端会議みたいな感じで、見てもらえたら幸いです。
ヨシ原のことで、こちらに同じ、ヨシ原を生息地とするオオヨシキリのことで、いるかいないかの分布調査をした結果、どこが最適だったという調査結果を出していました。
国立環境研究所 HP
ヨシ原の分布とオオヨシキリの生息分布の予測 (2005年度 24巻3号)|国環研ニュース 24巻|国立環境研究所
こちらで調査した結果、時代と共に減少し、分布が変わり、現在のヨシ原では2割しかオオヨシキリの好適な場は残っていなかったと言うことです。
という点を考えると、サンカノゴイも以前はいた琵琶湖も消えたというそうですから、今は原因があるかもしれませんね。
また、そういう最適な広大な場があったとしても、サンカノゴイは密集、水深などを求めるようです。
こちらに、サンカノゴイについて調べた英国での論文がありました。
サイエンスダイレクト
英国におけるニガリ類Botaurus stellarisによる営巣生息地の選択と湿地管理への影響
となると、陣地に加えて、密度、周りの環境等、水加減、様々な要素や条件などもあるようですね。
たとえば、昔いたけど今はいない所など、ヨシ原があって良さそうな場でも、もしかしたら分布加減に加えて、細分化、密集の加減、水位の条件が良くなくなってしまっている、のかもしれません。
人もボートや漁業などで、分断も。
アマゾンも細分化で本来の森の機能を果たしてない森になっているとか、何かで見ました。
人間なら、今あるものしかない、それで我慢しろ、と言えますが、野生の生き物ですから、最適な場でないと、厳しい過酷な条件下では生き残れないと思います。
まとめると
・密集具合
・広さ
・分布具合
・水深
・護岸の具合、護岸との接合具合
・水の具合、水質、流れ
・天敵(最近は外来種も)
・エサ
・人間による距離、分断や影響
などが関わるでしょうか。
なんか、私はこれ以外にも、ヨシ原のメカニズムやシステム、広さや密集、分布によって生まれるヨシ原のゆりかご的な力などがあるような気がします。
(ゆりかご的な場はヨシ原以外にも、汽水域、湿地、干潟、森林草原などとあるでしょうね。我が国は最も大事なところを埋め立てていますが)
周りを工事したら砂浜の幅も変わる、周りの改変や工事からも、ウミガメの砂浜は変質して産卵率が落ちるとも言ってましたし、広大な場があっても、周りの開発や改変工事なども、関係するのかもしれませんね。
ですので、周りは自然環境が良いでしょうね。
コウノトリのところでも、山裾から栄養分が流れると言ってましたし、エサとなる者たちも周りの環境で越冬したり、生活圏を持っていますしね。
また、モズの林縁でも書きましたが、巣があるところはヨシ原でも密集や角度の奇跡で、うまい具合に隠れていると思います。
ああいう、のっぺらとした草原で、しきりに出入りするとなると天敵に狙われやすいでしょうから、広さも防御の策ですよね。広いと、敵も攪乱、惑乱しやすいと思います。
この広さも、均一に分布か、間に木があればいいのか、などもあるのかな?と思ったり。
最近は強風が凄いですから、強風にあおられても、潰れない密集さ頑丈な具合も必要でしょうね。
でもあんまり密集していたら、それを伝って、蛇やイタチなどが来ると思うのですよね。
だから、ヨシ原でも、岸との間は空けたり、ところどころ、密集したり、過疎化になったりも必要かなと。
で、下部は水で満たされていること。水深20センチというのも、乾いていたらそこを伝ってイタチ、タヌキなどの天敵が来ると思うので、ずっと水深もある場であるべきなのかなと。
ということを考えた図。
これは本当に私がヨシ原を何たるかも理解せず、描いた適当な図ですので、あまり本気にしないよう・・・
ここにこうして巣が複数あるべきか、混在すべきか・・・(分かりません)
ヨシ原も一気拡大か、でかいので点在か、つながるべきか・・・(同)
まあ、なんで、こんなことを書いているかと言うと、私はアシナガバチからイモムシを隠す時があり、目につかないように、木や葉を配置するので、この上中下の防御ってのは、よく考えるのです。
それで、上のはわりと隠したらいけるにしても、下から来るのは、けっこうやられやすいのです。
明るい日中、何を考えているのでしょうね(笑)
木の鉢の置き方も考えます。つながると分かりやすいですから紛らわすべきかと思ったら、一本ずつ木を間に入れていったり分断すると、イモムシらには良くないのですよね。逃げ場がなく、移動ができませんから。これが細分化なら、細分化はやはり、悪いですね。
付け加えるなら、上からの天敵はけっこうカモフラージュでいないなーって通り過ぎてくれるのですが、下から、中から来る敵のカエルやカマキリってのは、隠しても、防ぐのが難しいです。
少しの動きでも気づいてやってきますし、寄生蜂も葉っぱについた唾液の匂いによって嗅ぎつけて来ます。
蛹になるまで蝶はほぼ食われます。私みたいな周りは庭木しかない程度では、羽化はほぼ望めません。
中でも生き残るのは強烈な天敵らの総攻撃に隠れ抜いた影に潜む者、警戒心の強い者、成長の早い者。そして蛹化する場も間違えない。そういうモノだけがまた、卵を産みにバタフライロードを通ってうちにやって来て、うちの貧相な植木の梢で寝ていたりします。(この庭は私のせいじゃない)
だから、サンカノゴイも、ああいう杭みたいに生えるのっぺらとなった見分けにくい広い場、逃げ場や避難地があってまた戻れる、行き来しやすい、迷子にならない、敵をあざむく天然の要塞、分布がまぎらわしくて、選別しにくい、隠れやすい、間違えやすい、生え方が均一でなくて紛らわしくて、分かりにくい、下や中から来る敵を防ぐ、上からも下からも隠蔽出来る好適地・・・とかを求めているのかなと。
ヨシは勝手にたぶん、生えるものですから、なかなか好適条件を揃えるのは難しいとしても、そこを、なんとかうまく、最適な好条件の場にしたら、もっと増えるのかな、と。
野生ですから、最適条件地にしてあげてもらいたいですね。
あまり具合の良くない繁殖地で、あまり増えるとも思えませんし。
その最適な最高の好適地になったら、そこからわらわらと増えてくれるかもしれません。
一か所だけにしても、集中化はあまりよくありませんし、全国の地でそうした繁殖地も必要でしょうね。
もちろん、エサも。えさ場もセットは必須です。
サンカノゴイは夏と冬で違う地に行くので、繁殖地以外でも場を用意するのも。
サンカノゴイのねぐらまではネットでは分かりませんでしたが、ねぐらとなる場も。
卵は卵を産む親が戻って来て産み、その孵った雛がまた親になって戻って来て卵を産むこと、それが続くことが大事ですからね。
ですので、やはり対象は日本全土で、ヨシ原再生、湿地再生、その周りの再生、エサ再生でしょうね。
私なんかでは、ただ単に森が増えればいい、自然に流れる川で良いというアバウトさでいましたが、ただ、そこに増やしただけで増えるっていう簡単なものでもないようです。今回論文を読んで思いました。
よく考えたら、まあ当然のことですが。
また、これから、いろいろな情報が出ると思うので、今後もまた情報が出て来るのを待ちたいと思います。それで、また私も感想を書きたいと思います。
各地も湿地再生が始まり、ヨシ原再生、減ってしまっているヨシ原の生き物なども、今後、もっと増えてもらいたいと思います。
まあなんか、意味不明の分かったようなことを書いてしまいましたが、間違っているかもしれません、間違っていたらすいません。ですので、これは井戸端会議でやる、単なる素人の感想です。
エサも自然で
絶滅危惧種も自然で
昆虫を増やそう、自然で
お読みいただき、ありがとうございました。