ヤマケン

「ヤマケン」は「山之上創作研究会」の略称です。
創作技術の向上を目指しています。

第四回品評

2008-11-01 05:55:07 | まよいまつり
まよいまつりです。
第四回出品が遅れて申し訳ありませんでした…
本日、急きょ外泊が決まったため、朝に品評を投稿いたします、すみません。
期限前なので、いちおう白文字で投稿しておきます。後で黒文字にします。


カオス氏作『コールドリープ』

文体 A
構成 A
総合 A

全体的に読みやすく、一気に読めました。
結末も、非常に意表をつく展開でした。コールドリープという仕組みをうまく使って、
物語が構成されていると感じました。
伏線も無理がなく、しっかりしていると思います。
構成については、過去語りと現在語りに分けて書かれていますが、この分け方も読みやすかったです。



りょく氏作『ゴキブリ』

文体 B
構成 C
総合 B

なぜ少女が『汝、汝の敵を愛せ』という言葉に基づいて殺人を犯しているか、その謎解きの考え方が面白いと感じました。
ただ、なぜそのような少女が生まれたのか、なぜその少女は玖流と京の「娘」なのか(2008/11/1 21:40 削除)ということについて、もっと説明が欲しかったです。
構成については、さまざまな場面を行ったり来たりしていますが、もう少し整理すると分かりやすいかなと思いました。
また、玖流が女性であるということに初め気づきませんでした。男ことばを話す設定なので、もう少し女性であることを明示すると分かりやすくなると感じました。



シャオリンさん作『ハイテンの馬』

文体 B
構成 B
総合 B

一人称で書かれていますが、主人公の心情だけでなく、旅の情景などもよく描写されていると感じました。
なお、「ハル」という重要人物が登場するという縛りをされていましたが、この話では旧知の人たちのうちの1人という印象なので、
縛りに忠実に書くという点ではもう少し重要度を増すと良かったかと思います。
(2008/11/1 21:40 削除)
あと、「親父」の口調について、「~だ」と「~じゃ」が混在していたのが気になりました。



Σさん作『レイニー・アフタースクール』

文体 B
構成 B
総合 B

思春期の学生の心情をうまく描いていると感じました。
特に「私」の視点からの、黒井さんへの戸惑いの描写などは、うまいと感じました。
構成についても、くせもなく読みやすい文章でした。
なお、プロットにもっとひねりがあると、なお良いと思いました。



まよいまつり作『社会復帰』

文体 B
構成 C
総合 B

はじめに、本作を投稿した直後、実際にひき逃げ事件が数件発生いたしました。偶然ではありますが、不快に思われる方がいらっしゃいましたらお詫びします。
構成についてですが、オチにつなげるために無理に急展開させてしまいました。
また、Yが混乱していることを表すため、混乱した思考を書きましたが、分かりにくい記述になってしまったような気がします。
あと、書いてから気づいたのですが、オチが前回と酷似していました…すみません。



(2008/11/1 21:40 追記)
読み間違い、勘違いがあったので、一部削除しました。
すみません・・・