やまねこworksブログ ~環境教育・自然体験・古い道具・本~

森のなかでの仕事や日々の暮らしのなかでの小さな気づきのおすそわけ。

【朔風払葉】1本の銀杏と千の銀杏の実。

2010-11-27 20:11:42 | 【日記】
11月27日は、「朔風払葉:さくふうはをはらう」。
朔とは北を意味することばで、北風が木の葉を散らす頃。

朔の風がサアッと吹き、コートの襟をたてマフラーを直す。
あざやかな黄色に姿をかえた銀杏は、大地をも黄色に染める。
雨にぬれた幹は黒く、銀杏の美しさをきわだたせている。

心をよぎったのは宮澤賢治の童話「いてふの実」。
東の空が明るくなる前、目覚めた千の銀杏の実たちが
母親である1本の樹から朝の光のなかを旅立つまでの短いお話。

ガラスのマントをはおった北風はゴーッっと吹くし、
お日様は燃える宝石のようだし、
薄荷水(はっかすい)やら、外套(がいとう)なんかもでてきて
賢治独特のことばで、銀杏の実の旅がはじまる・・・。

1本の銀杏と千の銀杏の実。
生命をとらえる観察力と
そこから生まれる想像という力。

もしかしたらそれはファンタジーではなくて
私たちが眠っている間、
本当に繰り広げられているのかもしれないと
銀杏の元で思った・・・。

◎野外日和、ダッチオーブンで「りんごのコンポート」&落ち葉を集めて「焼き芋」!

2010-11-26 11:43:09 | ◎最近、観た。食べた。歩いた・・・
私が関わっている大学の幼稚園では、
おかあさんと未就学児が幼稚園に遊びに来て活動しながら親子の絆を深めたり、
子育ての相談をしたりする機会を月に1度のペースで行っています。

11月のテーマは「クッキンッグ」ということで、
やまねこオープンカフェと協働させていただきました。

やまねこの得意技である焚き火によるダッチオーブン料理。
前日に園児たちがりんご狩りしてきたものを使い、
先生方が作るカップケーキにのせる「りんごのコンポート」を作りました。

そして先生から焚き火で焼き芋という提案もいただいたので
ダッチオーブン用で、そんなに大きなものではありませんので
火をふたつ起こし、同時進行で進めました。

「お庭で焚き火がはじまりました」のお知らせを聞いて
興味津々にやってきた園児たち。

「何が入っているの?」「火だ!」「赤い!」と、大喜び。
「りんごが入っているよ」とふたを開けると、「おー」と歓声!

アルミ箔で包んだお芋を1本ずついただいて
落ち葉をかぶせていきました。

葉っぱを拾って1枚1枚持ってきてくれる子もいて、
「ありがとう」「きれいだね」「おいしい焼き芋になるといいね」
といいながらくべました。

その後、乳児を連れたおかあさんたちがやってきました。
こちらも子どもたちに負けず興味津々。
「売っているのをみたことあるけど、実際に使っているのをみたのは、はじめて」
の声に、うなづくおかあさんたち。
「キャンプではだんなが火の番していてさわらせてくれない」という先生。
焚き木をくべてもらったり、鍋のふたを持ってもらったりしながら、
「昔は子どもをおぶって、かまどでご飯を炊いたり、おかずを作ったんだよね」と私。

なたで木を割る先生は、「楽しいです」の笑顔。
女性ばかりで火を楽しみました!

そしてできた「りんごのコンポート&焼き芋」。
どちらも大成功!

カップケーキにのせて、わいわい楽しみました。

お部屋の机の上にはリスやクマのぬいぐるみとともに
森の落し物である「木の実の食べ跡BOX」を置きました。
さてさて、誰が何を食べているのかしら?
そして、どれが誰の食べ跡かしら???

人も動物も、食べて元気になるのはみんな一緒。

私が伝えたかったことでした!

【虹蔵不見】空に横たわるよいことを報せるしるし!

2010-11-23 20:51:27 | 【日記】
11月23日は「虹蔵不見:にじかくれてみえず」。
空気の乾燥とともに、虹が現れなくなるころ。

このまえ虹がみられてよかったなあと思います。
車の運転中だったので、誰にも連絡できませんでしたが
やっぱりおすそわけしたかったです。

でもなぜ虫編なんだろう?と思って漢和辞典で調べてみたら、
工は横たわるという意味で
「空に横たわる七色の竜のような」と書いてありました。

英語では神のお告げ、祝福の象徴ともされるらしいですし
どちらも自然の現象に畏敬を感じていたことからくる
ことばだとわかりました。

以前、「彩雲」をみたときも調べたら
古来より、よいことが起こる前兆の雲と書かれていたので
「よいことが起こりますように」という願いをこめて
撮った「彩雲」の写真を年賀状に使ったことがあります。

そろそろ年賀状の準備もしなくては。

【小雪】雪が降っている夢をみました。

2010-11-22 13:18:55 | 【日記】
11月22日は、「小雪:こゆき」。
冬の報せである雪が、北国のほうから降りはじめる頃。

昨夜の天気予報で「週末は雪が降るところもあるでしょう」と聞いたせいか
今朝の夢で雪が降っていました・・・。

かなり久しく会っていない幼馴染と再会して
いま何をしている・・・なんて話をしている部屋から
開け放された窓の外に雪が降っているのがみえた・・・
降ってきたばかりだったので
「雪が降っている」と私がいった・・・そんな夢でした。

冷たい雨が雪になっていくこと。
静かに降り積もっていくこと。

頭のなかの記憶だけでなく
雪国育ちなので体感記憶(そんなことばあるのかな?)として
鮮明に覚えていることがたくさんあります。

そんなことを改めて考えると
体感記憶は役にたつとかたたないということではなく
自分の生活にかなり影響をあたえていることを感じます。

私にとって、冬は雪が必要です。

明後日、金沢に向かいます。
先ほど切符を買ってきました。
金沢に着いたら、置いてある車のタイヤをかえようと思っています。

でも25日は幼稚園での仕事なので
晴れてほしいな!
クッキングがテーマなので、
動物が食べた跡がついた木の実もたくさん持っていくんです。

★CES×KEEP インタープリター スキルアップセミナー@清里 2月22日~24日 

2010-11-19 09:56:34 | ★有意義なセミナー&イベント情報
★インタープリターのステップアップに目的を絞った研修会の案内です。

   「CES×KEEP インタープリター スキルアップセミナー」   
  ~インタープリターの技を極める・幅を広げる 次のステップ~

http://www.keep.or.jp/ja/foresters_school/2010/11/12000935.html

「スキルアップをしていきたいが、何をしていいかわからない」
「インタープリテーションの技と幅を広げていきたい」
「自分らしいインタープリテーションって何だろう?」
 そんな方におススメのセミナーです。

 キープ協会(KEEP)・自然教育研究センター(CES)では、それぞれ
 20年近くにわたりインタープリテーションの研修会を主催してきました。
 キープ協会が主催するのインタープリターズ・キャンプは今年で35回。
 CESとインタープリテーション協会が共催する
 インタープリター・トレーニング・セミナーは48回を数えます。

 また、1992年からは両団体が共同して
 環境庁自然解説担当者研修会を16年にわたり担当し
 多くのインタープリテーション・人材育成を担ってきました。

 そんな実績を生かして、今回は、インタープリターのステップアップに
 目的を絞った研修会を共同企画します。
 これまでの研修会でできなかったステップアップのアプローチを
 提案したいと思います。

●こんな方におススメ
 ・インタープリターとして、そこそこできるようになってきたけど
  行き詰まり感を感じる方
 ・インタープリテーションの基礎をあらためて見直したい方
 ・インタープリテーションの幅を広げていきたい方
 ・インタープリテーションの技を極めたい方
 ・自分のインタープリテーションを見つめ直してみたい方
 ・いろいろなインタープリターと交流したい、つながりたい方

●スケジュール(予定)※IP=インタープリテーション
【1日目】
 ・オープニング
 ・選択式講座1
 (ThematicなIPの技術1「展示」・多様なプログラム体験)
 ・夜の特別プログラム
  IP対談「とことんIP!!」

【2日目】
 ・選択式講座2(ThematicなIPの技術2「ガイド・プログラム」
                        ・日本の伝統とIP)
 ・選択式講座3(IPの全体計画・IPの小ネタ&道具箱)
 ・夜の特別プログラム  ナイトハイク他

【3日目】
 ・自分らしいIPってなんだろう?
 ・クロージング

●こんなインタープリターが講師やスタッフをつとめます

 ◆古瀬浩史(自然教育研究センター主任研究員)
 自然公園の現場を長く経験の後、
 現在はインタープリテーションの全体計画や教材制作、
 人材育成などを中心に活動。
 今回は、ステップアップのためにあえて基礎 ! 
 日本の研修会で扱われる事の少ない
 「Thematicなインタープリテーション(テーマに基づいたIP)」
 を扱いたいと思います。
 個人的な傾向としては海が好き! 
 釣りやダイビング、ときどきサーフィン・・それと柴犬好き。

 ◆鳥屋尾 健(キープ協会環境教育事業部課長)
 小型哺乳類と骨と拾い物が好きな脱力系インタープリター。
 子どもからシニアまで、万博や田んぼの学校など、
 多様なインタープリテーションの場に関わる。
 各種事業の企画・運営、人材育成を中心に活動中。
 2歳になる娘との日々が何よりものインプット。

 ◆若林正浩(キープ協会環境教育事業部部長・
                八ヶ岳自然ふれあいセンター館長)
 ※担当部分のみの関わり
 ビジターセンターの運営、各種人材育成・多岐にわたる
 事業の企画運営、マネジメント等の経験の後、
 現在は、理想のビジターセンターのあり方を
 八ヶ岳自然ふれあいセンター館長として奮闘する日々。
 今回は、「日本の伝統とインタープリテーション」を担当。
 机の周りには、「和」の新しい彩を感じさせる小物とにおいが
 いつも覆っている。鳥を20年以上、見続けている。

 ◆その他、キープ協会・自然教育研究センターの
 さまざまなインタープリターが関わります。

●実施概要
・主 催:財団法人キープ協会 キープ・フォレスターズ・スクール
     自然教育研究センター
・日 程:2011年2月22日(月)~24日(水) <2泊3日>
・場 所:山梨県清里高原 財団法人キープ協会
・宿 泊:清泉寮 山梨県清里高原
・対 象:インタープリターとして現場で活躍している方
     (仕事・ボランティア・日常生活の中など現場は問いません)
      全国の自然・環境・教育関連施設の方
・定 員:30名(先着順)
・料 金:一般45,000円、学生39,000円
・割 引:
 【早割】1/21までにお申し込みの方:3,000円引
 【リピーター割】過去に主催プログラムに参加された方:3,000円引
 【家族割】ご家族で参加の場合:1名につき1,000円引

●お申込み・お問合せ
 財団法人キープ協会 キープ・フォレスターズ・スクール
 〒407-0301 山梨県北杜市高根町清里3545
 TEL:0551-48-3795 FAX:0551-48-3228 E-mail:forester@keep.or.jp
 URL:http://www.keep.or.jp/ja/foresters_school/
 担当:鳥屋尾(とやお)