夕刻、父より電話。
開口一番
「ここには絶望しかない」
は??
曰く
主な理由は二つ。
一つ目は
「ここには、人生の終末期の人ばかり」
え、それはちょっと極端じゃあないですか?
「職員の話を聞けず勝手に立ち歩く人、寝たきりの人、ぼけている人が多い。まともに話ができる人がいない。」
二つ目は
「H(母の名前)が、僕に干渉してくる。非常に意地悪だ!」
あー、そう来たか・・・
なんだかんだ言って、夫婦一緒がいいのだろうということで母と同じ老健にしたのだが。
やっぱりこう来たか。想定内ではあるが、ちょっと早くないか?
これが主な理由なのだが、そのほかに
「ここは、職員の対応がつっけんどん」「扱われ方(身体介助)が雑」
介護現場は、忙しいし人手も足りないしなあ・・・
あとで、街のクリニックに努める次女が言ったことには、「病院の方がホスピタリティがあるんじゃない?」
「H病院(この間まで入院していた病院)に戻りたい。」
「うーん・・・お父さん、それは無理なんだよ。病気でないと病院には入れないし、お父さん病気じゃないから。」
「他の所に移りたい・・・」
「うーん、おとうさん、それもできないのよ。この間のもう一つの候補の老健Bも、今は空いてないの。」
「食事はおいしいし、おやつが出るのは楽しみだ。」
ああ、それはよかった!
ひとつくらい、いいことないと。
取り敢えず、リハビリを頑張ったらどうだろう? と伝えました。
リハビリをして、できることが増えれば、今後の生活の仕方の選択肢も増えるから、と。
例えば、
ある程度のことができるようになって退所して
月の半分くらいは自宅で過ごし、あとの半分はショートステイを利用するとか。
自宅で過ごす間は、私が泊まりこむことになるのだろうか。
親孝行と思って頑張れるか?
日中は一緒にはいられない。
とすると、日中ヘルパーさんはじめ、様々な介護サービスの人に来てもらうとして、父はそれを快く受け入れるか?
また、私が身の回りのことを手伝うとして、父は満足できるか?
私は、介護職の人よりよっぽど雑だと思う。ツッケンドンどころではすまないかも。心も、そう広くない。
父の心もたぶんあんまり広くない・・・
そう思うと、この案は、あんまりよくないかもなあとも思う。
でもまあ、選択肢の一つとして、あってもいい。
「お父さん、☆☆(今いる老健の名前)にも、H病院の相談員のTさんみたいに、お父さんの話をじっくり聞いてくれる人、必ずいるから。いろいろな人にお話してみて。私も☆☆の相談員のOさんに、お父さんの気持ち、伝えておくから。」
と言うと
「そうだな。」と。
「いろいろ手配してもらったのに、悪かったな。」とも。
父は、一つ目の病院の時も、次のリハビリ病院の時も、始めのうちはなじめなくて訴えてくる。
でも、人懐っこいところもあって、時間をかけてスタッフさんたちといい関係を築いて、「ありがとうありがとう」「お元気でね」と握手や笑顔をかわして次のところに移ってきた。
だから、今回もそうなるといいなと思うのだけれど。
母と同じ老健☆☆ではなく、病院併設の老健Bにしておいた方がよかったかなあ。
老健Bなら母とのストレスはなかったし
なじみの病院の併設だから、連携もあってスムーズだったかも。
直感でしかないのだが、老健Bの方が、☆☆よりなんとなく温かみがある気がした。
相談員の方も、話しやすい人だった・・・
でも
老健Bに行っていたら、それはそれで
母と同じところにしなくてよかったのか?と、思い続けていただろうなあ。
父も、H(母の名前)に会いたい・・・と思い続けていただろうし。
こうしてみないとわからないこともある。(「Hと一緒では疲れる!」ということが。)
だから、これでよかったんじゃないの?
と、これも次女の感想。
だよね。私も同感。
初めての介護。
常に手さぐり。
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