爺ちゃんの旅

77歳の爺ちゃんの旅 人生も旅 旅行くもまた旅

喜びも悲しみも幾年月

2005-05-12 22:01:51 | Weblog
昨年の秋、長女のドライブに誘われて天の橋立を訪ねた。一度もみたことがなかった。大江山
由良川、天橋立。古典文学に登場する丹後の著名な所である。
森鴎外の小説に「山椒太夫」がある。弟を逃れさせて、姉は入水する。姉の背には後光がさしている場面は涙を誘った。
公園から海に向かって左の緑の中に、真っ白い灯台が望まれた。丹後地方のシンボル経ケ岬灯台である。明治31年初点灯という。
ふと往年の名画「喜びも悲しみも幾年月」が思い出された。主題歌も、よく口ずさまれた。
この映画を観たのが1957年4月初旬。3月下旬に大阪で結婚式を挙げて山口県厚狭に新居を構えて間もなくであった。
それから、41年妻は旅立っていった。

室生寺の塔

2005-05-03 08:44:28 | Weblog
女人高野として親しまれた室生寺。先の台風で木が倒れ、塔が壊れた。
その知らせは私を悲しませた。今は先立って行った妻との思い出の塔でもある。
修復された知らせを耳にしてかなりの時間がたった。この度機会を得て、詣でることが
出来た。昔のままに塔はたっていた。石楠花に包まれてうつくしかった。
道々に咲き乱れる石楠花中に妻の面影があった。