長崎の地酒あい娘倶楽部

私の実家である酒蔵で造る清酒「あい娘」にまつわる話題をまったりとお話しします。お酒・グルメ好きな方との交流の場です

蒸米②

2008-04-29 23:25:00 | 執念の酒造り
蒸米①の記事の続きです。
大釜に点火いた後はしばしの休憩時間で朝食をとります。朝から労働したのですっかり腹ぺこです。お袋と姉貴の朝ごはんでエネルギー補給です。普段の私は通勤する時間です。実家のごはんはうまい!普段は帰らないからそう思うのかも。



朝ごはんを食べながら、NHKの朝ドラ見てる時間になると、甑(こしき)の頂上の布が膨らみ蒸気が沸き上がってきました。釜が大きいゆえにその情景は火山を彷彿させます。


蔵の中庭に出ると屋根の煙突からは水蒸気の白煙がもくもくと出てきています。知らない人が見たら「火事だ!」と誤解していまうかもしれません。


バーナーに点火してから一時間以上で蒸米のできあがりです。甑の蓋の布を取ると、湯気の中から蒸米が見えてきます。これだけの量ですので相撲部屋の食事か?と思ってしまいます。これを掘り出すのがかなりの重労働で蒸米掘りはスコップを使ってあたかも工事の作業です。経験とパワーが必要で終わったときはくたくたです。写真は半分くらい掘り出して上段の甑を取ったところです。


掘り出した蒸米を籠のトレイに移してほぐしていきます。この時点でもあつあつなのでまだ触ることができません。でも、炊き立てのごはんみたいなものでおいしそうです。


手に取ってみました。普通のごはんよりもかなり硬いのでつく前の餅米やおこわみたいな感触です(もっと硬いかも)。そのせいか米の形がはっきりわかります。手に付いた蒸米を時々つまみ食いしてしまいます。(爆)


ほぐした蒸米をさらに手でほぐして冷ましていきます。今では弁当屋などで使われるビニールの手袋があって便利なのですが、素手でやってたころはお米の成分がベトベトするので指先に付いて爪の周辺がさかむけになたりして荒れたりしてたようです。まだ6歳の姪っ子も手伝ってくれています。


手作業だけでは蒸米の放冷に時間がかかるので電動ファンを使って外からの冷気を送風して蒸米を人肌程度になるまでさましていきます。単純作業ですのでお喋りに花を咲かせています。「この前のキムタクの番組がねー」ってか?

こうして冷ました蒸米は一部は麹米を作る「麹室」へ。またはタンクに直接くべていきます。

花見や花見!

2008-04-13 21:43:01 | お酒タイム
四月の初めに福岡も桜前線が上昇!そして満開になりました。そんでもって会社の同期家族一同と博多駅近くの山王公園で花見をしてきました。

山王公園の桜は満開です。博多駅から車で5分くらいのところにあるので周囲はビルや建物でいっぱいです。

花見とくれば日本酒は手放せません。当然、お酒は「あい娘」ですわ。
同期の連中も桜を楽しむひまもなく育児に大忙し。ま、ひとりもんである私はじっくり花見酒を味わうとしますかな。純米酒「輝」、にごり「春」、初しぼり原酒を揃えました。


それでは満開桜をバックににごり酒「春」をかかげました。「春」一文字がよく似合うなぁ。今の季節に一番合ってるお酒かもしれません。画像からわかるように少し曇ってるのがおしかった。


友人のもってきた利きジョコに純米酒「輝」を注いで、桜の花びらを浮かせて飲み干す。いや~日本の春ですなー。そんで私にも一杯くれ!酒がすすんでしょうがいない一日でした。