友達から借りた、乙一の暗黒童話。
前回はGOTHを読んだ。
GOTHは、人を殺すことを実験的に楽しむ(?)ような主人公の出てくる内容。
#ちょっと表現は違うかもしれないけど、そんな感じ。
それはすごくハマる内容だった。
といって、俺が殺人に興味があるわけではなく、殺人のときの心の動きの描写が、なんとなく生々しくうつって、極限では人間はこんな感覚をおぼえるのか?
そんな興味からハマった。
今回の暗黒童話も同様の期待をしつつ読んでみた。
プロローグは、鴉が眼の無い少女に、他人から眼球を盗んで、少女へプレゼントすることから始まる。
少女は眼のある筈の窪みにその眼をいれて、色々な人の見た眼球の映像をみる。
これは、この物語の中に出てくる、『ある本』のお話。
主人公は、事故によって、片目と記憶をなくし、
眼を移植することからこの主人公の物語の本編にうつる。
この始まりは、その後の展開を予想させる。
予想通り、移植した眼の映像から内容は展開していく。
そこまでは、プロローグからよめた。
それ以外の部分については、
GOTHと共通の感想をもった。
人の恐怖についての描写がすごいと。
読んでいて、疑似体験するような、そんな感じだった。
といっても、日常生活からはかけ離れているので、
疑似体験をするようでいて、『ありえない』と心の中では思っている。
・・・、いや、願っているなのかもしれない。
ありえるのかもしれないという気持ちも、少なからずあるということなのかもしれない。
俺はね、バタリアンだとか、ジェイソンだとか、そういうのでグロイのをみても
さっぱり怖さを感じない。
それは、日常生活と絡まない『ありえない』と『決め付けられる』からだと思っている。
その辺は、この暗黒童話はうまくついてる。
『ありえない』そう『願いたい』気持ちを持たせる内容で書いてある。
おかげで、読んでいて映像が眼に浮かんだ。
「本であり、作り話」だと決め付けているから、怖さはそれなりに感じない。
が、『ありえない』と決め付けられるほどの内容ではない部分があり、
やっぱり怖い部分はこわかった。
#眠れないほどとか、夢に出るほどは怖くなかった。
読み終わって、「うーん、結構面白かった。」そんな感想。
たぶん、俺と同じようなホラーの感じ方を持っている人なら、
気に入る作品だと思うよ。
一度読んでみて。
余談だけど、GOTHよりも完成度は低いなとか、なんとなく思った。
特にエンディングの始末の仕方は、表現が荒い。
読んで理解するのに時間がかかった。
これも作者の意図なんだろうか・・・。
そんなことを思いつつあとがきを見たら、初期の作品でめちゃめちゃ出来がわるく、
人には読ませたくない内容だという。
やるなぁ乙一
前回はGOTHを読んだ。
GOTHは、人を殺すことを実験的に楽しむ(?)ような主人公の出てくる内容。
#ちょっと表現は違うかもしれないけど、そんな感じ。
それはすごくハマる内容だった。
といって、俺が殺人に興味があるわけではなく、殺人のときの心の動きの描写が、なんとなく生々しくうつって、極限では人間はこんな感覚をおぼえるのか?
そんな興味からハマった。
今回の暗黒童話も同様の期待をしつつ読んでみた。
プロローグは、鴉が眼の無い少女に、他人から眼球を盗んで、少女へプレゼントすることから始まる。
少女は眼のある筈の窪みにその眼をいれて、色々な人の見た眼球の映像をみる。
これは、この物語の中に出てくる、『ある本』のお話。
主人公は、事故によって、片目と記憶をなくし、
眼を移植することからこの主人公の物語の本編にうつる。
この始まりは、その後の展開を予想させる。
予想通り、移植した眼の映像から内容は展開していく。
そこまでは、プロローグからよめた。
それ以外の部分については、
GOTHと共通の感想をもった。
人の恐怖についての描写がすごいと。
読んでいて、疑似体験するような、そんな感じだった。
といっても、日常生活からはかけ離れているので、
疑似体験をするようでいて、『ありえない』と心の中では思っている。
・・・、いや、願っているなのかもしれない。
ありえるのかもしれないという気持ちも、少なからずあるということなのかもしれない。
俺はね、バタリアンだとか、ジェイソンだとか、そういうのでグロイのをみても
さっぱり怖さを感じない。
それは、日常生活と絡まない『ありえない』と『決め付けられる』からだと思っている。
その辺は、この暗黒童話はうまくついてる。
『ありえない』そう『願いたい』気持ちを持たせる内容で書いてある。
おかげで、読んでいて映像が眼に浮かんだ。
「本であり、作り話」だと決め付けているから、怖さはそれなりに感じない。
が、『ありえない』と決め付けられるほどの内容ではない部分があり、
やっぱり怖い部分はこわかった。
#眠れないほどとか、夢に出るほどは怖くなかった。
読み終わって、「うーん、結構面白かった。」そんな感想。
たぶん、俺と同じようなホラーの感じ方を持っている人なら、
気に入る作品だと思うよ。
一度読んでみて。
余談だけど、GOTHよりも完成度は低いなとか、なんとなく思った。
特にエンディングの始末の仕方は、表現が荒い。
読んで理解するのに時間がかかった。
これも作者の意図なんだろうか・・・。
そんなことを思いつつあとがきを見たら、初期の作品でめちゃめちゃ出来がわるく、
人には読ませたくない内容だという。
やるなぁ乙一