単独行の山歩き(yamakuma)

「一人は危険」と言われながら、一緒に行ってくれる人がなくいつのまにか単独行が身についてしまいました。

鈴鹿(南北)縦走

2010-02-08 | 山歩き

トップページ   

   御在所岳~釈迦岳~石榑峠 縦走

・2009(平成21)年10月3~5日
・2泊3日テント泊
・天気晴れ

昨年(2008年)鈴鹿(東西)縦走をしていますし、ずっと以前に石榑峠から南北に縦走しようとして失敗(台風通過後の悪天候)していますので、今度は御在所岳から再挑戦です。

Imgp0001

近鉄電車・湯の山温泉駅

鈴鹿山脈は三重県と滋賀県の県境に位置し、昨年の大雨で鈴鹿スカイラインが崩壊した(重機の作業音がきこえていたので復旧工事かも知れません)ほか、藤内小屋が大きな被害を受けるなどしています。これも尾根から見えた様子では、工事が進んでいるようにみえました。

また、湯の山温泉や、御在所岳のロープウェイとその周辺は観光客や、一般登山者が多いものの、それ以外は入山者も少なく、静かな山であるとともに鹿などの野生動物にも会える自然豊かな山域です。

しかし、入山者が少ないことは、道の踏み跡が薄くなったり、崩壊による登山道の迂回や道そのものが途切れていたりするところもあったりして、道迷いなど、事故も予想される。
縦走路であるので、水の補給ができるかHPなどを検索したが、鈴鹿縦走の情報が少なく、1件ヒットしたが、水について記載なく、今回も水をかついで行くことにする。

Imgp0005

御在所ロープウェイ・湯の山温泉駅

10月3日 (1日目)

近鉄電車・湯の山温泉駅から三交バスで湯の山温泉へ
乗客はほとんど日帰りの様子で、荷物はデイバックくらいである。
私ともう一人大きなザックの人がおられ、下車後すぐに情報交換。
裏登山道と呼ばれる、谷沿いのコースから国見岳を経て御在所岳から武平峠へ行かれるとのこと、お互いテント泊で、水があるかわからないので担ぎあげる。

11:37 ロープウェイ湯の山温泉駅

私は、中登山道と呼ばれる尾根道を進む。先ほどの人は「裏登山道」と呼ばれる谷沿いの道を行かれるのでお別れしそれぞれの道を行く。ロープウェイの下を通って尾根に出ると、視界が開け、ながめも良くなる。

Imgp0007

中登山道からの御在所岳

Imgp0013

伊勢湾の眺め

Imgp0020

途中、休憩しながら・・・

奇岩が数か所あるほか、岩壁あり、樹林帯ありで退屈しない。

Imgp0030

14:30 御在所岳頂上 ロープウェイ山上駅の上

Imgp0042

三角点のある頂上はスキー場の上にある。

山上レストランの前の広場に水の汲めるところがあり、わざわざ下から運ぶ必要はなかった。また、国見峠に至る「裏登山道」と表示のある登山道にも川が流れており、水量も豊富であった。

Imgp0052

裏登山道へ行かれた人と偶然山上レストラン前で再開し、
再び情報交換。国見岳をのぼってこられた、とのこと。

Imgp0037

国見岳へ向かう尾根から振り返って見た御在所岳

Imgp0058

17:00 国見岳頂上手前10m位のところに平たいところを発見、テント設営。
テントの張れそうなところがなく、やっと見つけられて一安心。しかし、夜に風が強く、鈴鹿山脈が滋賀県側から伊勢湾への風の通り道であると再認識。

4日(2日目)

6:50 出発 今日も晴れ。

Imgp0062

すぐに国見岳頂上

Imgp0065

国見岳頂上より御在所岳をみる

Imgp0077

8:30 根の平峠

 

Imgp0084

9:21水晶岳への標識をたよりに登ったが、アンテナ施設があるのみで頂上標識はない。

Imgp0086

Imgp0092

9:47 中峠

Imgp0097

10:16 金山

Imgp0104

11:03 ハト峰峠

Imgp0120

12:03 猫岳

Imgp0125

12:57 釈迦岳最高点

Imgp0126

12:59  釈迦岳三角点(昼食) 13:55

Imgp0100_2

釈迦ケ岳
釈迦岳までは人もいたが、頂上を過ぎると1パーティに出会っただけです。

Imgp0136

14:54 中峠

Imgp0141

15:00 八風峠

Imgp0144

15:10 三池岳

Imgp0148

レスキューポイント (200m毎にこの標識がある。)

三池岳から道は薄くなり、目印も少ない。レスキューポイントの標識が心強く感じられる。実際、この時間帯であるにも関わらず、クモの巣が多く、少なくとも今日は誰も歩いていないことが分かる。

Imgp0154

三池岳から、石榑峠の電波中継塔が小さく見え、レスキューポイント毎に近づくのがわかり、励みになる。

電波中継所の手前で鹿の群れに出会ったが、一瞬で逃げ去った

Imgp0155

17:12 石榑峠(「いしくれ」と読むそうです)

Imgp0156

Imgp0161

国道421号線(八風街道)は通行止め

今日のテント場、水晶キャンプ場を目指して国道を歩く。登山道に入る標識に躊躇することなくはいったがこれが宇賀渓への道で、水晶への熊谷でなかった。入ってだんだん暗くなってきたが、蛍光テープがずっと先まで見えており、これは安心、至れり尽くせり、これならヘッドランプで水晶まで行ける、と歩を進めるが、砂山の分岐で蛍光テープが無くなり、谷の様相が変わった。

Imgp0163   

暗いなか梯子を下り、水の音が轟々と響きわたるところ(翌朝長尾滝と判明)を過ぎ、川を渡り、支流を越えたところで、バス停方面を示す標識の先に道はなく、暗い中、対岸の岸壁に蛍光テープが見える。ヘッドランプで見ても周りの状況が見えず、蛍光テープの反射だけが恨めしい。

支流を登る道はあるが、バス停へ行く道は見当たらない。うろうろして、周辺概略図を見つける。谷を間違えて入っていることにやっと気付く。私の持っている地図は、境目でこの谷が書かれていないので、気がつかなかったのです。悔やんでも仕方ない。
どうせキャンプする予定だったのだからと、来る時に目星をつけておいたテントを張れるところまで道を少し戻る。

18:?? 長尾滝(テント泊)
テント設営し、水を汲んでテントの中で夕食を作るとほっとして、落ち着いてきた。
周りの状況が分からないので、少し不安だが、こういうときは飯を食って早く寝ることだと、早々に就寝。その前に、山の神様に「一晩お邪魔しますが、よろしくお願いします」と手を合わせて拝む。

5日(3日目)
今日帰る予定なので、ゆっくり起きる。
起きてみて、やはり素晴らしいところにいたことに気づく。すぐ横が長尾滝できれいな水が轟々と流れている。

Imgp0164

朝食を食べながら、来た道を戻るか、前に進むか考える。昨日来た道を思い起こすと戻るのは面倒くさい。前に進んでみることにする。 その前に写真撮影。

7:44 出発
すぐ、昨日道がなくなっていたところに至る。明るくなってみるとガイドロープが切れているが、対岸に踏み跡があり、飛び石伝いに渡って行ける。増水していれば渡渉は難しいかもしれないが、水量が少ないので難なく進める。もう一度渡渉するが、後は登山道が復活し、五階滝や魚止の滝を経て

Imgp0195

9:35 宇賀渓に至る

これから登る登山者が、下山する私を不思議そうに見ている。すばらしい快晴で、絶好の登山日和である。あとは八風街道を、駅を目指してひたすら歩く。

Imgp0200

11:30 三岐鉄道・三里駅

まとめ
3日間ともは晴れたのは良かった。水は上でとれるところがいくつかあり、重い思いをしなくてもよかったのだが、行ってみて初めてわかることで仕方ない。石榑峠17時は遅いが、距離と、道が崩壊や薄くなっているところがあり、やむを得ない面もある。地図の境目は気をつけないといけないと、学習。これは初めての経験です。

このページの先頭

 トップページ