単独行の山歩き(yamakuma)

「一人は危険」と言われながら、一緒に行ってくれる人がなくいつのまにか単独行が身についてしまいました。

大峰奥駈縦走(逆峰)~(中)

2014-10-18 | 山歩き

(前)からの続き・・・

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 <(中)行 程>

5/25 
八経ケ岳・・・明星ケ岳・・・楊子ノ小屋・・・鳥の水・・・釈迦岳・・・神仙の小屋(避難小屋)

5/26
石楠花岳・・・奥守岳・・・嫁越峠・・・地蔵岳・・・般若岳・・・滝川辻・・・ 涅槃岳・・・証誠無漏岳・・・阿須迦利岳・・・持経ノ宿(避難小屋) 

5/27
平治宿・・・転法輪岳・・・倶利伽羅岳・・・沼田の宿・・・行仙岳・・・行仙ノ宿(避難小屋) 

<詳 細>

5/25 晴れ 

6:25・・・7:08八経ケ岳・・・7:35明星ケ岳・・・8:13 R 8:33・・・9:16R・・・10:25楊子ノ小屋11:27・・・12:24 R 12:33・・・13:00鳥の水(水汲み)13:30・・・14:26 R 14:35・・・15:34釈迦岳15:52・・・16:50神仙の小屋

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弥山頂上~小屋から少し登ったところです。朝食が6:00なので暇を持て余し、小屋のスリッパで登りました。


楊子ノ宿小屋~立派な小屋でロフトもあります。こんな別荘がほしい・・・。


鳥の水~Web サイトで水が出なくなっている様子が伝えられていたのであきらめていましたが、しっかり出ています。Webサイトで見ていたイメージの場所と異なるような気がします。

 
案内の表示もしっかり。


象の鼻?~釈迦岳手前にあり、象の鼻と思われる。

鳥の水で給水(4.5L)したためザックが重く、後で後悔することになる。

 釈迦岳頂上で、沖縄NAVYのヘリコプターパイロット2名が追い付いてきた。ほとんど日本語は通じないが、単語の羅列と身振り手振りでコミュニケーション。休暇で来たようだが、私が「holiday?」と聞くと「four day」と答えるなど、なんとなく意味が通じているのか笑いながら楽しいひと時でした。

ここまでで出会ったのは、この2人と修験道の集団(7~8人)と、釈迦岳からピストンのご夫婦、弥山の小屋で同じ部屋だったおじさんが天川へ下山するはずが道を間違えて仏生ケ岳まで行って気が付いたと戻られて出会った4組だけである。

修験道の集団は、ほら貝を吹き鳴らしながら遠ざかっていきました。

なお、仏生ケ岳の北側?で大崩壊しており、トラロープもかけられていますが、危険なところです。上を行くのか下を行くのか迷うところで、どちらを選んでも危険な感じです。詳細な地点は記録していません。


深仙小屋~ここも狭い。収容5~6人だろうか。扉が開いていたので閉め忘れかと思ったら先客がおられました。

香精水~ネット情報では枯れていることが多かったがしっかり出ていました。水の出口も改良されていました。ちなみに、写っているコッフェルは私のものではありません。どなたかが置いて行って下さったものです。

鳥の水を汲んで重いのを運ばなくても、ここにたっぷりとあったのです。

夜中から風が吹き始め、天候が変わることを告げています。木がざわつくのと小屋のトタンが風に吹かれてバタンバタンと大きな音を立て、加えてここでもネズミがゴソゴソし、眠れぬ夜を過ごしました。「明日は雨で、この小屋で沈没停滞だな」とあきらめの境地で寝返りを繰り返しました。先客のおじさんは何か撮影に来ているようで、夜中もカメラを操作したり、小屋を出たり入ったりしていました。

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5/26   曇りのち雨

4:00 起床 6:30 S ・・・7:28石楠花岳R 7:38・・・8:38奥守岳・・・8:58嫁越峠・・・9:08 R ・・・9:36地蔵岳・・・10:09般若岳・・・10:27滝川辻・・・11:35 涅槃岳・・・12:10証誠無漏岳・・・12:55阿須迦利岳・・・13:20持経ノ宿(泊) 水汲み(4L) 雨が降り出す。  トレランの人来るが休憩後雨の中走って行った。 18:00就寝

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雨とあきらめていましたが、降ってはいないのでとりあえず進めるところまでは行こうと出発。行けるところまでといっても、持経の宿までは行かないと小屋はない。


深仙小屋と潅頂堂~南側から


太古の辻
いよいよ南奥駈に入る~後から台湾の登山者が一人来られただけで、
この広い山域に私一人足を踏み入れるのは怖いような緊張感を感じます。
石楠花岳


いかにも南奥駈らしい雰囲気。

  

 


天狗山


天狗山


奥守岳


地蔵岳


般若岳

 

 
滝川辻


涅槃岳

 
剣光門(乾光門・拝み返しの宿跡)
 
いい感じ

 
証誠無漏岳

 

 
垂直に近い急傾斜

 
阿須迦利岳 

 
持経ノ宿

林間で雨を感じなかったが、細かい雨が降っていて、小屋に着く頃にざぁーと降り出した。何とか小屋まで持ってくれた感じです。

持経ノ宿~水も汲んで、食事の用意をしていると、雨の中をずぶ濡れでトレランの人が入ってきた。こんど30時間で奥駈を走る下見に来られた、とのこと。今回は葛川か玉置山あたりから十津川に降りる、と少し休憩して雨の中を走り出した。

 

 
川ですので、ここは枯れることはないのでは・・・・。 


小屋内部

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5/27  晴れ

6:00起床 7:38 S ・・・8:25 R 8:30 ・・・真横で動物の気配、「ドサッ」と2回音がした。姿は見えず。・・・8:52平治宿 R 10:03・・・10:34転法輪岳(虫が増えたので香取線香をつける)・・・11:27倶利伽羅岳・・・11:50 R ・・・(動物を見かけるが正体不明)・・・ 12:05・・・12:58沼田の宿・・・13:20行仙岳・・・13:42行仙ノ宿 18:20就寝
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持経ノ宿~南側から振り返る。
右の道を行くと水場へ。
 
持経千年檜


中又尾根分岐
「新宮山彦ぐるーぷ」さんには頭が下がります。

 
平治ノ宿

 
転法輪岳↑↓
 

 
怒田宿跡

 
行仙岳頂上直下


行仙岳頂上


行仙宿山小屋
~手前が行者堂、その奥が避難小屋、横に出ているのがトイレ、そして一番奥に少し色の薄いのが管理棟。よくこんな大規模なものを建てられたものだと感心します。トイレは洋式(ただし水洗ではない)・電気もつきます(トイレも人感で点灯します・ケータイの充電もできます。

 歩き出してしばらくすると、藪のなかでドサッという音でゴソゴソと動くものがあり、こちらが驚いて声を出すと再びドサッという音の後遠ざかって行きました。音の大きさからかなり大型動物と思われます。クマ除け鈴を忘れてたことを後悔しましたが、後の祭り。

 それからは、「六根清浄」を大声で唱えたり、歌を歌ったりして、音を発するようにして歩きました。もう一度は大きく白っぽい動くものを見ましたが、素早く樹間に逃げたので鹿ではないかと思います。

 今日は、昨日の雨で途中まで進んだこともあり、行仙宿までと決めていましたのでのんびりです。先に進みたかったが、途中で泊れるところがなく水も確保しにくいので仕方ない。それに、食糧不足であまり食べていないので長い時間歩く体力がなく、地蔵岳を超えるのが困難だとあきらめました。

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<続く・・・(後)へ

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