ここ1か月、集中して書籍を読みました。
もともと読書は好きなのですが、ある時期から病のため、長時間活字を追いかけるのが難しくなり、しばらく離れていました。
この夏から少しずつリハビリをして、今はだいぶまた読めるようになったところで。
まずは、三雲 岳斗の『忘られのリメメント』。
今はライトノベル作家としての名のほうが有名かもしれませんが、このひとの書くSFは珠玉なので、たまに発刊される作品を楽しみにしていました。
そんな氏のSF作品。発行も早川書房と、またSFに強い会社なので、当然、期待に胸踊ります。
リバビリ兼ねてなので、電車の中でなるべく読むようにして、2週間ほどで読み終えました。
適度に未来、でもまだ現代と地続きな部分もある世界観で、感情移入や情景の想像がしやすかったです。
自分はそんなにSF作品を読む訳ではないですが、難解ではなく、また、人間の生活様式ってなかなか一足飛びで変わるものではないよなー、などとも感じました。
個人的な知識内だと、結構、アップルシードや攻殻機動隊を連想しました(ようは、士郎 正宗先生の世界観)。
次は、月村 了衛の『機龍警察[完全版]』。
同じ早川書房刊で、オリジナルは2010年作。自分は、すでに当時モノで2刷を読んでいます(2010年に)。
大幅加筆修正版ということですが、こちらは大いにイカンかったですね。
8年の歳月はひとを変えるには十分過ぎるのか、思いっきり警察機構におもねるかのような立ち位置の作品で、気分が酷く悪くなりました。
政治家や官僚、いわゆるキャリアと呼ばれる連中にもです。
合わせて、初の短編集となる『機龍警察 火宅』も読んだのですが、こちらも同様でまったく駄目でした。
作品の初版年にも関係するのか、とも思いましたが、火宅は2018年発行なので、これは読み手の心境がそうとう大きく変化した表れのようでした。
なにせ、本当、警察関係にはいい思い出も感情もないですからね。あいつら、どんだけ立派な職業なんだ? と2冊読んであらためて腹立たしくなりました。
月村 了衛は、『土漠の花』と『黒警』も過去に読んでいるのですが、前者は自衛隊贔屓の内容、後者は読んで時のごとく、警察の暗部が軸となる作品なので、この時はまだ自分の心境も含め、感じ方がソフトだったのかもしれません。
正直、機龍警察シリーズは、もう駄目ですね。最近は、まったく文庫化もしませんし。
このあとは、思いっきりスカッとするシリーズを充てがったので、それだけが幸いでした。
基本的に、現政権や大体制に批判的だったり、一部では偏向的とも言われる渡辺 裕之の作品群、『新・傭兵代理店 デスゲーム』と『冷たい狂犬 死のマスカレード』。
でも、自分はとにかくこのひとの作品は大好きですね。
言っていることもあながち間違いではないと思う時もありますし、極めて物語り的であろうと、痛快な展開や結末は「娯楽」としては純粋に楽しめます。
警察べったり作品で気分を悪くしたあととしては、最適でした。
ただ、デスゲームは時代的背景が少し古くて、「読書ブランクいかんなー」と反省しました。死のマスカレードは最新作で平成30年作ですが、新・傭兵代理店の方は平成27年の作品ですから。
しかし、今回の集中読書は、月村 了衛作品への激しい嫌悪感に驚きましたね。もともとケーサツは好きではないですが、数年でここまで変化するとは。
そろそろ、溜まっている恩田 陸先生の作品も読みたいです。
やかん
もともと読書は好きなのですが、ある時期から病のため、長時間活字を追いかけるのが難しくなり、しばらく離れていました。
この夏から少しずつリハビリをして、今はだいぶまた読めるようになったところで。
まずは、三雲 岳斗の『忘られのリメメント』。
今はライトノベル作家としての名のほうが有名かもしれませんが、このひとの書くSFは珠玉なので、たまに発刊される作品を楽しみにしていました。
そんな氏のSF作品。発行も早川書房と、またSFに強い会社なので、当然、期待に胸踊ります。
リバビリ兼ねてなので、電車の中でなるべく読むようにして、2週間ほどで読み終えました。
適度に未来、でもまだ現代と地続きな部分もある世界観で、感情移入や情景の想像がしやすかったです。
自分はそんなにSF作品を読む訳ではないですが、難解ではなく、また、人間の生活様式ってなかなか一足飛びで変わるものではないよなー、などとも感じました。
個人的な知識内だと、結構、アップルシードや攻殻機動隊を連想しました(ようは、士郎 正宗先生の世界観)。
次は、月村 了衛の『機龍警察[完全版]』。
同じ早川書房刊で、オリジナルは2010年作。自分は、すでに当時モノで2刷を読んでいます(2010年に)。
大幅加筆修正版ということですが、こちらは大いにイカンかったですね。
8年の歳月はひとを変えるには十分過ぎるのか、思いっきり警察機構におもねるかのような立ち位置の作品で、気分が酷く悪くなりました。
政治家や官僚、いわゆるキャリアと呼ばれる連中にもです。
合わせて、初の短編集となる『機龍警察 火宅』も読んだのですが、こちらも同様でまったく駄目でした。
作品の初版年にも関係するのか、とも思いましたが、火宅は2018年発行なので、これは読み手の心境がそうとう大きく変化した表れのようでした。
なにせ、本当、警察関係にはいい思い出も感情もないですからね。あいつら、どんだけ立派な職業なんだ? と2冊読んであらためて腹立たしくなりました。
月村 了衛は、『土漠の花』と『黒警』も過去に読んでいるのですが、前者は自衛隊贔屓の内容、後者は読んで時のごとく、警察の暗部が軸となる作品なので、この時はまだ自分の心境も含め、感じ方がソフトだったのかもしれません。
正直、機龍警察シリーズは、もう駄目ですね。最近は、まったく文庫化もしませんし。
このあとは、思いっきりスカッとするシリーズを充てがったので、それだけが幸いでした。
基本的に、現政権や大体制に批判的だったり、一部では偏向的とも言われる渡辺 裕之の作品群、『新・傭兵代理店 デスゲーム』と『冷たい狂犬 死のマスカレード』。
でも、自分はとにかくこのひとの作品は大好きですね。
言っていることもあながち間違いではないと思う時もありますし、極めて物語り的であろうと、痛快な展開や結末は「娯楽」としては純粋に楽しめます。
警察べったり作品で気分を悪くしたあととしては、最適でした。
ただ、デスゲームは時代的背景が少し古くて、「読書ブランクいかんなー」と反省しました。死のマスカレードは最新作で平成30年作ですが、新・傭兵代理店の方は平成27年の作品ですから。
しかし、今回の集中読書は、月村 了衛作品への激しい嫌悪感に驚きましたね。もともとケーサツは好きではないですが、数年でここまで変化するとは。
そろそろ、溜まっている恩田 陸先生の作品も読みたいです。
やかん