毎年、東武百貨店 池袋店で開催されているらしいタミヤのお祭り。
最近、プラモデルとミニ四駆に復帰したこともあり、今年、初めて存在を知り、足を運んでみました。
また、35回目を迎えるコンテストにも参加をしました。
何回かに分けてこのイベントのレポートをお届けしたいと思うのですが、まず一発目はそのコンテストの様子をお知らせできればと。
【 モデルアート賞 単品作品 】
〔 作 者 〕 今井 精治
〔 題 名 〕 フェラーリSF70H オーストラリアGP
本物のF1マシンを観たことがないので想像の域なのですが、超美麗な作品で猛烈に目を奪われました。
カーモデルを作るひとに多いらしいのですが、基本塗装をしてデカールを貼ったら、その上からさらにクリアを吹き、段差をなくした上で、研ぎ出しの工程を経るらしいのですよね。多分、この作品もそういうものなのではないかと。
もはや、芸術品でした。ベースも凝っていますね。
【 東武賞 単品作品 】
〔 作 者 〕 今井 靖治
〔 題 名 〕 最後のワンツウ フィニッシュ
偶然ですかね、さっきのフェラーリの方と名前とか年齢が……。でも、こちらは2台を揃え、片方をカウルを外した状態でのディスプレイとなっています。
つまり、内部までもを精巧に作り上げる必要があり、その工作精度に驚かされました。
F1のいち時代を築いた名門の華やからしき頃の瞬間を切り取ったものなのでしょうか? F1はまったく知らないもので。すみません。
ちなみにこの方、昨年は佳作を取られてますね。やはりF1がネタです。
【 モデルアート賞 情景作品 】
〔 作 者 〕 吉田 雅人
〔 題 名 〕 艦隊の守護神
来ましたね〜、トムキャット。戦闘機好きなら一度は通るヤツですよね。と言いながら、自分、まだ作ったことありませんが……。
情景作品での入賞で、額に収めているってのがまた粋じゃないですか。ベースは、UschiのScenic Displayを使用ですかね?
この作品も、プレートがお洒落。単品で作製してくれる業者でもあるのでしょうか。
なお、こちらの方も昨年佳作。題材はF-16C。みなさん、ブレないな〜。
【 佳作 】
〔 作 者 〕 鈴木 潤
〔 題 名 〕 DNA
新旧のホンダ・NSXを並べた作品ですね。でも、台座に何か色々スイッチが付いていたり、説明文がビッチリ書いてあります。何でしょう?
うーん、電飾系の作品のようですね。しかも、初代NSXのほうはヘッドライトが開閉すると! これは中央のトグルスイッチの操作が必要だった為、展示で拝見することはできませんでしたが、その他の明滅はデモ状態になっていたので、動画をどうぞ。
【 動画 】
DNA ~HondaのDNA~ 2018東武タミヤモデラーズコンテスト佳作
この方も昨年、受賞。今回より上で、【 タミヤ賞・単品部門 】、ネタは新型NSXを使って、やはり電飾系だったようです。常連さんが多いコンテストなのですね。
【 佳作 】
〔 作 者 〕 AIZEN
〔 題 名 〕 TYPE10³(タイプヒトマル参上)
タイトルに洒落の効いた作品ですね。加えて、3台もの10式戦車と、それに合わせた情景、特に日本に多い湿った路面の表現が素晴らしかったです。
このサイズに収めるので、戦車のスケールは1/48ですかね。
またかー! ですが、この方も昨年、受賞。しかも、W。【 アーマーモデリング賞・単品部門 】で、エイブラムをネタに、【 ホビージャパン賞・情景部門 】ではティーガーIをネタにしてました。
2個も会場に持ち込むの、たいへんだろうに……。
【 東武賞 情景作品 】
〔 作 者 〕 佐藤 利尚
〔 題 名 〕 Beetles
自分も空冷VWに乗っているので「クスッ」とした作品。お父さんの本物ビートルと、お子さんの乗る足漕ぎビートルを、住まいと一緒に作り込んだ一品。
まあ、ちょっとビートルがラスティー仕上げだったのが気になりましたが。実際、あの世界に足踏み入れると、案外、常にピカピカにして乗っているひとも多いんですよね。細かい話しですが。
受賞作品で個人的に気になったのは以上です。ジャンルが多岐に渡るので、琴線に触れない作品も当然ありますからね。
あとは、受賞は逃したものの、自分が気に入った作品を上げていこうと思います。
〔 作 者 〕 koz∴
〔 題 名 〕 Canard et Jaguar
自分の好きな戦闘機、ジャギュアを使った作品で、機体の特性をよく反映しているなー、とすぐに気に入りました。
ジャギュアを牽引しているのは、2CV。フランス空軍のマークがペイントされているので、れっきとした軍属なのかと。
しっかりとジャギュア本体も作り込まれています。2CV1台でこの戦闘機を牽引するのは、たいへんそうですね。
ちなみに、作者名がめっちゃ難解ですね。《∴》で「ゆえに」と読むそうです……。うーむ。
〔 作 者 〕 加藤 裕基
〔 題 名 〕 16式機動戦闘車(改修型)
パトレイバーの劇場版2で首都圏に自衛隊が緊急配備される、という当時は「if」であった設定が、今やifではなくなってきている昨今。そんな緊迫感を感じさせる作品で、現場で背筋が凍りました。
桜田門駅前に配備されていて、機動戦闘車の上に立っている隊員は双眼鏡を覗き周囲を警戒。
車輌脇にはマシンガンを構える隊員と猟犬に加え、(おそらくは)防護服を着ている警官が整理に当たる。ここに警官が立っていることで、臨場感と緊迫感が一層増しているのです。
首都の要を自衛隊単独で防衛しているだけであったのなら、取り用によってはクーデターにも見受けられます。そこに、警察も加わることで、実にリアルに首都が戒厳令下に置かれていることが演出されているのです。
後に知ったのですが、この方は模型雑誌のモデルアートでお仕事もされている大学生で、この作品は「五輪関係でこんな風景が見れるかなぁと想像しつつ製作した」とのことでした。
2020年、そう遠い話ではありません。どうなるのでしょうか?
〔 作 者 〕 金子 雄一
〔 題 名 〕 点検射
74式戦車だと思うのですが、その定評ある足回り性能を表すかのようなホイールの動きと履帯の躍動感に惹かれました。
凄い追従性と姿勢制御だなー、と思う反面、このホイールの動き、どうやって作製したのか気になるところです。タミヤでサスペンションが可動する74式って出してましたっけ?
模型コンテストの中では、まだ若いほうです。高齢化……。
〔 作 者 〕 田中 良彦
〔 題 名 〕 タバ作戦フェーズ2 水たまりを走破する陸上自衛隊16式機動戦闘車
文句なく、水の跳ねる表現が最高です!! ただ水しぶきを作っただけでなく、車輌のホイールが舵を切っていたり、微妙に細かくて、正直、「なんで佳作にも入らないんだろう?」と思いました。
ざばぁ〜! 別カット。最近、AFV系での水表現の工作が流行っていると聞いています。にしても、すごくリアルで今にも展示ケース越しに冷たい水が飛んでくるのでは? と感じる工作でした。
タバ作戦ってなんじゃろな? と調べたら、映画『シン・ゴジラ』で行われたゴジラ迎撃作戦のことだそうです。なーる。隊員、必死だったと思います。
〔 作 者 〕 黒龍 雄冶
〔 題 名 〕 砂塵爆走
うーん、やっぱりデザート作戦は燃(萌)えますね〜。タイトルどおり、巻き上がる砂塵が超カッチョイイです。
戦車の車種がちと解りませんでした。マーキングからするとイスラエル国防軍にも見えるのですが、エンジン後方にはタンクが付いていて、一見、ソビエト車にも思えてしまいますが、まずそれはないですし(敵対するアラブ諸国にしか売られてない為)。
国交のあるイギリスのセンチュリオンかチャレンジャーかもしれません。
しかしこの方、作品とは関係ありませんが、名前がカックイイですね。
〔 作 者 〕 日橋 信之
〔 題 名 〕 ゴリアテ前進
ガルパンの劇場版 最終章にも登場した、ちっちゃな戦車、ゴリアテを使った情景作品ですね。車輌自体が小さいから、すっぽりベースに収まった綺麗な作品で、気に入りました。
ゴリアテ本体の兵士もさることながら、周辺の小物の工作などが上手ですよね。ただただ、感心。
〔 作 者 〕 廣瀬 達雄
〔 題 名 〕 迎撃戦
多分、日本軍の戦車だと思うのです。そして、タイトルと情景に生えている木を見ると、大戦後期の厳しい時期の一コマなのかと。
正直、夏も近付くこのタイミングでこういった作品を見ると、胸が締めつけられます。兵站を疎かにした上層部により、どれだけ現地は苦労をしたことか。
でも、それだけに印象に残る作品でした。
〔 作 者 〕 中村 彰男
〔 題 名 〕 F-105D THUNDERCHIEF
バーナー炎と額装の背景がナイスな作品です。
自分、サンダーチーフって『エリア88』のグエン・ヴァン・チョムの乗機で好きなんですよねー。まだ作ったことはないのですが。
いやー、背景の流れている写真と合わさって、めっちゃ高速飛行な感じが伝わってきます。バーナー炎はLEDなどで発光させている訳ではなく、素材が不明で不思議でした。
〔 作 者 〕 定方 勝輝
〔 題 名 〕 主砲斉射
写真がどうにもうまく撮れず心苦しいのですが、まったくの門外漢である艦船の作品です。
もう純粋に、主砲による斉射の様がものの見事に伝わって来て、艦船オタクでないのにシビレました。アメリカ海軍の船みたいですね。「アイオワ」の名ぐらいは聞いたことあります。まあ、自分の場合はSlipknotのアルバムを連想してしまいますが。
年齢で見ちゃうのもどうかとは思いましたが、18歳にしてこの技量。末恐ろしい……。
〔 作 者 〕 ━
〔 題 名 〕 マズハ完走目標
最後、お恥ずかしいですが自分の作品も紹介させてください。今年初めて知ったコンテストで製作期間が確保できなかったことと、手持ちにタミヤ主催のコンテストに出していない作品がなかったこと、それと「ミニ四駆もOK」という案内により、コンデレにもまだ出していないビッグウィッグRSを急遽、出品しました。
ミニ四駆で参加したひともいたようで、それらは一角にまとめられていました。ただ、受賞者はいませんでした。やはりスケールモデルの作り込み、迫力に勝つにはなかなか大変ですからねー。
まあでも、「ミニ四駆可」というレギュレーションのおかげで、初めてこの伝統あるコンテストに参加することができました。
ちなみにこの作品、後日譚がありまして、
作品返却に伺ってみると、
受け取り荷物はこんなことになっていました。
何か、と言うと、
・ひとつは、参加賞として同社の1/100スケールエアクラフトプラモデルをいただきました。twitterで聞いた話しだと、写真のコルセアIIかライトニングだったようです。
・もうひとつは、奥の透明ケースに入っているのが自分の参加作品のすべてです。ミニ四駆本体のみです。つまり、開催期間中にビッグウィッグRSが載っていた土台飾りは、「このまま車輌だけべろんと置いてもねー。見栄えがー」との主催者の機転により、わざわざ用意して展示してくれていたようなのです。すみません。来年からは気を付けます……。
とまあ、全作品をお知らせすることはできませんでしたが、参加した意味もあり、またコンテスト参加作品を見ることで勉強になり、とても良い機会と時間でした。
来年は、バリッと腰を入れて何か一品作製しようと思います。受賞は目指しませんが!
やかん
最近、プラモデルとミニ四駆に復帰したこともあり、今年、初めて存在を知り、足を運んでみました。
また、35回目を迎えるコンテストにも参加をしました。
何回かに分けてこのイベントのレポートをお届けしたいと思うのですが、まず一発目はそのコンテストの様子をお知らせできればと。
【 モデルアート賞 単品作品 】
〔 作 者 〕 今井 精治
〔 題 名 〕 フェラーリSF70H オーストラリアGP
本物のF1マシンを観たことがないので想像の域なのですが、超美麗な作品で猛烈に目を奪われました。
カーモデルを作るひとに多いらしいのですが、基本塗装をしてデカールを貼ったら、その上からさらにクリアを吹き、段差をなくした上で、研ぎ出しの工程を経るらしいのですよね。多分、この作品もそういうものなのではないかと。
もはや、芸術品でした。ベースも凝っていますね。
【 東武賞 単品作品 】
〔 作 者 〕 今井 靖治
〔 題 名 〕 最後のワンツウ フィニッシュ
偶然ですかね、さっきのフェラーリの方と名前とか年齢が……。でも、こちらは2台を揃え、片方をカウルを外した状態でのディスプレイとなっています。
つまり、内部までもを精巧に作り上げる必要があり、その工作精度に驚かされました。
F1のいち時代を築いた名門の華やからしき頃の瞬間を切り取ったものなのでしょうか? F1はまったく知らないもので。すみません。
ちなみにこの方、昨年は佳作を取られてますね。やはりF1がネタです。
【 モデルアート賞 情景作品 】
〔 作 者 〕 吉田 雅人
〔 題 名 〕 艦隊の守護神
来ましたね〜、トムキャット。戦闘機好きなら一度は通るヤツですよね。と言いながら、自分、まだ作ったことありませんが……。
情景作品での入賞で、額に収めているってのがまた粋じゃないですか。ベースは、UschiのScenic Displayを使用ですかね?
この作品も、プレートがお洒落。単品で作製してくれる業者でもあるのでしょうか。
なお、こちらの方も昨年佳作。題材はF-16C。みなさん、ブレないな〜。
【 佳作 】
〔 作 者 〕 鈴木 潤
〔 題 名 〕 DNA
新旧のホンダ・NSXを並べた作品ですね。でも、台座に何か色々スイッチが付いていたり、説明文がビッチリ書いてあります。何でしょう?
うーん、電飾系の作品のようですね。しかも、初代NSXのほうはヘッドライトが開閉すると! これは中央のトグルスイッチの操作が必要だった為、展示で拝見することはできませんでしたが、その他の明滅はデモ状態になっていたので、動画をどうぞ。
【 動画 】
DNA ~HondaのDNA~ 2018東武タミヤモデラーズコンテスト佳作
この方も昨年、受賞。今回より上で、【 タミヤ賞・単品部門 】、ネタは新型NSXを使って、やはり電飾系だったようです。常連さんが多いコンテストなのですね。
【 佳作 】
〔 作 者 〕 AIZEN
〔 題 名 〕 TYPE10³(タイプヒトマル参上)
タイトルに洒落の効いた作品ですね。加えて、3台もの10式戦車と、それに合わせた情景、特に日本に多い湿った路面の表現が素晴らしかったです。
このサイズに収めるので、戦車のスケールは1/48ですかね。
またかー! ですが、この方も昨年、受賞。しかも、W。【 アーマーモデリング賞・単品部門 】で、エイブラムをネタに、【 ホビージャパン賞・情景部門 】ではティーガーIをネタにしてました。
2個も会場に持ち込むの、たいへんだろうに……。
【 東武賞 情景作品 】
〔 作 者 〕 佐藤 利尚
〔 題 名 〕 Beetles
自分も空冷VWに乗っているので「クスッ」とした作品。お父さんの本物ビートルと、お子さんの乗る足漕ぎビートルを、住まいと一緒に作り込んだ一品。
まあ、ちょっとビートルがラスティー仕上げだったのが気になりましたが。実際、あの世界に足踏み入れると、案外、常にピカピカにして乗っているひとも多いんですよね。細かい話しですが。
受賞作品で個人的に気になったのは以上です。ジャンルが多岐に渡るので、琴線に触れない作品も当然ありますからね。
あとは、受賞は逃したものの、自分が気に入った作品を上げていこうと思います。
〔 作 者 〕 koz∴
〔 題 名 〕 Canard et Jaguar
自分の好きな戦闘機、ジャギュアを使った作品で、機体の特性をよく反映しているなー、とすぐに気に入りました。
ジャギュアを牽引しているのは、2CV。フランス空軍のマークがペイントされているので、れっきとした軍属なのかと。
しっかりとジャギュア本体も作り込まれています。2CV1台でこの戦闘機を牽引するのは、たいへんそうですね。
ちなみに、作者名がめっちゃ難解ですね。《∴》で「ゆえに」と読むそうです……。うーむ。
〔 作 者 〕 加藤 裕基
〔 題 名 〕 16式機動戦闘車(改修型)
パトレイバーの劇場版2で首都圏に自衛隊が緊急配備される、という当時は「if」であった設定が、今やifではなくなってきている昨今。そんな緊迫感を感じさせる作品で、現場で背筋が凍りました。
桜田門駅前に配備されていて、機動戦闘車の上に立っている隊員は双眼鏡を覗き周囲を警戒。
車輌脇にはマシンガンを構える隊員と猟犬に加え、(おそらくは)防護服を着ている警官が整理に当たる。ここに警官が立っていることで、臨場感と緊迫感が一層増しているのです。
首都の要を自衛隊単独で防衛しているだけであったのなら、取り用によってはクーデターにも見受けられます。そこに、警察も加わることで、実にリアルに首都が戒厳令下に置かれていることが演出されているのです。
後に知ったのですが、この方は模型雑誌のモデルアートでお仕事もされている大学生で、この作品は「五輪関係でこんな風景が見れるかなぁと想像しつつ製作した」とのことでした。
2020年、そう遠い話ではありません。どうなるのでしょうか?
〔 作 者 〕 金子 雄一
〔 題 名 〕 点検射
74式戦車だと思うのですが、その定評ある足回り性能を表すかのようなホイールの動きと履帯の躍動感に惹かれました。
凄い追従性と姿勢制御だなー、と思う反面、このホイールの動き、どうやって作製したのか気になるところです。タミヤでサスペンションが可動する74式って出してましたっけ?
模型コンテストの中では、まだ若いほうです。高齢化……。
〔 作 者 〕 田中 良彦
〔 題 名 〕 タバ作戦フェーズ2 水たまりを走破する陸上自衛隊16式機動戦闘車
文句なく、水の跳ねる表現が最高です!! ただ水しぶきを作っただけでなく、車輌のホイールが舵を切っていたり、微妙に細かくて、正直、「なんで佳作にも入らないんだろう?」と思いました。
ざばぁ〜! 別カット。最近、AFV系での水表現の工作が流行っていると聞いています。にしても、すごくリアルで今にも展示ケース越しに冷たい水が飛んでくるのでは? と感じる工作でした。
タバ作戦ってなんじゃろな? と調べたら、映画『シン・ゴジラ』で行われたゴジラ迎撃作戦のことだそうです。なーる。隊員、必死だったと思います。
〔 作 者 〕 黒龍 雄冶
〔 題 名 〕 砂塵爆走
うーん、やっぱりデザート作戦は燃(萌)えますね〜。タイトルどおり、巻き上がる砂塵が超カッチョイイです。
戦車の車種がちと解りませんでした。マーキングからするとイスラエル国防軍にも見えるのですが、エンジン後方にはタンクが付いていて、一見、ソビエト車にも思えてしまいますが、まずそれはないですし(敵対するアラブ諸国にしか売られてない為)。
国交のあるイギリスのセンチュリオンかチャレンジャーかもしれません。
しかしこの方、作品とは関係ありませんが、名前がカックイイですね。
〔 作 者 〕 日橋 信之
〔 題 名 〕 ゴリアテ前進
ガルパンの劇場版 最終章にも登場した、ちっちゃな戦車、ゴリアテを使った情景作品ですね。車輌自体が小さいから、すっぽりベースに収まった綺麗な作品で、気に入りました。
ゴリアテ本体の兵士もさることながら、周辺の小物の工作などが上手ですよね。ただただ、感心。
〔 作 者 〕 廣瀬 達雄
〔 題 名 〕 迎撃戦
多分、日本軍の戦車だと思うのです。そして、タイトルと情景に生えている木を見ると、大戦後期の厳しい時期の一コマなのかと。
正直、夏も近付くこのタイミングでこういった作品を見ると、胸が締めつけられます。兵站を疎かにした上層部により、どれだけ現地は苦労をしたことか。
でも、それだけに印象に残る作品でした。
〔 作 者 〕 中村 彰男
〔 題 名 〕 F-105D THUNDERCHIEF
バーナー炎と額装の背景がナイスな作品です。
自分、サンダーチーフって『エリア88』のグエン・ヴァン・チョムの乗機で好きなんですよねー。まだ作ったことはないのですが。
いやー、背景の流れている写真と合わさって、めっちゃ高速飛行な感じが伝わってきます。バーナー炎はLEDなどで発光させている訳ではなく、素材が不明で不思議でした。
〔 作 者 〕 定方 勝輝
〔 題 名 〕 主砲斉射
写真がどうにもうまく撮れず心苦しいのですが、まったくの門外漢である艦船の作品です。
もう純粋に、主砲による斉射の様がものの見事に伝わって来て、艦船オタクでないのにシビレました。アメリカ海軍の船みたいですね。「アイオワ」の名ぐらいは聞いたことあります。まあ、自分の場合はSlipknotのアルバムを連想してしまいますが。
年齢で見ちゃうのもどうかとは思いましたが、18歳にしてこの技量。末恐ろしい……。
〔 作 者 〕 ━
〔 題 名 〕 マズハ完走目標
最後、お恥ずかしいですが自分の作品も紹介させてください。今年初めて知ったコンテストで製作期間が確保できなかったことと、手持ちにタミヤ主催のコンテストに出していない作品がなかったこと、それと「ミニ四駆もOK」という案内により、コンデレにもまだ出していないビッグウィッグRSを急遽、出品しました。
ミニ四駆で参加したひともいたようで、それらは一角にまとめられていました。ただ、受賞者はいませんでした。やはりスケールモデルの作り込み、迫力に勝つにはなかなか大変ですからねー。
まあでも、「ミニ四駆可」というレギュレーションのおかげで、初めてこの伝統あるコンテストに参加することができました。
ちなみにこの作品、後日譚がありまして、
作品返却に伺ってみると、
受け取り荷物はこんなことになっていました。
何か、と言うと、
・ひとつは、参加賞として同社の1/100スケールエアクラフトプラモデルをいただきました。twitterで聞いた話しだと、写真のコルセアIIかライトニングだったようです。
・もうひとつは、奥の透明ケースに入っているのが自分の参加作品のすべてです。ミニ四駆本体のみです。つまり、開催期間中にビッグウィッグRSが載っていた土台飾りは、「このまま車輌だけべろんと置いてもねー。見栄えがー」との主催者の機転により、わざわざ用意して展示してくれていたようなのです。すみません。来年からは気を付けます……。
とまあ、全作品をお知らせすることはできませんでしたが、参加した意味もあり、またコンテスト参加作品を見ることで勉強になり、とても良い機会と時間でした。
来年は、バリッと腰を入れて何か一品作製しようと思います。受賞は目指しませんが!
やかん