劇場鑑賞本数 26本
『世界の中心で、愛をさけぶ』
小さな世界を描く行定ワールド炸裂。そして故・篠田さんの映像美。基本的に難病モノは苦手なのだが、極力、病苦のシーンを減らし、普遍的な青春映画に仕上げた。「また逢う日まで」を彷彿させるシーンは見事。オリジナルキャラの柴咲コウさんのエピソードが批判されているが、うまく絡めているように思えた。
『シルミド』
まるで東映ヤクザ映画のようなワケあり連中が、韓国秘密部隊に仕立て上げられる。島での訓練という密室劇の緊張感、終盤は一気に本土へ解き放たれる。国によって翻弄された男たちの友情や葛藤、運命が心に迫る。
『21グラム』
事故死させた男、事故死の男から心臓を移植してもらった男、事故死した男の妻のドラマ。時間と空間をごちゃ混ぜにし、最初は頭を整理するのでいっぱいだが、その設定と人物描写に圧倒される。見応え十分の力作。
『カレンダーガールズ』
これは究極のホラーである。「スクリーム」の中で、一番怖かった映画はという問いに、「ショーガール」が挙がっていたが、ワタクシは断然、本作を推す。熟女の裸ではない。老女の裸なのである。ああ怖い。が、この怖いもの見たさの心理を的確に捉え、実話をベースに企画した製作陣は、あっぱれである。
『ブラザーフッド』
朝鮮戦争に翻弄される兄弟の壮大な叙事詩。CGも含めた映像は、もはやハリウッドに引けを取らない。そこに韓国映画お得意の泣きが入るから、それ以上のドラマに仕上がる。絶対、日本人には作れないところが悔しい。
『スキャンダル』
ラクロの「危険な関係」を大胆に翻案。恋愛ゲームが純愛に変化していくさまを丁寧に描いて、見応えがある。ぺ・ヨンジュンが「冬のソナタ」の面影などなく別人なのが功を奏している。
『スパイダーマン2』
続編なのに、前作並みの心からの感動を覚えた。相変わらずダメ人間のしょうもない日常ネタ、くだらないギャグを散りばめながら、苦悩するヒーロー描写が確実に心を掴んだ。「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という叔父の言葉。そう、スパイダーマンは、正義のためではなく、贖罪のために闘っているから哀しいのだ。
『永遠の片想い』
男女3人の青春恋愛映画。幼稚な描写、甘ったるい展開、そしてよく考えると、支離滅裂な設定……でも、いいのだ。「ラブストーリー」のソン・イェジンに目が向くはずなのだが、「ブラザーフッド」の一見ブサイクなイ・ウンジュの方が断然いい。清楚なお嬢様より、明るく元気な女性の方が魅力的だからである。
『ラブドガン』
永瀬正敏×宮崎あおい×新井浩文×岸辺一徳による殺し屋たちの物語。娯楽にせず、万人受けしそうにない独特の描写に、オリジナリティを感じさせる。演技、シナリオ、映像がうまい具合に融合した。
『恋愛小説』
金城一紀さんの原作をWOWOWがドラマ化。あまりの出来の良さに、劇場公開してしまった作品。まず映像が綺麗すぎる。このままだとフィルムはなくなるに違いない。そして感動のストーリー。もし、自分の特殊な能力が、相手を不幸にしてしまうのだとしたら……それでも恋に落ちた男女の哀しい運命のドラマ。その設定と描写に、思わず泣きそうになり、やばかった。どんな役でもこなす小西真奈美さんは、ホント不思議な女優。
『69 sixty nine』
当時の人が見たら怒り出すかもしれない。セリフは聞き取れず、描写は時として上滑りし、内容も焦点がずれているにもかかわらず、とにかく元気な映画。見ていて、スカッとする。「人生は楽しんだもの勝ち」というセリフが胸に響く。
『世界の中心で、愛をさけぶ』
小さな世界を描く行定ワールド炸裂。そして故・篠田さんの映像美。基本的に難病モノは苦手なのだが、極力、病苦のシーンを減らし、普遍的な青春映画に仕上げた。「また逢う日まで」を彷彿させるシーンは見事。オリジナルキャラの柴咲コウさんのエピソードが批判されているが、うまく絡めているように思えた。
『シルミド』
まるで東映ヤクザ映画のようなワケあり連中が、韓国秘密部隊に仕立て上げられる。島での訓練という密室劇の緊張感、終盤は一気に本土へ解き放たれる。国によって翻弄された男たちの友情や葛藤、運命が心に迫る。
『21グラム』
事故死させた男、事故死の男から心臓を移植してもらった男、事故死した男の妻のドラマ。時間と空間をごちゃ混ぜにし、最初は頭を整理するのでいっぱいだが、その設定と人物描写に圧倒される。見応え十分の力作。
『カレンダーガールズ』
これは究極のホラーである。「スクリーム」の中で、一番怖かった映画はという問いに、「ショーガール」が挙がっていたが、ワタクシは断然、本作を推す。熟女の裸ではない。老女の裸なのである。ああ怖い。が、この怖いもの見たさの心理を的確に捉え、実話をベースに企画した製作陣は、あっぱれである。
『ブラザーフッド』
朝鮮戦争に翻弄される兄弟の壮大な叙事詩。CGも含めた映像は、もはやハリウッドに引けを取らない。そこに韓国映画お得意の泣きが入るから、それ以上のドラマに仕上がる。絶対、日本人には作れないところが悔しい。
『スキャンダル』
ラクロの「危険な関係」を大胆に翻案。恋愛ゲームが純愛に変化していくさまを丁寧に描いて、見応えがある。ぺ・ヨンジュンが「冬のソナタ」の面影などなく別人なのが功を奏している。
『スパイダーマン2』
続編なのに、前作並みの心からの感動を覚えた。相変わらずダメ人間のしょうもない日常ネタ、くだらないギャグを散りばめながら、苦悩するヒーロー描写が確実に心を掴んだ。「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という叔父の言葉。そう、スパイダーマンは、正義のためではなく、贖罪のために闘っているから哀しいのだ。
『永遠の片想い』
男女3人の青春恋愛映画。幼稚な描写、甘ったるい展開、そしてよく考えると、支離滅裂な設定……でも、いいのだ。「ラブストーリー」のソン・イェジンに目が向くはずなのだが、「ブラザーフッド」の一見ブサイクなイ・ウンジュの方が断然いい。清楚なお嬢様より、明るく元気な女性の方が魅力的だからである。
『ラブドガン』
永瀬正敏×宮崎あおい×新井浩文×岸辺一徳による殺し屋たちの物語。娯楽にせず、万人受けしそうにない独特の描写に、オリジナリティを感じさせる。演技、シナリオ、映像がうまい具合に融合した。
『恋愛小説』
金城一紀さんの原作をWOWOWがドラマ化。あまりの出来の良さに、劇場公開してしまった作品。まず映像が綺麗すぎる。このままだとフィルムはなくなるに違いない。そして感動のストーリー。もし、自分の特殊な能力が、相手を不幸にしてしまうのだとしたら……それでも恋に落ちた男女の哀しい運命のドラマ。その設定と描写に、思わず泣きそうになり、やばかった。どんな役でもこなす小西真奈美さんは、ホント不思議な女優。
『69 sixty nine』
当時の人が見たら怒り出すかもしれない。セリフは聞き取れず、描写は時として上滑りし、内容も焦点がずれているにもかかわらず、とにかく元気な映画。見ていて、スカッとする。「人生は楽しんだもの勝ち」というセリフが胸に響く。