経営コンサルタントの国家資格である中小企業診断士の有資格者が毎年受講する「理論政策更新研修」。
毎年の中小企業動向や公的な支援施策の内容を学び、診断士として中小企業経営の支援のあり方を考える研修です。
そこで講師の機会をいただきました。
テーマは、自らが手がける「『環境経営』と『海外展開』を切り口にした経営革新」としました。
「海外展開」では日本の抱える閉塞感と新興国の成長機会から既に大企業が大きく事業の軸足を海外へ移しており、取り残された中小企業が今後海外展開を進める上での課題を押さえ、そのための公的支援施策や診断士ら支援者の活動内容を説明しました。
今は、海外の視察ミッションや国内の海外セミナーに多くの中小企業経営者が参加し、関心の高まりを実感します。一方で、いざ進出となると情報不足や事業計画などの準備不足、さらには実務を行う人材不足が露呈してつまづくことが少なくありません。
現在の支援は入口の視察や商談のマッチングなど「海外展開のきっかけづくり」が主ですが、今後は必ず「海外展開の準備や運営のサポート」が必要になってくるでしょう。
その際に必要なのは、「タイミングよく必要なサポートを提供できる、きっかけづくりから運営までの一貫サポート」ですが、そこまで行き届いた体制を作っている支援機関(自治体や行政機関、銀行など)は多くありません。支援ノウハウや支援人材の不足が原因です。
企業の経営全体をふかんし、その事情に応じて必要なサポートを応じる「支援のプロ」である診断士への期待役割は大きいと思います。
「環境経営」では、地球全体(世界)が抱える環境問題の深刻さを踏まえ、ライフスタイルや価値観が変化しつつあることを説明しました。それに応じて企業の商売の仕方が変わり、環境に取り組むことが「コスト」ではなくて「チャンス」になることを事例を挙げながら解説しました。
現在の支援は国主導で複数の環境経営手法が開発、導入促進が行われていますが、業務負担や知識不足から普及が必ずしも順調とはいえず、中小企業や消費者を巻き込む展開に至るのは、まだまだ上記のような現状認識の啓発や「チャンス」にするための具体的な手法や事例が不足しています。
この課題についても「中小企業の実情」を把握し、「ビジネスチャンスの発見と事業化への進め方」をふかんして個別事情に合わせたサポートを行う支援機関や人材が必要です。
現在は、技術者や学識者中心の布陣ですが、ここでも「支援のプロ」である診断士への期待役割が大きくなります。
参加した診断士の受講者皆さんにもご協力いただき、互いの意見交換と全体討議を行いました。皆さんご自身や所属企業・組織の事例も踏まえながらご意見や感想を積極的に発言いただき、活発な議論の場となりました。
毎年の中小企業動向や公的な支援施策の内容を学び、診断士として中小企業経営の支援のあり方を考える研修です。
そこで講師の機会をいただきました。
テーマは、自らが手がける「『環境経営』と『海外展開』を切り口にした経営革新」としました。
「海外展開」では日本の抱える閉塞感と新興国の成長機会から既に大企業が大きく事業の軸足を海外へ移しており、取り残された中小企業が今後海外展開を進める上での課題を押さえ、そのための公的支援施策や診断士ら支援者の活動内容を説明しました。
今は、海外の視察ミッションや国内の海外セミナーに多くの中小企業経営者が参加し、関心の高まりを実感します。一方で、いざ進出となると情報不足や事業計画などの準備不足、さらには実務を行う人材不足が露呈してつまづくことが少なくありません。
現在の支援は入口の視察や商談のマッチングなど「海外展開のきっかけづくり」が主ですが、今後は必ず「海外展開の準備や運営のサポート」が必要になってくるでしょう。
その際に必要なのは、「タイミングよく必要なサポートを提供できる、きっかけづくりから運営までの一貫サポート」ですが、そこまで行き届いた体制を作っている支援機関(自治体や行政機関、銀行など)は多くありません。支援ノウハウや支援人材の不足が原因です。
企業の経営全体をふかんし、その事情に応じて必要なサポートを応じる「支援のプロ」である診断士への期待役割は大きいと思います。
「環境経営」では、地球全体(世界)が抱える環境問題の深刻さを踏まえ、ライフスタイルや価値観が変化しつつあることを説明しました。それに応じて企業の商売の仕方が変わり、環境に取り組むことが「コスト」ではなくて「チャンス」になることを事例を挙げながら解説しました。
現在の支援は国主導で複数の環境経営手法が開発、導入促進が行われていますが、業務負担や知識不足から普及が必ずしも順調とはいえず、中小企業や消費者を巻き込む展開に至るのは、まだまだ上記のような現状認識の啓発や「チャンス」にするための具体的な手法や事例が不足しています。
この課題についても「中小企業の実情」を把握し、「ビジネスチャンスの発見と事業化への進め方」をふかんして個別事情に合わせたサポートを行う支援機関や人材が必要です。
現在は、技術者や学識者中心の布陣ですが、ここでも「支援のプロ」である診断士への期待役割が大きくなります。
参加した診断士の受講者皆さんにもご協力いただき、互いの意見交換と全体討議を行いました。皆さんご自身や所属企業・組織の事例も踏まえながらご意見や感想を積極的に発言いただき、活発な議論の場となりました。