日差しがけっこう強い中、時計まわりで石段を下りる所から見始めた。私たち一行10名はてんでに話をしながら、シャガの咲く花園へ下りる。
スタンプラリーを誰かが押すと、つられてか他の8名もソレッとばかりにスタンプ台のまわりへ集まる。何事が起こったのかと一瞬私は思ったが、そのスタンプを8個集めると、記念品がいただけることを私はすぐに知った。それでか、のほほんとスタンプを集めないのは私一人だけになる。時計まわりに園内を周遊すれば、行く先々にスタンプ押印箇所があるようだ。
6番目に向かうとき、3番目のスタンプがまだ押してないと知り、みんな一目散にせっかく石段を上り戻った道をまた下りて行く。
池を一周し、くねくね歩いた後の逆戻りのスタンプ3番目がけての頑張りである。そのときはみんなの凄まじい迫力に、私は負けたと思った。
そして、ボタンやシャクヤクの咲く花園へと向かう。水戸黄門ではないけれど、日差しもあり、飲み物をうっかり持参しなかったこのときばかりは、さすがにひと休みなどと思い、のんびり構える。
ショクヤクはまだ蕾が多かったが、ボタンはそれなりに咲いていて、癒しのひとときを味わうことができた。入園口の表示には、本日のボタンの花は890ちょっとの数が書かれていたような。
この広い園内。起伏があり、曲がりくねった小路。みんなはスイスイと、疲れをまったく見せぬ子供のようにいる。見せるのは笑顔だけ。それが私には一番うれしい。
きれいな花を見るときはいつもみんなは笑顔が素敵だ。それと、美味しいものを食べているときもそうだ。
それにしてもゴールデンウィークだったので、道路はかなりすいていた。ましてや日曜日と重なったから、133km の一般道路はガラガラという状態であった。
「つれづれ(195)牡丹園にて」